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使用方法を間違えている残酷な写真がある

 動物の権利論に基づき、動物愛護活動をしている人のWebページを見ていると、動物たちの”残酷な”写真がいろいろある。それは多くの人がほとんど全て目を覆いたくなるような映像であり、見た瞬間に
「かわいそうだ!」
とそれを行う人間に憤りを感じてしまうようなものである。
 今、カナダのアザラシの赤ん坊が撲殺により殺され始める時期に入っており、私も毎年のように署名を済ませたところだが、この件に関して、アザラシが撲殺される瞬間の映像と共に、皮をはがされた後の赤ちゃんアザラシの死体を載せた画像もあった。この皮を剥いだ後の画像を動物愛護運動の場面で掲載することにとても違和感を覚える。残酷とは何か?アザラシの赤ん坊が一番苦痛を味わう瞬間であるかも知れないが、死んだ後に皮を剥がれた死体を見せて「残酷」と呼ぶのは、人間の手術中の内臓を見せて「残酷」というのに等しいのではないか?ちょっとこれは違うんじゃないか?
 使い方がおかしいなと思う画像はちょくちょく見られるけれど、う~ん。
 実際には、息があるうちに皮を剥がれているらしいので、そういうことを訴えようとしているのだろうけれど、見る人が見れば、やっぱり違和感を覚えると思う。

 万人に感じさせるのって難しいのですけれどね、自戒を込めて。
by fussyvet | 2007-03-31 12:07 | 動物
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