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ここにも動物実験

マウスを用いた毛根増加実験

 私は小学生の頃から若白髪があって、しばしばからかいのネタになっていた。中学生の頃まではほとんど気にしたことがなかった。それが高校生の頃、電車通学をするようになって、気にするようになった。見知らぬ他校の男子生徒が後ろで私の白髪の噂をヒソヒソとやっていたのを覚えている。白髪の量は数十本とかいうレベルではなかった。母と母方の祖父も若白髪であったとかで、その遺伝かと思われる。でも、妹は大人になった今も全く白髪がない。「どうして私だけ?」と思ったものである。イヤだったが、高校生の頃、白髪を隠すために初めて髪を染めた。”おしゃれ染め”ではない、”白髪染め”である。思春期の女の子にとっては白髪染めで髪を染めなければならないというのは屈辱的である。それでも、白髪を染めることで心が軽くなった。以来、大学、社会人になるまでずっと染め続けた。長い間、容姿についての私の悩みの一つであった。だから、脱毛に悩む人の気持ちもよく分かる。勿論、悩まない人もいる。でも、私は悩む人の気持ちを否定できない。
 そして、そんな分野にも当然動物実験は行われている。白髪も脱毛も致死的なものではない。毛髪染料や育毛剤がなくたって死にはしない。医学における動物実験と比較されれば、重要性は低いだろう。だが、だからと言って私はそんな動物実験を不必要だとは言い切れない。見た目よりも中身が大切ではある。だからと言って、全く自身の見た目はどうでもいいって人はいないだろうと思うから。
by fussyvet | 2004-12-07 17:24 | 動物
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