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極にいる者

 先週だったか、関西ローカルのバラエティ番組で捕鯨問題が取り上げられた時、オーストラリア人タレントが「いやあ、本当にごめんなさい。」と謝っていた。捕鯨問題でオーストラリアが日本を非難していることから、自衛のための予防策として謝ったのか、本当にオーストラリア人として申し訳ないと思って謝ったのか知らないが、私は彼が謝る必要など全くなかったと思う。彼が謝った時、千原兄弟の髪の毛が薄い方がここぞとばかりに責めていたが、寧ろ日本人としてこいつの言動の方が恥ずかしいと思う。

 「Cove」というイルカ漁を取り上げたアメリカのドキュメンタリー映画の上映に際し、この映画を「反日的」と称した団体が上映予定の映画館へ街宣活動をしかけたために、ぞくぞくと上映中止になっていった。「反日的」な外国映画は、私たち日本人は見て吟味することすら許されないのか?第二次大戦中の言論統制かと思う。非常に時代錯誤の浅はかな人間の活動により、見る自由すら奪われてしまうこの異常事態。そもそも、グリーンピースやシーシェパード等、動物愛護団体の過激な活動がしばしば取りざたされるし、実際に国内の動物愛護団体の中にもチンピラ紛いの団体がある。が、それと同じように動物愛護運動に批判的な連中の中にも、どのような類の人間が含まれているのか、「Cove」上映中止騒動から普通の日本人は察しはつくだろうと思う。

 動物愛護運動の是非を唱えるのは、過激な活動家ではなく、普通の一般の人々が考えていくことでしか、”まともな結末”は迎えられないだろうと実感する。

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by fussyvet | 2010-08-01 17:26 | 動物
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