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止まらないカオス

 9月30日、ダルフールで平和維持活動をしているアフリカ連合軍の基地が攻撃され、10人が死亡、数十人が行方不明になりました。犯人についてはいろいろ言われていますが、まだ確定していない模様です。攻撃を受けたアフリカ連合軍の基地は壊滅的打撃を受け、いわば”手薄”な状態になっていました。そして、10月3日水曜日からスーダン政府軍とジャンジャウィードがその周辺の村落に攻撃を行い焼き尽くし、少なくとも100人が死亡、数千人が非難したというニュースが流れました。政府軍と反政府軍の和平協議は政府軍と民兵の攻撃、そして今回のアフリカ連合軍への攻撃などその開催を脅かす要素ばかりがどんどん揃っていきます。
 国連平和維持軍の派遣が決まりましたが、配置時期は来年の春までということだけで定かではありません。とにかく現地のカオスを止め、武器を持たない住民への攻撃を監視するためには一刻も早い平和維持軍の派遣が必要かと思われます。国連日本政府代表部への嘆願書送信にご協力お願いします。

 次のE-メール・アドレスあてのメールに次のフォーマットの内容をペースト・記入(氏名など)して送信して下さい。
Eメール: mission@un-japan.org

件名:ダルフール紛争について
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国際連合日本政府代表部 御中

氏名:
国:
言語:
E-メール:

署名請願書

 2005年9月世界の指導者たちは「保護の責任」への歴史的コミットメントをしました。指導者たちは、政府が自国の市民を保護する第一義的な責任を果たす意思がないか、果たすことができないなら、国連の下その市民を保護し、行動すると誓約しました。
 しかしこの歴史的コミットメントは無視されてきました。4年間以上ダルフールの人々は大量殺人、レイプ、強制的避難を強いられてききました。
 国連は最近平和維持軍の承認を採択しました。しかし現地では9月30日にアフリカ連合軍の基地が破壊され、10人が死亡、数十人が行方不明になったと言われています。さらにはそれを良いことに10月3日よりその周辺村落に対する政府軍とジャンジャウィードによる攻撃が行われ、死亡者100人以上、避難者数千人とのニュースも聞きました。何も変わっていません。国連の平和維持軍は来年春までに派遣されるとのことですが、春まで待てません。

 どうか、以下のことについてお力を注いでいただきますよう、切にお願い申し上げます。

・スーダン政府、武装集団、ジャンジャウィード民兵が市民や人道援助隊員への攻撃を停止することを要求すること。
・最近承認されたアフリカ連合-国連合同平和維持軍が一刻も早く完全に展開されることを確実にすること。

 ご多忙中、読んでいただきありがとうございました。
-----------------------------------------------------------嘆願書ここまで


 以下に参考までにミア・ファローのブログも付け足しておきます。

2007年9月28日ニューヨーク

Last week Oxfam told Reuters that it is "operating at the limits of what it can toterate as an organization." A September 27th AP dispatch from Nyala found "humanitarian groups are facing a new escalation of violence in Darfur."

 Oxfamが先週ロイターに語ったところによると、
「我々は団体として許容できるギリギリのところで活動を続けている。」
という。9月27日付けのNyalaからのAP速報によれば、
「ダルフールの人道援助団体は新たな暴力の段階的拡大に面している。」

One of the largest aid groups working in Darfur, New York based World Vision, which is feeding 500,000 people said they are cutting their team by two thirds. Several organizations have pulled out, including the Norwegian Refugee Council, Medicins du Monde and Save the Children UK.

ダルフールで50万人に食料を調達しているWorld Vision(本部ミューヨーク)は活動班を3分の2削減する予定であると語った。Norwegian Refugee Council(ノルウェー難民評議会)、国境なき医師団およびセーブ・ザ・チルドレンUKなどいくつかの団体は既に撤退してしまった。

Attacks on humanitarian workers rose 150 percent from June 2006 to June 2007.

2006年6月から2007年6月までに人道援助活動家への攻撃は1.5倍に増加した。

That having been said, this unusually candid statement by Deputy Secretary of State John Negroponte is deeply dispiriting. Tell the 2.5 million people languishing in the camps that no one is coming to protect them for at half a year -- probably longer. Tell the woman who is being raped today to be patient, tell the mother whose children are starving to wait until "sometime by the spring of next year". After we make it clear to the suffering people of Darfur that no one will come to protect them any time soon, we can hang our heads in shame.

これまでずっと言われてきたことだが、ジョン・ネグロポンテ米国務副長官によるこのいつになく率直な見解は本当に意気消沈させるものであった。難民キャンプで悲惨な生活を送っている250万人の人たちに、半年、いやそれ以上の間、誰も救援に来ないと言ってみて欲しい。今日、強姦され患者となった女性や子供が飢餓で苦しんでいる母親に「来年の春まで待ってください。」と言ってみて欲しい。ダルフールで苦しむ人々に誰も今すぐには救援に来ないということを明確にした後、私たちは恥ずかしさで顔を伏せるしかない。

If the UN could die of shame, it would be dead more than a million times over.

国連が恥ずかしさのあまり死ぬのであれば、何百万回も死んでいることだろう。

Negroponte's remarks to the press at UN:

"It's important now that that force actually be deployed as
expeditiously as possible. That is really the key next step, and we
are hopeful that it can be deployed -sometime by the spring of next
year- because it's an absolutely crucial ingredient of establishing the
kind of stability that is going to permit the implementation of the
other aspects of the Darfur peace agreement."

-- John Negroponte, U.N. Security Council, New York City: Friday, September 21, 2007

ネグロポンテ氏の国連でのプレスに対するコメントは以下のとおりである。

「今は平和維持軍が確実にできるだけ迅速に配置されることが重要である。それが重要な次段階であり、来年の春までには配置されると期待している。なぜなら、ダルフールの和平合意の他の側面を履行させる安定の確立には絶対的に重要な要素であるからだ。」
     2007年9月21日ニューヨーク市の国連安保理にて
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by fussyvet | 2007-10-11 10:16 | 世界の話

新日本石油への問い合わせ

 今週の月曜日(2007年10月1日)に個人的に先述記事でスーダンとの石油の取り引きを行っていることが明らかになった新日本石油に以下のような問い合わせをしてみました。


問い合わせ内容 ココから***

 初めて問い合わせさせていただきます。
 今年8月31日金曜日付けSudan Tribune誌を読みました。御社の常務取締役 執行役員 需給本部長兼小売販売本部長であられる中村 雅仁氏が8月30日に今冬、ナイルブレンドを追加供給するようスーダン側と交渉しているとのことですが、失礼ながら御社はスーダンにおけるダルフール紛争についてご存知でしょうか?現独裁政権が盗賊まがいのアラブ系遊牧民を含むジャンジャウィード民兵と連携し、罪のないアフリカ系住民を虐殺しています。現在は反政府軍やアフリカ軍も絡みほとんど泥沼化していますが、スーダン政府が罪のない市民の虐殺に加担したことは明らかで海外ではジェノサイドであるともされている紛争です。御社はそのスーダン政府とビジネスを行っているとのことですが、柏崎刈羽原発の停止により首都圏の電力不足が危ぶまれている現状も理解しますが、他に交渉する国はないのでしょうか?因みに御社は現在ニュースで話題になっているミャンマーとの取り引きに関して「世辞情勢とエネルギービジネスは別々の問題とみなしている」とおっしゃっているようですが、スーダンについても同様の見解をお持ちであると解釈してよろしいでしょうか?スーダンの石油の最大の取引先である中国の石油会社がダルフール紛争に抗議するディスインベストメント運動に遭っていることをご存知でしょうか?日本ではダルフール紛争に関心を寄せる消費者がいないとお思いでしょうか?
 ダルフール紛争では幼児が母親から取り上げられて炎の中に投じられる、銃剣で刺殺される、更には首を切り落とされる、女性は攻撃目的で強姦され、男性は生きたまま去勢され、あるいは目をえぐられ、そんな想像を絶する虐殺が行われているのをご存じの上でスーダンとビジネスを行われるのですか?御社は、その資金により政府軍が購入した武器と兵力で罪のない幼児までもが殺されることに目をつぶれる会社なのですか?
 御社の会長は経団連の副会長でもあられるが、利益になることについては政治情勢を利用するが、不利益なことについては「政治情勢とビジネスは別」と二枚舌を使われるのでしょうか?
 是非、ミャンマー、そしてスーダンとの取り引きについても熟考し、リーダーである企業として真の企業倫理とは何かを示して下さることに期待します。そうでなければ、御社についても中国国営企業に対する海外の”負の投資運動”が他人事ではないことを理解された方が良いと思います。

ココまで***


 かなり辛辣な文章になりましたが、3日後に以下のような返信がきました。


返信内容 ココから****

 ○○ ○○様、
平素よりENEOSホームページを閲覧いただきまして誠にありがとうございます。
お問い合わせにつきまして下記の通り回答させていただきます。
 
 現在のスーダンの悲惨な人道状況につきましては、大変憂慮すべき状態にある
ものと認識しており、深く懸念するものであります。
 スーダン原油と同品質の原油の供給量は全世界でも限定的であり、代替品の
確保は容易ではありません。弊社は、わが国のエネルギー安定供給に配慮しつつ、
当該原油の購入量削減に向け、まさに検討しているところでございます。何卒ご了
解くださいますようお願い申し上げます。

今後ともENEOSホームページをご愛顧いただきますようよろしくお願いします。
                         
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新日本石油株式会社 お客様相談室
              ○○ ○○
〒105-8412 東京都港区西新橋一丁目3番12号
TEL:0120-56-8704(コールエネオス)
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ココまで***


 ある程度予想された内容の返事でしたが、無視しようと思えば無視することも可能だったでしょうにきちんと返事をもらったことを肯定的に受け止めています。また、返信までに3日間かかったということは担当者どまりではなく、上司にも内容について相談がいったかも知れません。このような消費者や投資家の声が多く聞かれるようになったのなら、当該企業としてもいろいろと考慮してくれるかも知れないと期待しています。

 私が意見を送ったのは、「お問い合わせ」ページ「株主・投資家情報について」の送信フォームからですが、同上「お問い合わせ」ページの最下部にある「その他」でもいいかも知れません。送ってみようと思われる方は意見を送ってみて下さい。上の駄文を参照していただくのは光栄ですが、できればご自身の言葉にアレンジしていただいた方が事務的でなく効果的であると思います。また、丁寧な言葉でないと誠意も伝わらないと思いますし、誹謗中傷は逆効果であると思いますことを付加させていただきます。

 またSudan Disinvestmentという組織がかかげるスーダン政府と取り引きのある企業のランキングがあるのですが、これによれば、Sudan Tribuneで明らかになった新日本石油が分類されているカテゴリーよりも悪い分類(一番悪い分類)に三井造船の名前が挙がっています。また、新日本石油と同じカテゴリーに他の会社名も見られます。三井造船がどのような形で関わっているのかまだ分からないのですが、とりあえず国内では新日本石油だけではなかったということだけ付け加えさせて下さい。

 個人的には地震で原発が停止し、電力需要に追いつかせなくてはいけないという会社の立場も理解できます。また、現在のダルフールの状況はスーダン政府や中国に対する圧力だけではなく、国連の介入による停戦監視や和平協議が最重要であるように思えます(機会があれば後日ニュースで流したいと思っています)。ジャンジャウィードをバックアップし、空爆を続けるスーダン政府への資金流入を止めるだけでは全面的解決にはつながらないのですが、少なくとも罪のない住民を殺すための武器を政府が禁輸措置を破って買い続けるのを阻止するのには有効であると思われます。
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by fussyvet | 2007-10-06 21:21 | こうして社会は回ってる