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スーダン、ミャンマー、そして日本の石油会社と電力事情

 まずはSudan Tribuneからの転載・和訳(by fussyvet)です。

Nippon Oil asks Sudan for additional Nile Blend for Dec-Jan
Friday 31 August 2007 04:30.

日本石油、スーダンに12月-1月ナイルブレンドの追加を依頼
2007年8月31日金曜日4時30分

August 30, 2007 (TOKYO) — Japan’s largest refiner, Nippon Oil, is holding talks with Sudan to see if it can get additional supplies of Sudanese Nile Blend to meet an anticipated increase in demand from Tokyo Electric Power Co (Tepco) for the winter season, Masahito Nakamura, senior vice president for Nippon Oil, said Wednesday.

2007年8月30日(東京)-日本の石油会社の最大大手新日本石油は予想されている東京電力からの冬季需要増加に対応するためスーダンのナイルブレンドの追加供給見込みをスーダンと折衝していると水曜日、同社常務取締役 中村 雅仁氏が語った。

"We have begun talks with local utilities to see how much additional fuel they would need for the winter demand season," Nakamura told Platts on the sidelines of a press conference in Tokyo. "We are also talking with Sudan to see how much additional barrels of Nile Blend we can get over December-January."

「私どもは冬季需要期に必要な追加量を査定するため各公共施設との会議を開始しました。」
中村氏は東京での記者会見の際にPlatts(この記事の記者)に語った。
「12月から1月まで追加可能なナイルブレンドの量を査定するため、スーダンとも折衝中です。」

The company currently imports around 70,000-80,000 b/d of the Sudanese crude.

同社は現在スーダンから原油約7万~8万 b/d を輸入している。

Nippon Oil’s approach comes on expectations that Tepco’s fuel procurement will spike, as the utility was forced to shut its largest nuclear power plant July 16 following a major earthquake.

日石の申し入れによれば、東京電力が大地震発生により7月16日に最大の原子力発電所を閉鎖せざるを得なかったことにより、東京電力からの燃料買い上げは急増すると見込まれるという。

Tepco’s nuclear power generation capacity has more than halved, falling to 6.44 GW from just seven units, compared with a normal nuclear generation capacity of 17.31 GW from 17 units across Japan, after it shut the earthquake-damaged 8.21 GW Kashiwazaki-Kariwa nuclear power plant in northwestern Japan.

東京電力は日本北西部にある8.21ギガワットの柏崎刈羽原子力発電所を地震被害により閉鎖して以来、通常日本国内の17基から17.31ギガワットあったの原子力発電能が半分以下に落ち込み、たった7基による6.44ギガワットしかないという。

The drop in its nuclear power generation has forced Tepco, Japan’s biggest utility, to boost its thermal power generation, using feedstocks such as direct-burning crudes, low sulfur waxy residue, low sulfur fuel oil, LNG and coal.

原子力発電の減少により東京電力の最大施設は直接燃焼原油、低硫黄残渣油、低硫黄燃料油、LNGおよび石炭などの原料を利用する火力発電の増加を余儀なくされた。

Japan’s winter power demand season typically lasts from December through March.

日本の冬季電力需要期は通常12月から3月いっぱい続く。

(Platts)


 日本の電力事情はダルフール紛争に関係なく石油を要求します。他によりどころがなかったのかも知れません。しかし、以下のミャンマーとの関係についての当該石油会社のコメントを読むと、会社、ひいては日本という国の体質であり、ダルフール紛争に関して中国ばかり責めていられないのかも知れないと思わされます。以下の記事ではアメリカ、フランス、中国と並んで日本、韓国、マレーシア、インドなども非難されています。

元記事
Global firms provide lifeline to Myanmar's junta
上記の一部和訳
2007/9/30国内 ミャンマー第二ダルフール説

 新日本石油など大手であれば、当然政府要人とも関係があるでしょう。因みに新日本石油の現会長は経団連の副会長の一人です。アメリカでは、スーダンにオイル利権を持つ中国の会社に投資している企業や個人に対し、投資を止めるよう求める運動が功を奏してきているというニュースもあります。一個人としてできることは、日常生活でも省エネにつつ国内の石油会社に対して上記にあるように「政治情勢とエネルギー・ビジネスを別々の問題とみなす」などと言わず、紛争により虐殺など生じている国との関係を再考して下さるよう請願することでしょうか。

☆ダルフールの惨状が映像でわかります。
2005年7月9日放送NHKスペシャル「アフリカゼロ年 第1回 ジェノサイドを止めるのは誰か」 by ニコニコ動画(要登録)

☆ダルフール紛争で惨殺されている子供たちを救うための各種署名にご協力下さい。
Globe for Darfur
国連日本代表部への嘆願書送信について

☆駐日スーダン大使館へダルフール紛争解決に向けた要望を送る1クリックアクションにご協力下さい。
アムネスティ

☆ダルフール紛争に関する募金サイト
国連難民高等弁務官事務所(こちらは資金不足が深刻で、ダルフールが援助縮小の危機にあるそうです(参考))
日本ユニセフ
国境なき医師団
オックスファム・ジャパンのスーダン緊急支援

Special thanks to ダルフール・ニュース
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by fussyvet | 2007-09-30 22:15 | こうして社会は回ってる

国連難民高等弁務官事務所が資金難である件について

 先日の記事でもチラッと触れましたが、ダルフール地域において難民救済活動をしている国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)深刻な資金難に陥っています。 このままだと活動の縮小も考えなくてはいけなくなるとのことです。もし、そうなれば、これまで助かっていた人も助からなくなるかも知れません。よろしければ日本UNHCRを通じてご寄付をしていただけると幸いです。

 また、先日の記事にもしました2005年7月9日放映のNHKスペシャル「アフリカゼロ年 第1回 ジェノサイドを止めるのは誰か」がニコニコ動画(要登録)で見られるようです。お時間あらば(合計45分程度だったと思います)是非ご覧下さい。
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by fussyvet | 2007-09-26 15:35 | 世界の話

獣医師、仕事、その他

 ダルフールの惨状を知りながら、彼らに何もしてあげることはできない。無力感でいっぱいです。獣医師でなく医師であったなら、現地に赴くことができただろうか、などと仮定するのもおこがましい。ifの話は誰にでもでき、小心者の私にできるわけがなかったでしょう。

 獣医師を夢に抱く女子高生からメールをもらいました。小さい頃から獣医師になるのが夢で、動物を助ける職業に就きたいと思っているが、いろいろ調べていくうちに果たして獣医師でいいのか疑問に思いながらも獣医師になる夢を捨てきれないとのことでした。私自身も小さい頃から獣医師になるのが夢で、思春期に人間嫌いから「人間助けるよりも動物助けたい。」と思い、念願の獣医師になりました。しかし、現実的に真に動物を助ける職業は存在しません。動物が対価を払ってくれるわけではありません。全ての行為は人間が対価として支払ってくれるものです。それが、”職業”です。だから、本当に動物を助けたいと思うのなら、動物を助けているようで実は人間を助けている獣医師という職業に拘るのではなく、真に人の役に立っていると実感できる職業で生計を立てつつ、動物のためにできることをボランティアでするのが良いだろうと今の私は憧れで獣医師を志す若者にアドバイスすると思います。動物を助けるのは獣医師ではありません。けれど、仕事として行う行為は人のためにあるべきであり、対価を得る以上人のためでしかないのであり、そこから仕事の達成感や充実感、さらには幸福感を得ると思います。どんな職業でもそうですが、漠然とした憧れから一歩超えて、”仕事”の意味、社会貢献とは、達成感とは、さらには人生の充実感とは何であるのか考えつつ、将来を考えることを若い人にはお勧めします。

 ダルフール紛争のニュースを和訳しながら、己のこれまでの人生も振り返りつついろいろ考えてしまいました。
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by fussyvet | 2007-09-26 00:05 | 動物

ダルフール問題の厳しい現状分析

MiaFarrow.org: Eric Reeve's Assessment of Resolution 1769

 上記はダルフール問題に詳しいEric Reeves氏の論文をミア・ファローさんが許可を得て転載したものです。長文です。和訳したいのですが、文章量に加えあまりに絶望的な内容であるために力がありません。一先ず備忘録として掲載しておきます。英語が読める方は読んでみて下さい。
 中国はアリバイ作り程度にしか動かないし、国連事務総長の力も弱い。おまけに国際刑事裁判所がダルフールの人道的罪により引き渡すよう求めている2人を軍事独裁政権のスーダン政府は引き渡さない。その間にも停戦協定を破ったスーダン政府が空爆を行い、罪のない住民が逃げ場もなく殺されている。おまけに難民キャンプの治安も悪化し、国際的な人道援助団体も「引き上げざるを得なくなるかも知れない。」と言っている。
 リンク先の文章は余力のあるときに部分的に訳して解説します。誰か彼らを助けて。神様はどこにいるの?
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by fussyvet | 2007-09-25 22:29 | 世界の話

ダルフールの強姦被害者とその子供たち-1

 今回はTimes Onlineからの転載と和訳(by fussyvet)です。たかが、強姦と思っている人がいたのなら、その顛末は計り知れないものだということを物語る記事ではないかと思います。


2007年9月22日
ジャンジャウィードの呪い
A new feature from the UK's "Times"...

(subhead: "Since 2003, Janjaweed bandits have been preying on the women of Darfur. Nobody knows how many they have raped, nobody knows how many pregnancies have resulted from these attacks, or how many babies have been killed by their ‘disgraced’ mothers. But now the women are beginning to speak out.")

(副題:「2003年以降ジャンジャウィードという盗賊集団がダルフールの女性たちを餌食にしてきた。何人の女性が強姦され、それにより何人が妊娠したのか、そして、何人の赤ん坊が「屈辱を受けた」母親により殺されたのか誰も知る由がない。しかし今、女性たちが声を上げ始めている。」)

As soon as she saw the two darkly clad men riding towards her on camels, their heads and faces swathed in scarves, Nafisa Mohamed knew what she must do. “I told my son and my daughter to run as fast as they could.” The men were the Janjaweed, nomadic Arab bandits who have been slaughtering Darfuri men and raping women, in a military offensive engineered by the Sudanese government. Jinn is Arabic for demon and jawad means horse. Darfuri people will tell you that the Janjaweed are indeed devils on horseback. Nafisa had been living for a year in Kalma camp, which houses about 120,000 Darfuri people who have had their homes destroyed by the Janjaweed. On this day, she walked several miles away from the camp with two of her children [in order] to collect firewood. When the men approached, she feared [that] they would try to kill her 13-year-old son and rape her 11-year-old daughter, but thought that if she surrendered herself and submitted, they wouldn’t bother chasing her children. She knew [that] they might kill her. Certainly they’d rape her.

頭と顔をマフラーで覆った黒っぽい装束の男が二人ラクダに乗ってやってくるのを目にした瞬間、Nafisa Mohamedさんは何をせねばならないか悟った。「私は息子と娘にできるだけ速く走るよう言いました。」彼らこそ、ダルフールの男たちを惨殺し、女たちを強姦し、スーダン政府の計略により軍事攻撃を続けている遊牧アラブ系盗賊ジャンジャウィードであった。Jinnとはアラビア語で悪魔を、jawadは馬を表す。ダルフールの人々に出会ったら、ジャンジャウィードは本当に馬にまたがった悪魔だと話してくれるだろう。Nafisaはジャンジャウィードに住居を壊されたダルフールの住民約12万人を収容しているKalmaキャンプに滞在して1年が経っていた。この日、彼女は薪を集めるため二人の子供を連れてキャンプから数マイル離れていた。その男たちが近付いたとき、13歳の息子は殺されて11歳の娘は強姦されてしまうと彼女は恐怖に陥ったが、自分自身がおとなしく身を挺したら、彼らもわざわざ子供たちを追いかけはしないのではないかと考えた。自分は殺されるかも知れないと分かっていた。強姦は確実だろう。

The first man went off in pursuit of other women, while the second tore off her tobe, a large veil that covers the head and body, and screamed at her: “Unclean slave! I will give you a pale-skinned baby.” Then he thrust himself upon her so violently [that] she bled: “Slave woman! Your children will be Arabs, and they will inherit this land.” Afterwards, Nafisa, full of self-loathing, ran as fast as she could back to the camp, where her other children were waiting. Her greatest fear was that she’d become pregnant by a Janjaweed.

最初の男は他の女性たちを追いかけて行ってしまったが、二番目の男は彼女が頭と体にまとっていたトーベと大きなベールを引き裂き、彼女に向かって叫んだ。「汚い奴隷めが!俺がもっと肌の白い赤ん坊を授けてやる。」そして、彼女を荒々しく突いたため、彼女は出血した。「奴隷女め!お前の子供はアラブとなり、この地を受け継ぐんだ。」その後Nafisaは自己嫌悪でいっぱいになりながら、他の子供たちが待つキャンプへとできるだけ速く走った。最も恐れたことはジャンジャウィードにより妊娠させられることだった。

Nafisa, 30, and her children live in Kalma camp near Nyala, the capital of Southern Darfur, where the Khartoum government has been conducting a campaign of ethnic cleansing against non-Arabs for the past five years. Around 300,000 have died as a result, and more than 2 [million] have lost their homes – over a third of the population. In 2004, when Nafisa’s village was destroyed by the Janjaweed, she had trekked to Kalma camp with thousands of others [in order] to escape the slaughter. Even then, what was happening in Darfur was condemned by the US secretary of state, Colin Powell, as “genocide”.

30歳のNafisaと子供たちは、ハルツーム政権が過去5年間非アラブ系民族に対する民族浄化運動を行っている南ダルフールの首都Nyala近郊のKalmaキャンプにいる。民族浄化の結果、およそ30万人が亡くなり、2百万人以上が住居を失った。これは人口の3分の1以上にあたる。Nafisaの村がジャンジャウィードに破壊されたとき、虐殺を逃れるため数千人と共にKalmaキャンプに歩いてきた。その時既に、ダルフールで起こっていることはアメリカ国務長官コリン・パウエル氏により「民族大虐殺(ジェノサイド)」として非難されていた。

Nafisa is a Fur, from the original tribe of Darfur. She is strong, resourceful, and beautiful. She is also almost illiterate, as she left school at the age of 11 [in order] to become engaged to a man nearly 20 years older. She married him at 13, and had his five children. Then he left her for a second wife. He gave the family’s food card from the World Food Programme (WFP) to his new wife.

Nafisaはダルフールの原民族であるFur人である。彼女は強く、機知に富み、美しい。11歳のとき、20歳近く年上の男性と婚約するため学校を辞めたため、彼女もほとんど読み書きができない。13歳でその男性と結婚し、5人の子供をもうけた。その後、夫は彼女を去り第2夫人の元へ行った。夫は世界食糧計画(WEP)から受け取った家族の食券を新しい妻に渡してしまった。

“I couldn’t afford to be pregnant,” says Nafisa. “My children would be shamed by a Janjaweed baby.” Within weeks, however, it became clear that she was pregnant. “I hated the Janjaweed baby [that] I was carrying,” she says. “I hated myself.”

「私は妊娠するわけにはいきませんでした。」Nafisaは言う。「ジャンジャウィードの赤ん坊のせいで私の子供たちは辱めを受けるかも知れません。」しかし、数週間以内に妊娠が判明した。「お腹の中にいるジャンジャウィードの子が憎くてたまりませんでした。」彼女は言う。「自分自身も許せませんでした。」

In October 2006, during Ramadan, Nafisa went into labour and gave birth to a perfect baby girl. And then a small miracle happened: she was overwhelmed with love. “I thought, this baby doesn’t deserve my hatred or anger. This baby is a gift from God, so that is my baby’s name, Quisma, which means ‘gift from God’.”

2006年10月ラマダン(イスラム教の聖なる断食期間)の最中にNafisaは仕事先で五体満足の女の子を出産した。その時、小さな奇跡が起こった。愛情でいっぱいになったのである。「この子は私の憎しみや怒りに見合わないと思いました。この子は神様からの贈り物です。だから、Quismaと名づけました。「神からの贈り物」という意味です。

As Nafisa reaches this part of her story, Gisma, who is 10 months old, and has been suckling noisily under her mother’s orange tobe, peers out at us. “The love that I feel for my daughter is as powerful as the hatred I feel for her father,” smiles Nafisa. “Gisma is part of me.” Gisma is lucky, and she may be exceptional. Nafisa knows raped mothers who have placed their innocent offspring in plastic bags and thrust them down latrines. “But that’s bad,” she says. “A child is a child, and no matter what its birth, it should be given every chance to live.”

Nafisaの話がこの部分になると、母親のオレンジ色のトーベの下で音を立てて母乳を飲んでいた生後10ヶ月のGisma(先述のジャンジャウィードの強姦により出産したQuismaと思われる)が顔を出して我々の方を見ている。「娘に感じる愛情は彼女の父親に感じる憎しみと同じくらい強いんです。」Nafisaは微笑む。「Gismaは私の一部なんです。」Gismaは幸運であり例外かも知れない。Nafisaは強姦され、罪のない子供をビニール袋に入れて難民キャンプの公衆便所に突き落とした母親を何人も知っている。「けれど、それはいけないことです。」彼女は言う。「子供は子供であって、出生に関係なく皆生きる機会を与えられるべきです。」

Since violence convulsed Darfur in February 2003, rape has been part of the Janjaweed’s gruesome pattern of violence against the Darfuri people, though rape was virtually unheard of before these attacks. But it’s impossible to determine how many babies have been born from rape, partly because of a widespread belief that pregnancy only results from wanted sex, and partly because of the subsequent shame of these mothers in this traditional Muslim society.

2003年2月ダルフールを暴力がかき乱して以来、それ以前は強姦は事実上聞かれなかったが、ジャンジャウィードのダルフール住民に対する恐ろしい暴力の形の一つとなった。しかし、妊娠は望んだ性交渉からのみ生じると広く信じられていることと、この伝統的なイスラム社会でその結果これらの母親は恥とされることにより、強姦により生まれた子供の数を決定することは不可能である。

In the early years of the conflict, some rape victims who had babies were ostracised, and some of them rejected their babies. The Sudanese journalist Nima Elbagir recalls “a hugely disturbing” encounter in Western Darfur in 2005 with a 14-year-old rape victim. The girl was dark-skinned, but her baby was light-skinned, suggesting [that] its father was a Janjaweed. The girl was so traumatised [that] she refused even to hold her baby, let alone feed it. When Elbagir returned some months later, she learnt that the baby had died from lack of nutrition.

紛争初期、子供を生んだ強姦被害者の中には追放されるものもおり、赤ん坊を拒絶するものもいた。スーダンのジャーナリストNima Elbagir氏は2005年西ダルフールでの「大いなる騒動」を巻き起こした14歳の強姦被害者との出会いを思い起こす。その少女の肌は褐色だったが、赤ん坊の肌はその父親がジャンジャウィードであることを示す明るい色であった。少女はとてもトラウマが大きかったため、赤ん坊を抱くことも授乳することも拒んだ。Elbagir氏が数ヵ月後に戻ったとき、赤ん坊が栄養失調で亡くなったことを知った。

In Sudan, a child’s identity is determined by the ethnicity of the father. In Darfur, the rapists have a ready-made excuse for their crimes on the battlefield: to replace the existing communities with a new generation of Arab children.

スーダンの子供のアイデンティティは父親の民族性により決定される。ダルフールでは強姦犯には、既存社会を新しいアラブの子供に代替わりさせるという戦場ではうってつけの口実があるのだ。

Darfur is a complex African crisis, rooted in violent ethnic and historical factors, and recently exacerbated by drought and famine. Most of Darfur’s 6 [million] people are either farmers or nomadic herders. Most farmers are African, and most nomads [are] Arab. Until recently, the two groups mixed fairly easily. Competition between the tribes tended to be economic, rather than ethnic. The three main African tribes are the Fur, who are also the largest, the Zaghawa, and the Masalit. Almost everyone is Muslim, speaks Arabic, and has dark skin.

ダルフールは複雑なアフリカの危機的な地域である。暴力的な民族的歴史的要因に根ざし、最近は干ばつと飢饉により悪化の一途を辿っている。ダルフールの600万人のほとんどが農民か遊牧民である。農民の多くはアフリカ系であり、遊牧民の多くはアラブ系だ。最近まで2つのグループは公平に容易に交流していた。二族間の競争は民族的というよりは経済的傾向にあった。3つの主要アフリカ系民族は最大でもあるFur族、Zaghawa族、そしてMasalit族である。ほとんどの人がイスラム教徒であり、アラビア語を話し、褐色の肌をしている。

The recent violence also has its roots in the cultural legacy of slavery, now outlawed. Until little more than a generation ago, Darfur was Sudan’s slave-trading ground. For many Arab Sudanese, Darfuri women are seen as beautiful, sexually generous, and comparatively liberated. By some Arabs, they are seen as fit for little more than slavery or prostitution.

最近の暴動も現在は禁止されている奴隷制の文化遺産に端を発する。ほんの一世代前までダルフールはスーダンの奴隷売買の地であった。多くのアラブ系スーダン人にとって、ダルフールの女性は美しく、性に寛大で、比較的自由に映っていた。アラブ系住民の中には彼女たちを奴隷や売春婦としか見ていないものもいる。

Earlier this year, in a dizzying vindication of lawless Janjaweed behaviour, the Janjaweed leader Musa Hilal summarised the contempt [that] the Janjaweed feel for Darfuri women: “Why would you want to rape these women? They’re disgusting; rape is shameful. We have honour, but our men wouldn’t need to use force. These things hold no shame for these women.”

今年初め、無法なジャンジャウィードの振る舞いに対する目眩がするような正当化の中で、ジャンジャウィードのリーダーMusa Hilal氏がダルフールの女性にジャンジャウィードが抱いている蔑視を要約した。「こんな女たちを強姦したいと思うか?気持ち悪い。強姦など恥ずかしい。我々は名誉高いが、部下も強制する必要はなかっただろう。この女性らに対するこれらの行為について恥ずべきことは何もない。」

Some rural Darfuri women are not circumcised – certainly none of those [whom] I [Ann McFerran] spoke to was – unlike Sudanese Arab women, who are often subjected to an extreme form of genital mutilation. To the Janjaweed, this is conclusive proof that many Darfuri women are unclean.

ダルフールの田舎に住む女性は割礼していない者もいる。正確に言えば、私(Ann McFerran)が話した女性の中には誰もいない。スーダンのアラブ系女性はしばしば性器切除の極端な例を受けていることと対照的だ。ジャンジャウィードにとってはこのことが多くのダルフール女性が不潔であるという確証になっているのだ。

Women in Darfur who report rapes are risking their lives, and stand more chance of being prosecuted than the rapists. (Earlier this year, two women were sentenced to death by stoning for committing adultery, although their sentences have yet to be executed.) In sharia law, a woman needs four male witnesses to testify to a rape. If she is married, reports a rape, but doesn’t have these witnesses, she may be prosecuted for adultery and stoned to death. The Khartoum government has always vehemently denied that its soldiers rape women. Because of what one Sudanese human-rights activist describes as the government’s ongoing objection to the focus of rape in Darfur, the official statistics for last year’s rape cases amounted to a paltry seven. The Janjaweed, like the police and the rest of the military, enjoy immunity.

強姦を報告したダルフールの女性は生命の危機に曝され、強姦犯よりも起訴される可能性が高い。(今年初め、まだ刑が執行されてはいないが、2人の女性が姦通罪で投石による死刑判決を受けた。)イスラム聖法では女性には強姦を証明する男性の目撃者が4人必要である。もし、既婚者で強姦を報告したにも関わらず証人がいなければ、姦通罪で起訴され、投石による死罪となる。ハルツーム政権は兵士による女性の強姦を常に強く否定してきた。ダルフールにおける強姦に焦点を置いた政府の継続中の異議を表現するスーダンの人権活動家によれば、昨年の強姦犯罪の数は公式にはわずか7件だった。ジャンジャウィードは警官や他の軍隊と共に訴追免除を楽しんでいる。

Six months ago, Sudan’s president, Omar al-Bashir, publicly denied that rape had ever been a problem in Darfur. “It’s not in the Sudanese culture to rape,” he said. “Rape doesn’t exist.” In the teeth of such denial, non-governmental organisations risk being expelled from Darfur if they speak out. In 2005, when Médecins Sans Frontières (MSF) published a damning report on the scale of rape, two senior members were arrested – a stark warning to other NGOs. Later that year, police arrested a rape victim in Nyala who’d gone to a clinic for help.

半年前、スーダン大統領オマル・アル=バシル氏はダルフールで強姦が問題になったことはないと公式に否定した。「強姦はスーダンの文化にはない。」彼は言った。「強姦は存在しない。」そのような否定に反対して、非政府組織は声を上げればダルフールから追放される危険を冒している。2005年、国境なき医師団(MSF)が強姦の規模について暴露する報告を発表した際、2人のシニアメンバーが逮捕された。他のNGOに対する明らかな警告である。その年、助けを求めて診療所へやってきたNyalaの強姦被害者を警察は逮捕した。

(略:兵士により強姦され、子供も失った女性Fatimaの話)

Ask Fatima why her village was attacked in 2003 and she says: “I had heard that the Sudanese want the land of the Fur, so they want us to leave our land.” Which is more or less what the conflict amounts to. In the past two decades, relations between the Arab and African tribes in Darfur have become increasingly strained, as persistent drought has forced the camel-riding Arabs onto the more-arable lands of the African farmers. Hostilities simmered with the arrival of more Arabs from Chad, Mali, and Mauritania. But Khartoum’s leaders ignored the tensions, and even appointed Arabs to Darfur’s top jobs. In February 2003, a group of African rebels calling themselves the Sudanese Liberation Army (SLA) swept into the airport in El Fasher, northern Darfur, killed 100 soldiers and posted their manifesto on the [Internet], demanding a democratic Sudan for all Arab and African tribes.

Fatimaになぜ2003年に彼女の村が襲われたのか尋ねてみれば、彼女は答えるだろう。「スーダン人はFur族の土地が欲しかったために私たちに出て行って欲しいのだと聞いたことがありました。」それは多かれ少なかれこの紛争が帰着する所以である。過去20年間、ダルフールのアラブ系民族とアフリカ系民族の関係は、長引く干ばつによりラクダに乗ったアラブ人がより耕作に適したアフリカ系農民の土地へと追いやられるに連れて、次第に緊張を増していった。さらにチャド、マリ、モーリタニアからアラブ人が到着し対立が深まった。ハルツームの指導者は緊張を無視し、アラブ人をダルフールの最高位職に任命しさえした。2003年2月、スーダン解放軍(SLA)と自称するアフリカ系の反政府軍の一団が北ダルフールのファシエルにある空港に侵攻し、兵士100人を殺害し、インターネット上に全てのアラブ系民族およびアフリカ系民族のための民主的スーダンを求める声明を発表した。

(つづく)
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by fussyvet | 2007-09-25 14:02 | 世界の話

ダルフールの強姦被害者とその子供たち-2

(つづき)

Khartoum’s government realised that since most Sudanese rank-and-file soldiers were from Darfur, they couldn’t be relied upon to turn on their own families and communities. The president called on Arab warlords to crush the rebels. The most-enthusiastic recruits came from small bands of Arab nomads who were little more than freelance bandits. They relished the opportunity to grab land and livestock: the Janjaweed – evil on horseback – were born.

ハルツーム政権はスーダンの一般兵士のほとんどがダルフール出身だったため、彼らが自分の家族や社会に背くとは思えなかった。大統領はアラブ部族軍の長に反政府軍を潰すよう呼びかけた。もっとも熱狂的な新兵はフリーランスの盗賊と何ら変わりないアラブ系遊牧民の小さな一団からやってきた。彼らは土地と家畜を奪取する機会を味わった。ジャンジャウィードと呼ばれる馬に乗った悪魔の誕生である。

Goaded by Khartoum’s exhortations of Arab supremacy, the Janjaweed began a brutal and effective system to destroy the Darfuri people. Liaising with the Sudanese air force and army by satellite phone as villages were being shelled, the Janjaweed would then ride in on camel or horseback to finish the carnage. They’d kill the men, rape the women, often in front of their families, then burn down the rest of the villages. As a parting gesture, boy babies might be thrown into the fire. In February 2004, 75 people were killed in the town of Tawilla and more than 100 women [were] raped – some by as many as 14 men; six girls in front of their fathers.

アラブを優位とする政府の激励に煽られて、ジャンジャウィードはダルフール住民を壊滅させる残酷で効果的な方法をとり始めた。村が砲撃されている間にスーダン政府の陸空軍と衛星電話により連携して、ジャンジャウィードはラクダや馬に乗って大虐殺を完遂させた。家族の目の前で男たちを殺し、女性を強姦し、村の残りを焼き払った。別れのしるしに、男の赤ん坊は火の中に投げ込まれた。2004年2月、Tawillaの村で75人が殺害され、100人以上の女性が強姦された。14人もの男に強姦された女性もいた。6人の少女は父親の目の前で強姦された。

In March 2004, just before the world’s leaders commemorated the 10th anniversary of the Rwandan genocide, Mukesh Kapila, the UN’s humanitarian co-ordinator for Sudan, told the BBC: “This is ethnic cleansing; I don’t know why the world isn’t doing more.” By January 2005, the UN had completed an international inquiry and concluded that the Sudanese government and the Janjaweed were responsible for crimes against humanity, but said [that] they could find no evidence of a policy of genocide. The UK’s then-foreign minister, Lord Triesman, doesn’t balk at the term “genocide”, but prefers “‘crimes of concern to humanity’, which includes war crimes, genocide, and ethnic cleansing”.

2004年3月、世界中の指導者がルワンダ虐殺10周年を追悼する直前、国連のスーダン人道援助コーディネーターであるMukesh Kapila氏がBBCに語った。「これは民族浄化です。どうして世界がもっと動いてくれないのか私には分からない。」2005年1月までに、国連は国際的な聴取を終え、スーダン政府とジャンジャウィードに人道に対する罪があると結論付けたが、ジェノサイド政策の証拠は発見できなかったと語った。イギリスの当時の外務大臣Lord Triesman氏は「ジェノサイド」という言葉に躊躇しないが、戦争犯罪、ジェノサイドおよび民族浄化を含む「人道に関する罪」を好んだ。

Khartoum had often described the Janjaweed’s attacks as overenthusiastic counterinsurgency. Whether it was this or a carefully orchestrated campaign of ethnic cleansing, Triesman knew [that] he had to negotiate with Khartoum: “We [the international community] were like rabbits in the headlights – because of the complexity of Darfur. People were appealing to Bashir’s better nature. They should have saved their breath. You don’t get bad people to become good people by schmoozing them. The government of Sudan believed [that] we didn’t have the mettle to test them on the two things that mattered most to them – their leaders ending up before the International Criminal Court, like Milosevic, and they didn’t want it to appear as if they did not exert authority in their own country.”

ハルツームはしばしばジャンジャウィードの攻撃を過度に熱狂的な対暴動活動だと表現してきた。それが事実であれ、民族浄化の慎重にお膳立てされた運動であれ、Triesman氏はハルツームと交渉しなくてはならないと分かっていた。「我々(国際社会)はヘッドライトに照らされて立ちすくむウサギみたいなものだ。ダルフールの複雑さゆえである。彼らは余計なことを言わぬべきだった。悪い人間におべっかを使って良い人間にならせることはない。彼らのほとんどにとって問題となっている2つのことについてテストする勇気が我々にはないとスーダン政府は思い込んでいる。ミロセビッチのように国際刑事裁判所に入る前に終わるであろう自分たちの指導者のことだ。自分の国で権力を振るえないかのように見られたくなかったのだ。

(略:難民キャンプを離れると男性が標的になるため、女性が強姦の危険を犯して薪を取りに出る話。混乱により反政府軍の兵士も強姦加害者になっている話。自身の経験を勇気を出して語る女性が出てきている話。ジャンジャウィードを身近で見かける話。15歳の強姦被害者に違法である中絶を夜間に行った医師の話。中絶が違法であるため、民間療法を信じてヨードを飲み、苦痛に悶えながら死んだ17歳の強姦被害者の話。)

When Haja found [out that] she was pregnant, her husband, who’d left her some years earlier, refused to send money to her other two children. Like Nafisa, Haja says [that] she loves her baby. However, she hates it that there are still some who taunt her child for its Janjaweed parentage. “People are shocked at what happened to me, but I think [that] women understand and are angry for me. And they [that] think we should talk about the terrible things that have happened to us.”

Hajaは妊娠していると分かったとき、数年前に彼女の元を離れた夫は既にいる2人の子供への送金すら拒んだ。Nafisa同様、Hajaも自分の赤ん坊を愛しているという。しかし、親がジャンジャウィードだということでその子を謗る人が今でもいることをひどく嫌がっていた。「人は私に起こったことに衝撃を受けますが、女性は私に理解を示し、私のために怒ってくれます。そして、私たちに起こった恐ろしい出来事を語るべきだと考えています。」

As Gordon Brown and France’s Nicolas Sarkozy unite to tackle the problems in Darfur, David Triesman says [that] all the “building blocks” are in place for resolution of the conflict. Those blocks include the threats of the International Criminal Court, sanctions, an arms embargo, and the strengthened AU/UN hybrid force. Triesman is confident that “Gordon will see this as a moral issue in which an ethical outcome is essential.” He adds: “And if there isn’t a ceasefire when the hybrid force arrives, I’d be inclined to say to the Janjaweed, ‘If you don’t stop fighting, we will come after you and kill you.’”

ダルフールの問題に取り組むためゴードン・ブラウン氏とフランスのニコラス・サルコジ氏が団結したとき、David Triesman氏は紛争解決のため全ての「ブロック」を所定の位置に置くよう言った。そのブロックとは国際刑事裁判所、制裁措置、武器禁輸、および強化されたAU/UN連合軍の脅威を含むものだ。Triesman氏は「ゴードン氏はこれは倫理的結果が必須である道徳的問題であると分かるはずだ。」と自信を持っている。彼はこう付け加える。「連合軍が到着したとき、停戦していなければ、私はジャンジャウィードに対して『攻撃を止めなければ、追いかけて殺してやる。』言ってやるかも知れない。」

Tough talk, but Triesman insists: “Only when Darfur is no longer a war zone will there be effective protection of women.” And what will happen to the children of the raped Darfuri women, to the babies of the Janjaweed? If the children’s mothers are brave enough to care for them in the first place, they will perhaps be integrated within their communities. “A blind eye will be turned towards their paternity,” says Pam Delargy of the UNFPA. “A general amnesia will take place.”

脅し文句だがTriesman氏は主張する。「ダルフールが戦場でなくなったときにしか、女性を効果的に守る方法はない。」そして、強姦されたダルフール女性の子供たちに起こることは、ジャンジャウィードの子供としての対処であるのか?最初の段階でその子達の母親がその子たちを守るため十分に勇敢であれば、多分社会に溶け込めるだろう。「父親に対しては見て見ぬ振りをするだろう。」UNFPAのPam Delargy氏は言う。「人々は忘れていくでしょう。」

Jon Nicholson’s photographs of Darfuri women will be exhibited at the Air Gallery, 32 Dover Street, London W1, from October 8 to 13. Tel: 020 7250 4500

Jon Nicholsonが撮影したダルフール女性の写真は10月8日から13日まで32 Dover Street, London W1のAir Galleryで展示されます。

To help the women of Darfur, visit www.unfpa.org.

ダルフールの女性を助けるために以下をご覧下さい。
www.unfpa.org.



 悪名高き残酷なジャンジャウウィードは紛争初期の混乱にスーダン政府の失敗によりアラブ系の盗賊集団が権化となったもののようです。赤ん坊すら残酷な方法で殺される集団に強姦されて妊娠してしまう女性たち。強姦犯はジャンジャウィードだけでなく、スーダン政府軍や混乱ゆえに味方であるはずの反政府軍兵士まであるようです。強姦により妊娠した女性の行く末もさまざまですが、出産し、その子を育てることのできる女性の気丈さはちょろい私には想像すらうつきません。我流で中絶を試み失敗して死亡する少女、出産してもその赤ん坊を殺してしまう女のことは彼女たちの窮地を思えばとても人事とは思えません。

 先日、高官レベルの協議が行われたようですが、御用会議に終わったようです。現在のスーダンの軍事独裁政権がどうにかならない限り、悲劇は終わらないのでしょうか?


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国境なき医師団
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by fussyvet | 2007-09-25 14:01 | 世界の話

スーダン政府の停戦無視、和平に水を差す…

 本日もCoalition for Darfurからの転載・和訳(by fussyvet)です。9月10日に停戦協定を破りスーダン政府が空爆を行いました。国連事務総長がスーダン訪問を終えたばかりの頃です。10月に和平会議が開かれる予定であるにも関わらずです。こうしたスーダン政府のあらゆる非難を無視したやり方について事務総長が警告していることを伝えるものです。

2007年9月19日水曜日
ダルフール:潘基文国連事務総長 攻撃は政治交渉を損ねることをスーダンの指導者が理解するよう望む
AP通信より

Secretary-General Ban Ki-moon urged Sudan's president on Tuesday to commit to a ceasefire in Darfur and heed his warning that the recent upsurge in fighting could have a negative impact on upcoming political negotiations to end the four-year conflict.

潘基文国連事務総長は火曜日、スーダン大統領に対し、ダルフールでの停戦を忠実に守り、4年間に渡る紛争終結のため予定されている政治交渉に最近急増している攻撃が悪影響を及ぼすという警告に耳を傾けるよう強く求めた。

Ban, who held two rounds of talks with President Omar al-Bashir in Khartoum earlier this month, said the Sudanese government and the international community must redouble their efforts to maintain the positive momentum toward peace.

潘氏は今月初め、ハルツームのオマル・アル=バシル大統領と2回に渡り会談を持ったが、スーダン政府と国際社会は和平に向けた前向きな推進力を維持するため一層の努力を要すると語った。

The "Sudanese government should take utmost efforts to manage this path with utmost care," Ban said. "This process has been and will be very fragile. (The) whole international community must nurture this process. For that, he must commit (to) this cessation of hostilities and protect all humanitarian workers."

「スーダン政府は和平への道を維持するために最大限の注意を持って最大限の努力をすべきである。」潘氏は言う。「そのプロセスはこれまでも、またこれからもとても脆いものである。国際社会全体でこのプロセスを守り育てなければならない。そのためにはスーダン大統領は停戦を忠実に守り、全ての人権擁護活動家を守らなければならない。」

During Ban's visit, he and al-Bashir announced that new negotiations between the government and rebel groups to settle the Darfur conflict will be held in Tripoli, Libya, starting Oct. 27. On Friday, Ban and African Union Chairman Alpha Oumar Konare are chairing a high-level meeting at U.N. headquarters to map out strategy and a roadmap for the negotiations.

スーダン滞在中、潘氏とアル=バシル大統領はダルフール紛争終結のための政府と反政府軍との新たな交渉をリビアのトリポリで10月27日より行うと発表した。金曜日、潘氏とアフリカ連合のアルファ・ウマル・コナレ委員長は交渉のための戦略と計画を策定するため、国連本部にて高官レベル会議の議長を務めている。

The announcement culminated a new initiative by the two organizations to relaunch peace efforts and months of difficult negotiations with the Sudanese government on deployment of a new 26,000-strong AU-U.N. peacekeeping force in Darfur, which was finally approved on July 31.

声明は、7月31日に最終的に承認された新たに26,000人のAU-UN平和維持軍をダルフールに配置するためのスーダン政府との困難な交渉と和平への努力を再開するため、国連とアフリカ連合が新たな計画を立てることで最後を結んだ。

Ban told a news conference that he was "very much concerned" at the recurrence of violence in Darfur.

潘氏は記者会見でダルフールでの武力衝突の再発に「大変心を砕いている。」と語った。

(後省略)

 機会があって2005年7月9日に放映されたNHKスペシャル「アフリカゼロ年 第1回 ジェノサイドを止めるのは誰か」を見ました。アフリカ系住民に対する残虐な殺戮行為を繰り返しているジャンジャウィードというアラブ系民兵組織の指揮官の言い分、アラブ系に加担してしまう州政府知事、アフリカ連合の苦悩、ルワンダ虐殺も経験した指揮官の思い、そして国連での国際社会の負の対応がよく表されていたと思います。虐殺にあった人々の証言もあります。母親の腕に抱かれた息子と同じくらいの幼児の泣き顔が忘れられません。放映されたとき、私は妊娠初期でつわりに苦しみ、派遣の仕事をしつつ、学会に向けて実験をしていた頃でした。放映に気付きませんでした。NHKのホームページを見ましたがDVDでの販売はされていないようです。もし、よろしければ再放送するようNHKに声を届けていただけませんか?

 この紛争解決のキーはスーダン政府と反政府軍の話し合いだと思います。反政府軍のリーダーは政府軍が停戦協定を破るような攻撃を止めない限り、和平交渉のテーブルにはつかないと言っています。確かにその通りだと思います。残虐なジャンジャウィードを利用しているのもスーダン政府です。これに国際社会から多くの声を届けるのが必要だと思いました。

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by fussyvet | 2007-09-20 12:32 | 世界の話

北限のジュゴンを守りたい

 沖縄近海は絶滅危惧種であるジュゴンの生息地の北限だといわれています。その海、辺野古に地元の声を無視する形で米軍基地建設が予定され、ジュゴンの生息を脅かしています。
 どうか北限のジュゴンを守るため、あなたの声を届けて下さい。

Save the Jugon in Okinawa

 沖縄の海は私も行ったことがありますが、今までに行ったコタキナバルやケアンズの海を超える一番美しい海です。沖縄の経済は現在米軍基地に依存するところも大きいですが、これから転換を図っていかなければならないとも思います。さらには日本全体のアメリカより、アメリカ依存体質を変えていかなくては日本人の自立と誇りは守れません。米軍基地建設は特に沖縄では最優先事項のようになっていますが、そんな国の体質を変えなくては将来経済面でも環境面でも取り返しのつかない後悔をすることになるのではないかと思っています。
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by fussyvet | 2007-09-19 10:55 | 動物

紛争と動物実験

 先日、東京で開催された第6回国際動物実験代替法会議でイスラエルからの参加者が自国の紛争と動物実験について発表していたのを拝聴した。イスラエルにも動物愛護法があるが、軍事および国民の安全に関わる分野に関してはその法律は適用外だそうだ。
 イスラエルでの紛争の激化とそれに伴う犠牲者数の変遷と実験に用いられる動物数との相関を表すグラフが示されていたが、国民の安全を守るための実験は紛争の激化に伴う犠牲者数と比例して増えており、そのため実験に使われる動物数も増加しているというものだった。
 拙ブログのタグクラウドを見ているとここ連日ダルフール紛争について書いているにも関わらず、「動物愛護運動」タグの大きさや検索語句からすると、動物の問題について検索してたどり着いた人や以前から読んで下さっている動物愛護活動家が今でも多勢を占めてくださっているのだろうと思う。そんな方々からすれば、近頃このブログの管理人は何を考えているのか、動物たちはどうでもいいのか、と思われているかも知れない。が、人間間の平和がなければ、異種である動物たちの平和はあり得ない。そんな事実をイスラエル人の発表が如実に物語っていた。
 人種の違い、部族の違い、それだけで同じ人間を残酷な方法で殺す生き物が他の動物のことまで考えるだろうか?ダルフール紛争に関する英文字のニュースを読みながらぐったりするほどやるせなくなる時がある今日この頃だ。
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by fussyvet | 2007-09-18 11:31 | 動物

ダルフールのための集会が世界中で開かれた…

 ブログダルフール・ニュースさんからです。世界各地でダルフール紛争のための集会が行われたニュースです。抗議集会の写真もあります。日本では…まだダルフール紛争という言葉も知らない人が多いのではないかと思います。言葉の壁のせいでしょうか?ニュースを訳しながらときどきもとても空しくなるときがあります。
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by fussyvet | 2007-09-18 10:27 | 世界の話