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中国利権

 ダルフール紛争について国内の主要メディアが積極的に報道しないのは、スーダンという地域が日本の外交にとって親密な関係ではないという理由だけではなく、中国利権が絡んでいるのだろうとこれまでの経験から推察し、「中国利権の真相」なる本の購入を考えて検索していたら、もっと興味深い情報を得た。

「北京五輪を支援する議員の会」

 宝島社の「中国の黒いワナ」に掲載されていたものだが、この掲載に際して同社編集部に「リストの公表は控えて欲しい。」という圧力がかかったという曰くつきのものだ。そうそうたる面々。この人たちにダルフール紛争について問い合わせし、得られた結果を順次公表していこうと思う。
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by fussyvet | 2007-08-31 00:12 | こうして社会は回ってる

ダルフール紛争についての日本語ニュース

 ちょっと和訳する余裕がないので、他からリンクを持ってきました。

 ほぼ毎日、ダルフールの国内外ニュースを載せていらっしゃる個人のブログです。RSSリーダーに登録して読んでいただけたらと思います。私の翻訳量など全く目ではないです(だからと言って止めてしまうわけではありませんが…)。

ダルフール・ニュース


 また、こちらは北京五輪とダルフール紛争の関連についての毎日インタラクティブからのニュースです。

ダルフール危機:「虐殺五輪」…石油利権もつ中国に圧力-南北アメリカ:MSN毎日インタラクティブ

 「今世紀最悪の人道危機」とされるスーダン・ダルフール危機と、1年後に開催される北京五輪を結びつける米国発のキャンペーンが中国を揺さぶっている。中国が石油利権を持つスーダンに影響力を行使しなければ「ジェノサイド(虐殺)五輪」として歴史に残ると訴え、8日から隣国チャドの難民キャンプを起点に独自の「聖火リレー」を始めた。中国も表向きは反発しながら微妙に外交姿勢を変化させている。【ノーサンプトン(米東部マサチューセッツ州)で坂東賢治】

 キャンペーンを仕掛けたのは同州の名門女子大、スミス・カレッジの英文学教授、エリック・リーブス氏(57)。98年からスーダンの人道状況について独自に研究を始め、アラブ系と黒人系住民の紛争に端を発したダルフールでの人道危機について著作を発表するなど米国有数の専門家として知られる。

 昨年8月、米議会諮問機関の公聴会で、スーダンで石油開発など多額の投資を行い、最大の武器供給国でもある中国の特別な地位について証言。「スーダン政府を動かせるのは中国しかない」という考えを強くした。「国際社会へのお披露目の場」である北京五輪と結び付け、体面を重んじる中国を動かすことを思いついた。

 まず、ワシントン・ポスト紙の論説委員会に働きかけ、昨年12月に「ジェノサイド五輪?」と題した社説が掲載された。続いて今年2月にインターネットに「大規模で組織化されたキャンペーン」の実施を訴える公開書簡を発表。女優でユニセフ親善大使のミア・ファローさんら著名人の協力も得ながら「五輪の夢をダルフールに」というキャンペーンの母体が出来上がった。

 「『北京五輪のレニ・リーフェンシュタール』として歴史に名を残したいのか」。北京五輪の開会式で芸術顧問を務める映画監督、スティーブン・スピルバーグ氏はミア・ファローさんからナチス体制下のベルリン五輪(1936年)で記録映画を撮影した女性監督になぞらえて批判され、4月、中国の胡錦濤国家主席にスーダンへの圧力強化を求める書簡を送った。

 キャンペーンはボイコットを支持してはいない。中国に耳を傾けさせることが目的だからだ。中国政府は「スポーツを政治利用しないことが五輪精神だ」と反発するが、5月にダルフール問題特別代表を任命し、6月には周文重駐米大使がキャンペーンの活動家を大使館に招くなど無視はしていない。

 中国は7月31日に国連安保理でのダルフールへの2万6000人規模の国連・アフリカ連合(AU)合同部隊の派遣を盛り込んだ決議に賛成票を投じた。昨年8月の派遣決議には棄権しており、リーブス氏は「キャンペーンがなかったら賛成することはなかっただろう」と指摘する。

 ミア・ファローさんらはダルフールに隣接したチャドの難民キャンプで「聖火」に点火。その後、聖火はルワンダ、ボスニア、カンボジアなど過去に虐殺が起きた土地を回るリレーを続けている。

 リーブス氏は「中国はまだ、最小限のことしかしていない」と五輪閉幕まで中国に圧力をかけ続ける考えだ。

毎日新聞 2007年8月17日 15時00分 (最終更新時間 8月17日 15時35分)

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by fussyvet | 2007-08-30 11:23 | 世界の話

「天使のいないところ」

 虫の知らせなのか、昨夜なぜか急に思いついてテレビ欄をチェックしたら、23時からNHKのBS2で「erⅩⅡ 緊急救命室」が予定されていた。タイトルは「天使のいないところ」。なんとなくピンときてネットでチェックしたら、やっぱりダルフールが舞台の話だったので久しぶりに時間を狙ってテレビをつけた。タイトルからして、現在のダルフールの悲惨な状況が描写されているのだろうと思った。確かに悲惨だった。難民キャンプの外に出た途端銃撃された男性がキャンプの簡易診療所に運び込まれ、アメリカから「国境なき医師団」のメンバーとして派遣された2人の医師と現地の医師らが救命処置を施している。そこへスーダン警察が現れ、重体の彼を連れ去っていった。彼の妻は臨月だったが、夫が撃たれたショックで産気付く。子供が危険な状態だったので、近くの医院へ運んで出産させようとするが、急遽帝王切開に。子供は無事生まれるが母体の出血が止まらず、自身も重症疾患を患う現地の医師とアメリカから来たアフリカ系医師の方が遠方の病院へ彼女を搬送することにした。途中、ジャンジャウィードと出会い銃撃を受け、エンジントラブルで車が止まる。身体が悪い現地の医師は歩けない。仕方なく彼を砂漠の真ん中においてアメリカ人医師が患者を徒歩で運ぶ。再び車が現れ、敵ならば終わり、味方ならば助かるが果たしてどちらなのか。「天使のいないところ」という言葉は搬送される途中で患者の女性が言った言葉だが、結局、この物語の中で味方は誰も死ななかった。生まれた子供には現地語で「希望」を意味する名前がつけられる。アメリカのドラマだ。悲惨な映像を見せるのにも限界がある。そして、「救い」を持たせないと視聴者はげんなりする。全てそういう配慮から来たものだろう。

 ここに本物の「天使のいないところ」がある。

ミア・ファローのブログ(2007年8月24日付けの記事より抜粋、和訳:fussyvet)

I have just returned from my 7th visit to the region.
7回目の渡航から戻ってきたところだ。

My first trip into Darfur was in 2004. Simply put, it changed the way I needed to live my life.
I don't think I have the words to convey, to adequately represent what I have seen and heard there.

最初にダルフールを訪れたのは2004年。簡潔に言えば、その経験により私は必要とする生き方が変わった。
そこで見たこと、聞いたことを十分に表す適当な言葉がない。

(中略)

The stories of those who survived the attacks are numbingly similar; without warning Antonov bombers and attack helocopters filled the morning skies and rained bombs upon homes and upon families as they slept, as they played, as they prayed, as they tended their fields. Those who could run tried to gather their children and they fled in all directions. But then came the Janjaweed, government backed Arab militia- on horseback and on camels (and more recently in vehicles) They came shouting racial epithets and shooting. They shot the children as they ran, they shot the elderly. I spoke to mothers whose babies were shot from their backs, or torn from their arms and bayonetted before their eyes. Where was God when the children were tossed into bon fires Where was God when the young mans eyes were gouged out with knives. Strong women in frail voices described their gang rapes - some were abducted and assaulted continuosly over many weeks. "No one came to help me" they said and they showed me the brandings carved into their bodies, and tendons sliced and how they hobble now. "Tell people what is happening here" implored Halima. Three of her five children had been killed. "Tell them we will all die. Tell them we need help. " I promised Halima I would do my best to tell people. In camp after camp and deep in my heart I have made this promise over and over and over.

攻撃を生き抜いた人々の話は皆同じで感覚が麻痺する。警告もなく、アントノフ爆撃機と攻撃用ヘリが朝の空を埋め尽くし、寝ていた、遊んでいた、祈っていた、畑の手入れをしていた家族と住居に降り注いだ。走ることができた人は子供たちを集めて八方に逃げた。しかしまもなく、スーダン政府に援助を受けたアラブ系民兵が馬やラクダに(最近は車でも)乗ってやってきた。人種差別的な罵りの言葉を吐きながら銃撃にきた。彼らは走る子供や老人も撃った。私は背負った赤ん坊を背後から撃たれたり、抱いていた赤ん坊を引き離され銃剣で目の前で刺されたりした母親たちに話しかけた。子供たちが火の中に投げ込まれたとき神はどこにいたのか、若者の目がナイフでえぐり出されたとき神はどこにいたのか。気丈な女性たちがか細い声で集団暴行について語ってくれた。連れ去られ、何週間も連続して強姦された女性もいる。「誰も助けに来てくれなかった。」彼女たちはそう言って身体に彫られた烙印や切断された腱や、そして今は足を引きずって歩かなければならない様子を見せた。「ここで起こっていることを伝えて下さい。」Halimaが懇願した。5人いた子供のうち3人が殺された。「我々はみな死んでしまうと伝えて下さい。助けが必要だと伝えて下さい。」私はHalimaに全力を尽くして伝えると約束した。キャンプを渡り歩くたびに何度も何度もこの約束を心の奥深く刻んだ。

Halima begged for protection three long years ago and still no one has come. What does this say about us.

Halimaは3年も前に助けを請い、未だに誰も来ない。これを我々は何と言ったらいいのか?

We look at Rwanda and we see the abysmal failure of the United Nations and of all the nations of the world. Collectively and individually we failed in our most essential responsibility protect the innocent from slaughter and suffering. After the Nazi Holocaust we vowed "never again". How obscenely disingenuous those fine words sound today. As we look at Darfur and eastern Chad -a region that has been described as 'Rwanda in slow motion' are we to conclude that 'never again' applies only to white people?

我々はルワンダを目の当たりにし、国連と全世界の国々の最悪の失態を学んだ。集団でも個人でも虐殺と苦しみから罪のない人たちを守るという最も本質的な責任を果たさなかった。ナチスのホロコースト後、我々は「二度と起こさない」と誓った。現在、これらの美辞麗句がいかに鼻持ちならぬほど不誠実に聞こえるか。「スローモーションのルワンダ」と表現されてきたダルフールとチャド東部を見るとき、「二度と起こさない」という言葉は白人だけに適用されるのだと結論付けるのか?

As we look at world leaders, at our own governments and at the paralysis of the UN we see that they are mired in self-serving interests. What are we to do about this? I tell my children that "with knowledge comes responsibility". Yet our leaders do not reflect this at all.

世界のリーダー、我々自身の政府、麻痺した国連を見ると利己的興味から抜け出られないでいるのだとわかる。我々はどうすべきか?私は自分の子供たちに「知っているということは責任があるということだ。」と言っている。しかし、我々のリーダーはその言葉を全く反映していない。

Still, I believe that most people are good. Most of us do not want innocent people to be slaughtered. Most of us wish others well and hope for a world in which all people everywhere can be safe.

それでも、私はほとんどの人は良い人であると信じている。我々のほとんどは罪のない人々が虐殺されるのを良しとしない。我々のほとんどは人の幸福を願い、全ての国の全ての人が安全に暮らせる世界を望んでいる。

(中略)

We are hoping that caring people of the world will band together and with one voice demand an end to the terrible crime of genocide.

我々は世界中の人を大切に思う気持ちが一丸となり、声一つで虐殺という恐ろしい犯罪を終わらせると願っている。


-引用ここまで-

 こんな状況、母親から剥がされた赤ん坊が銃剣で突き殺されたり、人が目を抉り出される場面など残酷すぎてテレビドラマで描写できない。しかし、テレビドラマで放映できないほどのことが現実に起こっている。テレビなどで悲惨なシーンを見て私たちは自分たちが平和な中にいて恵まれていることを実感する。そして神に感謝する。もしもダルフールで起きているようなことが、平和な中にいてそれを実感できず不平不満を言って過ごす私のように不遜な人間に“幸福”というものを知らせるため神が許しているものだとしたら、私は最悪に汚い言葉で以って神を罵ろう。しかし、私たちは試されているのだ。この状況を知って何もしないのか、と。できることを探せないのか、と。ミア・ファローのこの最後の言葉がそれを祈っているし、彼女も現地で直接見て聞くという役割を神から与えられ、それを忠実に守ろうとしている。ニュースを見ながら、「ああ、可哀想だね。」と思い、次に「あそこに住んでいなくてよかったね。」と思うだけの人々で世界が埋め尽くされているとしたら、それは神がいずれ人類を破滅に導く怒りの中にあるのだろうと思う。

日本ユニセフ
国境なき医師団
Petition the International Olympic Committee
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by fussyvet | 2007-08-28 11:34 | 世界の話

第6回国際動物実験代替法会議

 第6回国際動物実験代替法会議から今戻ってきました。前回のようにこと細かくレポートする余力がないので、講演・発表や個人的会話の中から得られた知見だけを数回に分けて掲載することにします。
 「国際ハーモナイゼーション」という言葉が動物実験の世界でもしばしば聞かれますが、今回、研究者ではない一日本人として特別シンポジウムで発表された2人の方を聴講した限りでは、英語力は他の日本人の研究者など誰も比較にならないほど秀でており、発表に関しても内容についての個人的賛否はおいておくとして、まとめ方、話しかたは本当に素晴らしく、動物実験に疑問を持っている国民の活動の方が余程「国際ハーモナイゼーション」が進むと感じました。感情を特定の職業人にぶつける非建設的な方法ではなく、こういう場できちんと論理的に意見を述べられる”国際人”が動物愛護運動の国際協調の先頭になっていけば、閉鎖的な日本の動物実験界も「何も知らない一市民のくせに」的な態度では対応できず、他の先進諸国では既に行われている実験動物に関する記録保管と情報公開、定期的査察、第三者評価機関の設置も受け入れざるを得なくなっていくかも知れません。頑張れ、一市民!私も今は何も肩書きがない一市民なので、自分も頑張れ>はい。

 残念ながら、本日午後から行われた市民のための公開講座には帰る時間の関係で出られず、どのような討議が行われたのか気になります。一市民からどのような質問、意見が出たのでしょうか。研究者側はどのように答えていたのでしょうか。


 今回の会議でも、海外の獣医師でもある研究者、活動家、学生たちなどいろいろな人と交流できて本当に有意義だったけれど、つくづく今の自分は宙ぶらりんな状態であることを思い知らされた。これからどうしていくのか、子育てとの両立、獣医・研究領域に戻るのか、あるいはすっぱりと足を洗って他の仕事で生計を立て動物愛護運動に身を投じていくのか。悩んでいるときが一番苦しいけれど、ゆっくりと歩むしか仕方がない。再び絶望しないよう、神様に祈りつつゆくだけです。
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by fussyvet | 2007-08-25 23:02 | 動物

ミア・ファローによるダルフール紛争のブログより

 ミア・ファローのブログより、一部転載・和訳です。老若男女問わず殺されるばかりでなく、犯された女性は妊娠し、その結果生まれた赤ん坊の行く末も悲惨です。傷を負った難民は障害を負っても十分な医療を受けることができず、苦痛に苛まれます。ユニセフでも募金を募っていますし、このブログの”ダルフール”タグをクリックすると、いくつか署名サイトにたどり着きますので協力いただけると幸いです。

8/12/2007
Bahai

****中略****
One of the people I hoped to see was seated on a mat outside her hut ( called a 'touku'). Alnana Ishak Muhamed is 45 years old. She is beautiful. These are her words:
"I come from the village of Kolloye, perhaps 200 kilometers from here. We had cows and animals. Janjaweed attacked us at at 5;30 in the morning. About 35 men with horses came. They shot and killed my husband and my son. I ran to help my son and they shot me. I was unconscous for one month. When I woke up I had no leg.
"Now my life is changed. I cannot even get water to drink. Someone has to bring me water and food as I cannot carry anything. I used to collect firewood and sell it. But I am not able to do anything now.
"I am not able to go anywhere. But the people who go to get firewood are attacked.
"I cannot do anything but sit and wait for 'distribution' (of food by aid workers)
We want to go to our village but if we go back they will kill us.'
Alnana was waiting to be taken to the MSF clinic. Her wound is infected.

会いたいと願っていた人物の一人が"touku"と呼ばれる帽子を裏返したマットの上に座っていた。Alnana Ishak Muhamed は45歳、美しい女性だ。彼女の言葉である。
「ここから多分200kmの Kolloye という村の出です。牛などの家畜を飼っていました。ジャンジャウィードは午前5時半に襲撃してきました。馬に乗った約35人の男たちがやってきました。私の夫と息子を撃ち殺しました。私は息子を助けに駆け寄ったところを撃たれました。一ヶ月間意識を失っていました。そして、気が付いたときには私は両足を失っていました。
私の人生は変わってしまいました。飲み水を取りに行くことすらできません。何も持って来れないので人に水や食料を運んでもらわなければなりません。以前は薪を集めて売っていました。しかし、今は何もできないのです。
どこにも行けません。それなのに、薪を取りに行ってくれる人は襲撃されてしまいます。
私はただ座って支援者による食料の”配給”を待っていることしかできません。村を出たいのですが、戻れば彼らに殺されます。」
Alnana は国境なき医師団の診療所に搬送されるのを待っていました。彼女の傷は感染しているのです。


8/12/2007
Djabal, camp for Darfurian refugees
Goz Beida

Fatima's words:
"I am from the same village (as Ashi) and I had similar experiences.
"My mother had my child on her back. They (Janjaweed) shot her and the baby. My child of three hid in the bush. He died of thirst and hunger. The rest of the children were saved by neighbors.
"The Janjaweed kept me for one month. They raped me for one month. During the month I became pregnant. When I arrived at the camp I gave birth but unfortunately he died. I was unhappy throughout the pregnancy but when the child died I was upset.
"During the month I spent with the Janjaweed I was raped and beaten. I still have pain in my back and I depend on my neighbors to get water.

Fatimaの言葉です。
「私は(Ashi(以前出てきた難民の名かと思われます))と同じ村の出で、同じ経験をしました。
母が私の子供を背負っていました。彼ら(ジャンジャウィード)が母と赤ん坊である私の子供を撃ちました。3歳の息子は茂みに隠れましたが、彼は飢えと渇きで死んでしまいました。残りの子供たちは近所の人に助けられました。
私はジャンジャウィードに一ヶ月間拘束されました。一ヶ月間、強姦され続けました。その間に私は妊娠してしまいました。難民キャンプに着いた時、出産しましたが、生まれた男の子は残念ながら亡くなってしまいました。妊娠中ずっと悲しみの中にありましたが、生まれた子供が死んだとき、それは怒りに変わりました。
ジャンジャウィードと過ごした一ヶ月間、私は犯され、殴られ続けました。今でも背中に痛みがあり、近所の人に水を取りに行ってもらわないといけません。
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by fussyvet | 2007-08-17 20:25 | 世界の話

紛争に流れ込むお金

 世の中、良い意味でも悪い意味でも”金”です。以下、"Coalition for Darfur"からの転載・和訳です。


Darfur: Activists Say Divestment Campaign Working
「負の投資運動有効」活動家

From Reuters

http://coalitionfordarfur.blogspot.com/2007/08/darfur-activists-say-divestment.html

The campaign to persuade U.S. companies and investors to halt the flow of dollars to war-torn Sudan through China and other countries is making significant progress, activists say.

活動家によれば、アメリカ企業および投資家を説得して、中国、その他の国から戦渦のスーダンに流れる資金の流れを止める運動が進展を遂げているという。

U.S. sanctions on Sudan, where conflict in the Darfur region has been branded "genocide" by President George W. Bush, already limit most transactions, though humanitarian aid and agricultural assistance have been allowed.

ブッシュ大統領により「虐殺」と銘打たれたダルフール紛争の国スーダンに対するアメリカの制裁措置により、人道的援助と農業援助を除くほとんどの経済活動が制限された。

But U.S. institutional investors, mutual funds, and Warren Buffett's Berkshire Hathaway have billions of dollars invested in companies that operate in -- or have ties to -- Sudan, particularly the oil business.

しかし、アメリカの機関投資家、投資信託会社およびウォーレン・バフェット・バークシャー・ハサウェイはとりわけ石油ビジネスにおいてスーダンで営業またはスーダンと関係を有する企業に何十億ドルも投資している。

Activists have lobbied for investors to dump shares and bonds in PetroChina Co. Ltd., whose parent company China National Petroleum Corp. is helping Sudan tap its oil reserves, as well as India's Oil and Natural Gas Corp. Ltd. and Malaysia's Petronas

活動家は投資家に、スーダンの石油備蓄放出を介助しているChina National Petroleum Corp. の子会社PetroChina Co. Ltd. 初め India's Oil and Natural Gas Corp. Ltd. およびMalaysia's Petronasの持ち株と債権を手放すように働きかけてきた。

"The burgeoning Sudan divestment movement has already facilitated a response from companies operating in Sudan, institutional investors and mutual fund managers," said Adam Sterling, director of the Sudan Divestment Task Force.

「スーダンに対する負の投資運動は急速に広まり、スーダンで営業する企業、機関投資家および投資信託会社経営者から反応を得ています。」スーダンダイヴェストメント作業部会長アダム・スターリング氏は言う。

He cited 19 U.S. states, nine cities including Los Angeles, and 54 universities that are beginning to divest from Sudan. Sterling also noted major companies, such as Britain's Rolls-Royce, have withdrawn.

彼によればスーダンから手を引き始めた組織・自治体は19州、ロサンジェルスを含む9都市、54の大学に及んでいるという。スターリング氏はまたイギリスのロールスロイス社など巨大企業も撤退したという。

Some $3.5 billion of foreign direct investment flowed into Sudan last year, a jump of 53 percent over 2005.

昨年スーダンへの海外直接投資は3.5億ドルにものぼり、2005年比で53%増になった。

However, after the first quarter of 2006 when almost $1.6 billion entered, investment dropped to below $700 million in each of the next three quarters, according to International Monetary Fund figures.

しかし、国際通貨基金のデータによれば、約1.6億ドルが流入した2006年第一四半期以降の四半期では3期続けて投資額は各々7億ドル未満となった。
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by fussyvet | 2007-08-17 15:22 | 世界の話

ダルフール難民、国境で隣国に射殺される

 ダルフール紛争解決に取り組むLifeNets.netからのニュースレターの内容とその和訳です。

She wakes up in her room to the sound of gun fire. The building next door is on fire, and men with guns are going door to door,shooting everyone. She hears children crying and sees women being raped, but she is lucky and manages to escape. For the next month,she travels on foot, in constant fear for her life with only the clothes she is wearing. She has nothing. She is forced to beg for food and eat dried leaves to survive. When she finally makes it across the border to freedom, the police are waiting for her. They open fire...This is not a story. It is happening to real people, right now ("Egyptian Troops gun down refugees," The Australian, Aug 4. 2007) Some of them as young as 14 years old. Please take 2 minutes to make a difference by answering three questions. We'll print out your response and deliver it to your Senators along with a hundred more. It costs nothing and makes an enormous impact. You don't have to be a political expert, just speakfrom the heart.

自分の部屋で寝ていた彼女は銃の音で目が覚めた。隣家は燃え盛り、銃を持った男たちが一軒ずつまわって皆殺しにしている。子供たちの泣き声が聞こえ、女たちの犯されている姿を目にするが、彼女自身は幸運にも難を逃れる。翌月も着の身着のままで絶え間ない生の不安に苛まれながら歩き続ける。全て失った。生きるために食べ物を求め、乾燥葉を口にせざるを得ない。ついに自由を求め国境を越えようとした時、警官が彼女を待ち構え、そして、彼女に向かって発砲した。…これはフィクションではない。今、この瞬間にも現実に人間に対し起こっていることである(”エジプト軍、難民を射殺”、2007年8月4日、The Australianより)。標的になった者の中には14歳未満の子供も含まれていた。事態の打開のため、2分間を割いて3つの質問に答えて下さい。100人以上の回答を印刷し、上院議員へ提出させていただきます。一切無料であり、大きな影響となります。政治の専門家である必要はありません。とにかく、心から思うままに意見を述べていただければ結構です。
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by fussyvet | 2007-08-13 22:57 | 世界の話

女が男を愛する時~ダルフール紛争に絡めて

 ちょっとビールが入っているので軽めに。

 「er 緊急救命室」というアメリカのドラマがある。もう10年以上前からNHKのBS2と、それよりやや遅れてNHK総合でも放映しているのでご存知の人も多いかと思うが、私はこのドラマが大好きだ。最初に偶然真夜中に見て以来、自分自身が大学附属家畜病院に研修生としていた頃の様子を重ねて、「もしも自分が地方公務員になどなっていなかったら。」という仮定の自分を重ねてのめり込んだ。
 そのドラマの中で、女ったらしの小児科医がいる。彼が女ったらしであるのも、小児科医であるのも、自分の生い立ちからくる理由があってのことだが、私はこの女ったらしが大嫌いだった。そして、とても単純なのだが、それを演じる役者、ジョージ・クルーニーもあまり良い印象を持っていなかった。
 が、もう今や彼を愛してしまった。自分が有名であることをこういうことに利用できるなんて、最近流行りの日本の”セレブ”にも是非真似してもらって、本物の”セレブ”になって欲しい。
 お願い。宝石や豪邸や毛皮を見せびらかしている間に、他のことにも目を向けて欲しい。自分自身を利用して欲しい。

(Vol.16)ジョージ・クルーニーのインタビュー:ダルフール問題
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by fussyvet | 2007-08-12 23:15 | こうして社会は回ってる

ダルフール紛争に関する署名にご協力下さい

 下記リンク先にダルフール紛争に関する動画の日本語字幕版が掲載されています。私が以前書いた肺を銃弾で貫かれた1歳の女の子の映像から始まり、2分59秒で終わります。その分だけ時間を割いていただき、その後、アメリカ大統領に虐殺を行っているジャンジャウィードを阻止するため、コソボ紛争で実績のあるNATOによる飛行禁止区域の設定を請願する署名にご協力いただけると幸いです。

(VOL.11)ダルフール虐殺:空からの恐怖
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by fussyvet | 2007-08-10 20:39 | 世界の話

ミア・ファローの寄稿

2007年3月28日「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
和訳 by fussyvet

The 'Genocide Olympics' 「虐殺オリンピック」

RONAN FARROW, MIA FARROW

"One World, One Dream" is China's slogan for its 2008 Olympics. But there is one nightmare that China shouldn't be allowed to sweep under the rug. That nightmare is Darfur, where more than 400,000 people have been killed and more than two-and-a-half million driven from flaming villages by the Chinese-backed government of Sudan.

「一つの世界、一つの夢」、2008年五輪に向けた中国のスローガンである。しかし、中国には知らぬふりを許されぬ悪夢がある。その悪夢とはダルフールだ。これまでに中国が支援するスーダン政府により40万人以上が殺害され、250万人以上が村から焼け出された。

That so many corporate sponsors want the world to look away from that atrocity during the games is bad enough. But equally disappointing is the decision of artists like director Steven Spielberg -- who quietly visited China this month as he prepares to help stage the Olympic ceremonies -- to sanitize Beijing's image. Is Mr. Spielberg, who in 1994 founded the Shoah Foundation to record the testimony of survivors of the holocaust, aware that China is bankrolling Darfur's genocide?

多くのスポンサー企業がオリンピック開催期間中、これらの残虐非道行為から世界の目を背けたがっているということも最悪だ。スティーブン・スピルバーグ監督のようなアーティストの決定にも同じくらい失望する。彼はオリンピックセレモニーの演出を手助けする準備をしているため、今月秘かに中国を訪れた。北京のイメージを潔白なものにするためだ。彼はホロコーストの生存者の証言を記録するため1994年にShoah基金を設立したが、中国がダルフールの大虐殺に資金提供していることをご存知なのだろうか?

China is pouring billions of dollars into Sudan. Beijing purchases an overwhelming majority of Sudan's annual oil exports and state-owned China National Petroleum Corp. -- an official partner of the upcoming Olympic Games -- owns the largest shares in each of Sudan's two major oil consortia. The Sudanese government uses as much as 80% of proceeds from those sales to fund its brutal Janjaweed proxy militia and purchase their instruments of destruction: bombers, assault helicopters, armored vehicles and small arms, most of them of Chinese manufacture. Airstrips constructed and operated by the Chinese have been used to launch bombing campaigns on villages. And China has used its veto power on the U.N. Security Council to repeatedly obstruct efforts by the U.S. and the U.K. to introduce peacekeepers to curtail the slaughter.

中国は何十億ドルもスーダンにつぎ込んでいる。北京はスーダンの年間石油輸出のほとんど全てを購入し、次期五輪の公式共同出資法人である国営のChina National Petroleum Corp. がスーダンの二大石油共同事業体のそれぞれについて最大のシェアを占めている。スーダン政府はこれらの売り上げから得られた収益の80%相当を残虐なジャンジャウィード代理民兵に資金提供し、爆弾、攻撃用ヘリコプター、装甲車、小火器など破壊道具の購入に利用しており、ほとんどは中国製品だ。中国人により建設され運営されている滑走路は村落への爆撃開始に使用されてきた。そして、中国は国連安全保障理事会にて拒否権を行使し、虐殺を抑えるために平和維持軍を導入しようとしたアメリカとイギリスの努力を何度も妨害してきた。

As one of the few players whose support is indispensable to Sudan, China has the power to, at the very least, insist that Khartoum accept a robust international peacekeeping force to protect defenseless civilians in Darfur. Beijing is uniquely positioned to put a stop to the slaughter, yet they have so far been unabashed in their refusal to do so.

スーダンにとって必要不可欠な数少ない支持国の一つとして、中国は少なくともハルツームに対し、無防備なダルフール市民の保護を目的としたロバストな国際平和維持軍を受け入れるよう要求する力を持っている。北京は虐殺を止める比類なき位置にあるにも関わらず、これまでずっと臆面もなくそれを拒否し続けている。

But there is now one thing that China may hold more dear than their unfettered access to Sudanese oil: their successful staging of the 2008 Summer Olympics. That desire may provide a lone point of leverage with a country that has otherwise been impervious to all criticism.

しかし、現在中国にとってスーダンの石油への自由なアクセスよりも大切なことが一つある。2008年夏のオリンピックを成功させることだ。その欲望が他のあらゆる批判に鈍感な国に対する唯一の影響力となる。

Whether that opportunity goes unexploited lies in the hands of the high-profile supporters of these Olympic Games. Corporate sponsors like Johnson & Johnson, Coca-Cola, General Electric and McDonalds, and key collaborators like Mr. Spielberg, should be put on notice. For there is another slogan afoot, one that is fast becoming viral amongst advocacy groups; rather than "One World, One Dream," people are beginning to speak of the coming "Genocide Olympics."

その機会が利用されるか否かはこのオリンピックの知名度の高いサポーターの手に委ねられている。ジョンソン&ジョンソン、コカ・コーラ、ゼネラルエレクトリック、マクドナルドなどスポンサー企業、およびスピルバーグ氏などの鍵となる協力者に警告しなくてはならない。「ひとつの世界、一つの夢」以外に、擁護団体の間ではウイルスのように速やかに広がっているもう一つのスローガンが進行中である。人々は来るべき「虐殺オリンピック」について語り始めているのだ。

Does Mr. Spielberg really want to go down in history as the Leni Riefenstahl of the Beijing Games? Do the various television sponsors around the world want to share in that shame? Because they will. Unless, of course, all of them add their singularly well-positioned voices to the growing calls for Chinese action to end the slaughter in Darfur.

本当にスピルバーグ氏は北京五輪のLeni Riefenstahlとして歴史に名を残したいのだろうか?世界中のさまざまなテレビスポンサーはそのような不名誉を分かち合いたいのだろうか?彼らがそれを望んだからである。もちろん、ダルフールでの虐殺を終わらせようと中国に行動を求める声が高まっている中に、全スポンサー自身が非常に良い位置からの声を届けなければの話である。

Imagine if such calls were to succeed in pushing the Chinese government to use its leverage over Sudan to protect civilians in Darfur. The 2008 Beijing Olympics really could become an occasion for pride and celebration, a truly international honoring of the authentic spirit of "one world" and "one dream."

そのような声が中国政府に対し、ダルフール住民を守るためにスーダンへの影響力を利用するよう後押しすることが成功したならばどうだろう?2008年北京オリンピックは真に誇りと称賛の場となり、「ひとつの世界」と「ひとつの夢」という真の精神の、本当に国際的な名誉となるだろう。

Mr. Farrow, a student at Yale Law School, traveled to Darfur as a UNICEF spokesperson in 2004 and 2006. Ms. Farrow, an actor, has traveled twice to Darfur and twice to neighboring Chad. She has recently returned from Darfur's border with the Central African Republic.

Mr. Farrowはエール大学法学部の学生であり、ユニセフのスポークスパースンとして2004年と2006年にダルフールを訪れた。 Ms. Farrowは女優であり、ダルフールを二度、また隣接するチャドを二度訪れた。最近、ダルフールの中央アフリカ共和国との国境付近から帰国したばかりである。
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by fussyvet | 2007-08-09 14:19 | こうして社会は回ってる