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使用方法を間違えている残酷な写真がある

 動物の権利論に基づき、動物愛護活動をしている人のWebページを見ていると、動物たちの”残酷な”写真がいろいろある。それは多くの人がほとんど全て目を覆いたくなるような映像であり、見た瞬間に
「かわいそうだ!」
とそれを行う人間に憤りを感じてしまうようなものである。
 今、カナダのアザラシの赤ん坊が撲殺により殺され始める時期に入っており、私も毎年のように署名を済ませたところだが、この件に関して、アザラシが撲殺される瞬間の映像と共に、皮をはがされた後の赤ちゃんアザラシの死体を載せた画像もあった。この皮を剥いだ後の画像を動物愛護運動の場面で掲載することにとても違和感を覚える。残酷とは何か?アザラシの赤ん坊が一番苦痛を味わう瞬間であるかも知れないが、死んだ後に皮を剥がれた死体を見せて「残酷」と呼ぶのは、人間の手術中の内臓を見せて「残酷」というのに等しいのではないか?ちょっとこれは違うんじゃないか?
 使い方がおかしいなと思う画像はちょくちょく見られるけれど、う~ん。
 実際には、息があるうちに皮を剥がれているらしいので、そういうことを訴えようとしているのだろうけれど、見る人が見れば、やっぱり違和感を覚えると思う。

 万人に感じさせるのって難しいのですけれどね、自戒を込めて。
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by fussyvet | 2007-03-31 12:07 | 動物

動物に関する報道も国によってとても偏向していると…

 みらさん「クジラか環境か…」にトラックバック。

 少し前、南の方で捕鯨船が火事を出し、その捕鯨船が環境保護団体の妨害を受けていたこと、残念なことに死者が出てしまったこと、しかし環境保護団体からの妨害とは直接関係ないこと…などは国内のニュースなどでご存知の方も多いはずですが、その出火した船からのオイル漏れが周辺海域を汚染することが懸念されていて、領海国から非難されていたことなどを知っている日本人はどれくらいいるでしょうか?私も日曜日の関口宏さんが司会を務める報道番組で、
「クジラが大事か人間が大事か…。」
と、出火とは直接関係なくても環境保護団体を非難するコメントを聞いたのですが、同じ番組内で我が国のその船が周辺の海を汚染する可能性あるなどということは一言も聞かれませんでした。捕鯨国日本としては、捕鯨を肯定したいわけだし、環境保護団体が”過激”であることをアピールしたいわけだし、そういう事情は推察できるけれど、ちょっと偏向報道にもほどがあるなと感じました。私はみらさんのブログを読んで初めて海洋汚染が懸念されていることを知ったし、その他、この捕鯨船と関係諸国とのやりとりを知ったのです。この日本の偏向報道に対する皮肉は外国のプレスも掲載していて、「知らぬは日本人のみ」。なんだか鎖国や第二次大戦中の国による報道規制がまだ続いているような気分になりました。
 個人的には鯨を食べずとも栄養は取れるし、生きていけるのだから、わざわざ諸外国の反対をおしてまで捕まえる必要もないと思っています。当然、鯨肉が売られていても買いません。鯨が増えすぎて困っているなどという調査結果も出されていますが、これも捕鯨国に都合のいいようにデータが使われているのではないかと信用していません。捕らなくても良いし、犠牲が減ればと思っています。そんな個人的な思いを抑えて、最初は日本国内の報道だけで「環境保護団体が火事に絡んでいるのかな?」と疑ってしまったわけで、読んだ者全てがそう思うようにマスメディアは仕向けているように感じました。

 誰が関わっているの?捕鯨についても、産業界の偉い人、怖い人、その他利権絡みの黒い人たちが行脚しているの???行政のアンダーを見てしまった私としては、いろいろ考え込んでしまいます。ますますテレビ、マスコミ嫌いになりそうです。

Times Onlineより抜粋:
The accident is a gift to the international enemies of whaling and a kick in the blowhole for the whalers and their backers in the Japanese Government. There is only one consolation to be had – the subject has received minimally discreet coverage in the supine Japanese press.

和訳 by fussyvet
今回の事故は捕鯨の国際的敵にとっては贈り物であり、捕鯨者と日本政府の支持者にとって”噴気孔での一蹴”である。唯一の慰めは、怠惰な日本の報道ではこの話題は最小限に控えられた報道記事で扱かわれたことである。

-つまり、捕鯨反対国としては、今回の事故は捕鯨国日本にとって有利となりうる事故だったが、幸か不幸か日本で報道があまりなされなかった…ものすごい皮肉です。
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by fussyvet | 2007-03-23 15:37 | 動物

獣医系大学の定員を増やすらしいけれど、ことはそう簡単なもんじゃないと…

獣医学部の定員増へ・30年ぶり08年度にも

 政府は全国の大学にある「獣医学部」の定員を約30年ぶりに増やす方向で検討に入った。鳥インフルエンザやBSE(牛海綿状脳症)など家畜の安全性に関心が高まっている現状を踏まえ、獣医師の増加につなげる狙い。与党とも調整し、早ければ2008年度の入学から定員を増やす。

 獣医学部や畜産学部など獣医学を学ぶ課程を持つ大学は現在、国立大学法人が10校、公立大学法人が1校、私立大学が5校。合計定員は 930人だ。文部科学省は「獣医師の数は足りている」との判断や教育水準の維持などを理由に1970年代から大学数、定員数とも増やしていない。 (16:10)
日経2007/3/19 ニュースより

 このインターネット上のニュースには書かれていないけれど、地方自治体の獣医師が足りないからというのが大きな理由らしい。国内でのBSE発生以来、それまではリストラの対象でもあった獣医職は急に増えることになり一気に売り手市場になってしまった。しかし、辞める獣医が多く、自治体の獣医師はいつも足らないのだ。だから、獣医学部の定員を増やすことになったらしいが、感想を言わしてもらうならば、獣医学部の定員を増やすことが自治体の獣医師の増加にはつながらないと思う。自治体の獣医師不足は、「獣医になったのに、こんな仕事…?」辞めてしまう獣医が多いことが大きな理由の一つだと思うからだ。獣医学部の定員を増やし、世に出す獣医師を多くしたところで、私のように獣医師免許を持ちながら、獣医師の仕事をしていない者が増えるだけではないかと思う。実際、私がいた自治体の同期では獣医師は7人だったが、私を入れて既に6人辞めている。残っている一人も連絡を取り合っていないので分からないが、もしかしたら辞めているかも知れない。今でも若い獣医師も辞める率が高いが、いろいろ見ているとどうやら私がいた自治体だけの傾向ではないようだ。
 どうして辞めるのか?6年間夢を抱きつつ一所懸命勉強しても、地方自治体に入った獣医師の業務は、およそ獣医師として学んできたこととは程遠い内容だからだ。保健所でのイヌ・ネコの殺処分、屠畜場で肉屋に怒鳴られながらの食肉検査(仲の良い職場もあるけれど)、農政での畜産農家の顔色を伺いながらの助成金行政(まじめな農家もありますが)。BSEの検査などは、獣医の大学実習で行う手技を使うけれど、これとてテクニック自体は獣医師でなくてもできることだ。地方自治体の獣医職に就いた獣医師は、厳しい大学受験を経て合格し6年間夢に満ち溢れて忙しく学んでも、それまでのことは報われないと感じ、希望を失って辞めていくものが多いのだ。そんな状況で獣医師になる数だけ増やしても、ペーパー獣医師が増えるだけだろうと思う。
 農林水産省は2年に一度、獣医師免許を持ったものの就業状況調査みたいなものをしているから、獣医師免許を持ったものが現在どういう状況にあるのか、実態を把握しているはずだ。そういう分析はされていないのだろうか?もっとも、獣医師免許を持ちながら、獣医師としての道を歩んでいない者は、国が追跡調査をしようとしても、その足取りがつかめないだろうけれど。私も思い出して、4年ぶりに実態調査を出したもの。獣医師会に入っていないから、その時期も分からず、用紙ももらえないからね。私はたまたま近い知り合いの獣医師が書いていたから調査の時期だということを知って、自分で様式をダウンロードして書いて送ったのだから、2年後にまた近くに獣医師がいなければ思い出さないだろうし、だからと言ってずっと放っておくわけにもいかない。これを出さないと、獣医師免許を剥奪される旨の脅迫めいたことが書いてあるからね。せっかく苦労して取った免許、いつかは獣医師になってよかったと思える日が来るんじゃないかと、今でも夢を抱いている。愚かで憐れな、と笑ってくださるな。

 でも、このニュース、大学だけはウハウハ大笑いだろうなあ。これまで獣医系大学の統合が計画されていたのに、その計画がなくなって逆に学生が増えるのですから。リストラの危機から一気に…ですがな。そう、喜ぶのはこれを考えている一部の偉い人たちだけ。これから獣医師になろうとしている高校生などは騙されないように。獣医師が今足りないって言っても、免許を持ちながら獣医師の仕事をしていない人間をかき集めれば、席だけは埋まってしまうわけですよ。獣医師免許を持ってる人間が足りないわけじゃあないと私は思う。
 獣医師でなくても、それまでの仕事を辞めるっていうのは本当に勇気がいる。次にいい仕事が見つかる保障なんてないし、家族を支える大黒柱であれば子供まで巻き込んでしまう危険があって、本当に悩む。獣医師免許を持っている人間は、簡単に次の仕事が見つかるなどと思っている人がいるならば、それは全く見当違いだ。獣医師免許を必要とする再就職先は本当に少ない。獣医師であることに拘っていることができない。私自身も再就職のための別の資格をとるため、準備している。なりふり構わず、どんなものでも仕事に就かなくちゃいけないことだってある。そんなリスクを背負ってまで、安定した収入源である自治体を辞める獣医師がどうして多いのか、そこを分析して改善していかない限り、不幸な若者を増やすだけだ。
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by fussyvet | 2007-03-20 10:54 | 動物

動物を飼うためのマナーとか、今更ながら…

 ブログの休止を宣言してから1ヶ月経ち、この間コンスタントに訪れて下さっていた方々が減った分なのか、訪問者数も半分程度になっている。読んでくださっている人が多いと、その期待に応えるため知らず知らず「書かなくちゃ。」と変なプレッシャーを自分自身にかけてしまう妙な癖を生まれつき持っているため、時間が持てないこの時期とてもしんどかったのだけれど、お得意様が「今お休みだから。」と諦めて下さっていると実感してくるとそんなプレッシャーからも免れて、逆に書きたくなってくる。我ながら、相も変わらず天邪鬼だなと苦笑してしまうが、春だし、息子の保育園も決まったし(あんまり関係ないけど)、そういうわけで時間がある時だけ少し書き綴りたいと思います。

 いつも通る狭い仲通り。自転車に幼い子供を乗せて走るお母さんや電動車椅子に乗ったお年寄りなどもよく通る道だが、先ほど買い物帰りに通ったら、大型犬を連れた中年の婦人がその小道のど真ん中で”もよおして”しまった愛犬に用を足させ始めた。出物腫れ物ところ嫌わず、ましてやイヌだから仕方がないが、仕事で動物の糞尿にまみれることに慣れた私でも、日常生活の場となれば、あまり良い気持ちがしなかった。ましてや、イヌ嫌いの人が見たならばなおのことだろうし、イヌ嫌いが増すことだろう。そうなると、避けようのない自然現象で嫌われてしまうイヌの方が可愛そうである。せめて、道の端に移動させるとかして欲しかったと思う。
 何と言いますか、日本の動物好きにはマナーを徹底的に覚えてもらう必要がありますね。今更ながら。動物を飼う際の審査や講習会みたいなものはやはり義務付けしなくちゃいけないだろうと思う。
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by fussyvet | 2007-03-14 12:39 | 動物