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動物の輸血のために

 大学卒業後、附属家畜病院で研修生として診療に携わっていた時、手術時に輸血が必要な患畜のために実験用動物が利用されていました。その後、訪問した開業動物病院の中には、輸血のための犬や猫を飼育しているところもありました。人間の輸血は、自分の意思で献血に参加してくださる人から血をもらっています。が、動物の場合は、そのために飼われている謂わば実験動物が存在するのです。
 けれど、もしもペットを飼育している人が協力して下さったならば、そんな実験動物は減らすことができるでしょう。動物実験の3つの基本理念3RのうちのReduction(実験動物数の削減)が達成できるのです。それを目指しているサイトをFESさんのブログで知りました。

供血の輪

 関心ある方は是非リンクを貼ってみて下さい。定期的にチェックして、ご自身の近くであれば供血に協力して下さる人が増えたならば、それだけで”利用される”動物の数が減っていくでしょう。

 こういう活動を見ると、本当に動物を助けるのは獣医師ではないなあと実感します。
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by fussyvet | 2006-09-28 09:33 | 動物

犬や猫を食べること

 下記リンク先は残酷な映像が含まれています。見るのを避けたい方はクリックしないで下さい。

韓国から犬猫肉をなくすお手伝いをお願いします。

 犬や猫を食べることについて、それが文化であるとか違うとかいう議論は無意味だと思います。犬や猫を食べない国にはウシや豚や鶏を食べる人間が大勢いて、結局動物種差別の問題に行き着くからです。また、人間が食べなくても、犬や猫をペットとして飼っている限り、その動物の餌にする他の動物が必要となってくる。延々と議論は同じところを回り続けます。本当に「犬や猫を食べないで。」と訴えられる人は、結局自分自身は勿論、そういった肉食の動物を飼わない人になるでしょう。
 が、動物種に関わらず、屠殺方法を問題にすることは大いにあると思います。リンク先の映像を見る限り、私個人は今まで見た屠殺方法の中で最も長時間に渡って最も大きな苦痛を与えるものだと判断します。正視するに堪えられません。どんな動物でもそうですが、食べるのであれば、食べられるものに対して苦痛が最小限になるように。参考までに、日本の多くの屠畜場で用いられている屠殺方法は、ウシは鉄棒を額から脳に向かって瞬間的に打ち込むというもの、豚はこめかみに電流を流して不動化した後に包丁で頚動脈を切るというものです。羊に対しては、鎖で首を吊って窒息させ、ナイフで頚動脈を切るという方法を見ましたが、窒息は苦痛が長く、大きい方法の一つで、全く賛成できません。上記リンク先の映像中の犬は、首を吊られていますが、日本のウシや豚の屠殺時と同等の方法が必要だろうと思います(それでも、電流を流して不動化する方法は議論となっている方法ですが)。
 動物の福祉を考えて下さる方は、是非屠殺方法から問題にしてみて下さい。
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by fussyvet | 2006-09-27 10:15 | 動物

回収車

 リンク先をご参照ください。

ボク達は家族。ヘムちな毎日 町を走るペット回収車

 私が勤務していた保健所には回収車とか、回収ポストなるものはありませんでした。まだましだったのかなあと思います。そういう問題ではないのですが。
 あの頃と何も変わっていない。実感してしまいます。思い出してしまいます。人間が動物を管理下に置く限り、何も変わらないのではないかとさえ思います。変われ変われ、と念じ続けていますが、いつになったら変わるのか…。
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by fussyvet | 2006-09-24 19:02 | 動物

猫殺害事件捜査の嘆願書署名

 行政にいる頃、内部にいる自分の力ではどうにもならなくてもがいている時、外部からの力、世論であっという間に進んだということがありました。巨大組織の中では、他の大きな事件や日常業務に追われて、進められない仕事というものが出てきます。そんな仕事も、マスコミや世論が騒げば日の目を見ることがある。巨大組織を出て、一民間人となった今、組織の人間が手をつけられないでいるならば、手をつけられるようにしてあげようかと思います。そんな一助となれば。

2ちゃんねる、猫虐待・殺害事件まとめサイト

 上記サイトには嘆願書のオンライン署名がリンクされています。ご関心ある方は是非ご協力を。
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by fussyvet | 2006-09-21 04:37 | 動物

「車に飲酒検知器設置を・・・」

MADD JAPAN | Home page

 娘さんを飲酒運転で暴走する車にひき殺されたお母さんが「酒酔い運転に反対する母親たち」の意味を持つNPO法人日本支部を運営されています。そのサイトに車への飲酒運転検知器設置を求めるオンライン署名がリンクされています。ご関心ある方は是非一度覗いてみて下さい。
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by fussyvet | 2006-09-15 07:18 | こうして社会は回ってる

ある新聞記事より

 先日、ある新聞に化粧品開発のための動物実験代替法に関する記事が載っていた。と言っても、この問題に関心がある私からすれば読んでいくうちに、「化粧品開発における動物実験代替法のことか。」と気付いただけで、記事のタイトルは「迅速に結果が分かる新しい実験方法」というニュアンスだった。内容も欧州で化粧品開発のための動物実験が禁止されることに少し触れていたけれども、新しい方法はこれまで数ヶ月かかっていたものが数日で結果が出るなど、ほとんどがその方法の実質的なメリットについてだった。

 欧州で化粧品の動物実験が禁止になることは、それだけがというわけではありませんが、動物実験に心を痛め、声をあげてきた人たちによる運動が大きく貢献してきたものだと思います。が、今後も動物実験を縮小させる大きなヒントがこの新聞記事にはあると思います。化粧品の動物実験は、「動物を犠牲にしてまで化粧品を作る必要があるのか?」という問いに多くの人が「No!」と答えたかも知れませんが、医薬品開発や医療技術向上、医学的研究のための実験となると多くの人が「No!」と答えづらいと思います。ここで誤解していただきたくないのは、だからと言ってこれまでの医・薬学における動物実験が全てなくせないものであると思っているわけではありません。やらなくていいものもあるし、使用動物数も減らせると思っています。しかし、実際に研究や実験に集中している人たち、そしてその結果を待ち望んでいる人たちに、「動物にも権利がある。使わずに、他の方法を考えて。」と訴えても、「人間の命を救うことが先だ。」と返される、いつも堂々巡りの議論が続いてその先が発展しないことが多いかと思います。そんな場合、両者にとってのメリットを考えなくてはいけない。動物を守りたい人にとっては動物が使われず、新しい薬や医療を必要としている人にとっては、これまでの方法よりも手軽であったり、コストが低かったり、時間が短くて済むようなそんな方法。
 この新聞記事はまさにそのことを表していたと私は思うのです。そして、その内容は後者にとってのメリットが強調されていたことから判断すれば、社会の多勢は使われる動物への関心よりも、新しい方法が人間にどんなメリットをもたらしてくれるかに関心を持っているのでしょう。そういう現状で更に動物実験の削減を進めるのならば、動物の権利を前面に出すのではなく、それは心の深くに常に持っておくものとしておいといて、動物実験に代わる可能性を秘めた実験方法にアンテナを探らせ、その研究開発を応援するような運動をしていった方が良いのではないかと思うのです。
 もっともそれには知識も必要ですし、研究者同士の架け橋となるようなコネクションが必要になってくるため、個人で行うには無理があります。しかし、どんな実験が行われているか情報を集めて知っていれば、ある新しい実験方法が代替法になるのではないかという思いつきは特に研究者でなくても浮かぶのではないかと思うのです。世の中の発明の多くは、個人の思わぬ発想から来ているのと同じように。

 実際に動物実験代替法の開発にはいつもコストや利便性の問題がかかってきますし、普及のためには実験者や社会にもメリットを宣伝する必要があることが、実際に昨年の世界動物実験代替法会議では話題になっていました。が、それは動物実験反対運動家にも世間一般にもあまり知られていないのではないかと感じることが多々あります。そんな中、新聞記事を目にしましたので取り上げてみました。
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by fussyvet | 2006-09-06 07:29 | 動物

お断りなど

 下の記事は、特定の人を指したものではありません。けれど、一部の人にとても不愉快で悲しい思いをさせてしまったようで、ごめんなさいね。確かに記事を書くきっかけになるものはありましたが。

 一所懸命に訴えてきたことを親しい人に理解されていないと知ったときに言葉を失うほどショックを受けました。このブログは、ずっと動物の問題を考えてきた私が、それと関係のない人たちと交流して、その中で知っていって欲しいと思って始めたのですが、結局何にも役に立たっていなかったととても無力感を感じました。そして、考え込み、所詮人が理解しあうことなんて無理なんだと自分に言ったものです。
「何があっても知っていて下さるのは、神様だけだ。」
と。クリスチャンにもいろいろいて、信仰の仕方はさまざまです。今の私にとっては、イエス様のようになることではなく、まずは神様の愛を十分感じて心の傷を塞いでいくことです。他のクリスチャンの方のブログに比べたら、言葉はきついし、ずけずけと物をいうのでびっくりされる方も多いと思います。が、私は私の言葉でしか物を語れないし、ましてや思うことを捻じ曲げていうこともできない。偽ることは罪だと思っています。もっと神様の愛を感じ続けたら、自然と変わっていくかも知れませんが。

 神でも仏でもない私が自分の力で全てをどうこうできるとは全く思っていません。そう感じさせるのは、私が真剣に主張していることと、私が不器用であるせいだと思います。それらを理解して下さいとは言いません。ただ思うところの事実だけここに掲げさせていただきます。あとは皆様の心のままにお取り計らい下さい。

 当初よりも内容もごった煮状態になってきましたので、引越しや分割も含めて少しずつあり方も考えていきたいと思います。

 もう一度、傷付けてしまった人、ごめんなさい。。。
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by fussyvet | 2006-09-04 09:04 | 徒然

動物の飼育、譲渡、そして去勢避妊手術

 小学校3、4年生の頃、私は友達と二人で子猫を拾った。生後1ヶ月足らずくらいの子猫で、後をついてきたので、私たちは放っておけず拾って、双方のうちで飼っていいかと尋ねた。当然のようにどちらの家でも「ダメ!」と言われ、それじゃあ、秘密基地を作ってそこで飼おうかなどと子供にありがちな夢心地気分であれこれ思案したが、結局名案もなく日が暮れた。すると、その友達のお母さんが探しにやってきた。私たちのところに駆けつけるや否や、自分の子供であるその友達にビンタを喰らわせ、言った。
「責任も持てないくせに!無責任なことをするな!」
 私はびっくりして立ち尽くし、そして動物を拾うということがとても責任を伴うことを知った。

 これも私が小学生の頃、母が子猫を拾った。母が運転していたら、道の脇からちょろちょろっと出てきたのだそうだ。そのままにしておくと、車に轢かれることは免れない。母は放っておけず、子猫を拾った。その子猫はひどい皮膚病を患っていた。母は昔からかかっている開業獣医に通って皮膚病の治療を始めると共に、飼ってくれる人を探した。まもなく、飼ってくれるという人も見つかり、子猫の皮膚病もよくなってきた。飼ってくれるという人は、実家の裏手にある市営住宅の人だった。私は家の近くということもあり、時々猫の様子を覗いた。猫は昼間は放し飼いにされていた。そして、ある日見えなくなったので、私は飼い主に猫はどうしたのかと尋ねた。すると、
「車に轢かれて死んじゃった。」
譲渡してまもなかったのに、あっけなかった。そして、私は動物を譲るにはただ”あげる”というだけでなく、いろいろな条件が必要なことを知った。

 私が保健所に勤務していた頃、職場の駐車場で子猫を拾った。やせこけている。私は知り合いの開業獣医の元へ行き、治療した。案の定、寄生虫を持っていた。寄生虫を駆除し、きれいに洗い、そして職場で飼ってくれる人がいないか尋ねた。隣の課の人が名乗り出てくれた。小学生の娘さんが二人いる。写真を見せたら、欲しいと言ったそうだ。とてもいい人である。私は良い飼い主が見つかったと、喜んで譲渡した。新しい家族にとてもかわいがられていた。写真も見せてもらった。私も嬉しかった。しかし、数ヶ月後、その猫は死んでしまった。猫伝染性腹膜炎というウイルス性疾患だった。ワクチンはない。生まれつき、罹患していたのだ。小学生の娘さんはどんなに悲しかったか。そして、私は動物を譲ることが健康体であることを保障する必要があり、拾った動物の場合、それがとても難しいことを知った。


 動物の新しい飼い主を見つけるということがどんなに難しいことか。簡単に”あげます”とか、ボランティアによる譲渡とか言うが、その動物が健康体であることを保障し、譲渡先も飼育する能力があることを見極めなければならない。譲渡にも限界がある。動物が生まれる度に、それを行うことがどんなに困難なことか。「かわいそうだから避妊去勢手術はしない。生まれたら飼い主を探す。」などと簡単に言う者は、その責任の重さと困難さについて無知であると言うしかなく、一所懸命訴えてもそういう人が減らない。

 動物を飼うなら、避妊去勢手術を。お願いです。そうして、その分、保健所で処分される動物にチャンスを下さい。殺処分数は避妊去勢手術により減らせるのです。どうか、どうか・・・。
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by fussyvet | 2006-09-01 13:50 | 動物