<   2005年 06月 ( 14 )   > この月の画像一覧

鶏の殺処分風景より

 鳥インフルエンザの発生により、当該農家の養鶏は全て殺処分されている。その光景を何らかで見た人の中には「かわいそう。」と声を漏らす人もいるだろう。殺処分されてしまう生き物、確かにかわいそうである。その感情を否定はしない。さて、そこから更に「もっと殺処分方法を考えて。」とか「殺処分すること自体を考えて。」と訴える人もいるだろう。しかし、殺処分を行う人力と殺処分しなければいけない羽数、そして感染拡大を防ぐために一刻も早く効率的に処分しなければいけないことを考え合わせると人道的な処分方法の考慮は二の次となる。また、殺処分自体を見合わせることについては経済的事情、病気の蔓延を考えれば無理な願いである。どうして殺すことよりも経済的事情や効率を優先させるのか?理由は簡単、彼らは畜産動物だからである。
 数年前に合った動物愛護活動家が喫茶店でパンケーキを注文していた。当時からVeganであった私はキノコと大根おろしのパスタ(それでもパスタには原材料に卵を使用しているものがあるので定かでないが)を頼みながら、「パンケーキには卵と牛乳が含まれていることは知っているはず。この人は畜産動物や実験動物の愛護については反対ではないのだな。」と思った。しかし、万が一、その人が今回の騒動で鶏の殺処分について異議を唱えているとしたら、それは残念ながらとてもおかしいことである。畜産動物は人間の利益になるために存在させられている動物である。鶏卵が市場に出回ることを望んでいる限り、鶏の権利なるものは容認していないことになる。鶏の福祉について望む者は権利論者ほど極端ではないけれど、それでも経済動物である限り、福祉には限界があるのだ。今回の殺処分は免れない。鶏をいかなる災いからも救ってやりたければ、鶏卵を食べるのを止めるしかない。
 海外でボーイスカウトか何かで鶏の屠殺解体調理実習が保護者からのクレームで中止になったらしい。それらの保護者は当然ベジタリアンだろうか?肉は喰らうが、手を汚すことは嫌だという思想からのクレームならば論外だ。鶏卵を食べながら、鶏を殺処分することは許せないと思っている人よりは、ボーイスカウトで鶏の屠殺解体調理を行う人の方が善人だと思うのは私だけだろうか?
[PR]
by fussyvet | 2005-06-28 20:21 | 動物

かなり不愉快に感じたこと

 学費稼ぎのため、私は派遣会社に登録し、そこから派遣という形で月12,3日、アルバイト的に獣医とは全く関係のない仕事をしている。月12,3日とあるが、本来の契約では月10~12日であり、毎月希望勤務日数よりも1,2日多く入れられている。そんな中、悪阻がひどくなったので7月の仕事は10日に収めて欲しいと希望を出した。その結果、11日の勤務日数になった。
 皆、私の体調を気遣っているという派遣会社の担当者が私の様子、今後の予定を聞きにきてくれた。日程上辛い場合がある時は変えてくれるという。ありがたいと感謝した。
 が、その人との面談とは入れ違いに携帯に派遣会社の別の人から電話が入っていた。何かと思って掛け直すと、シフト交替のお願いであった。依頼された通りに変更を飲むと、今の私にはかなり無理がある。その旨を言うと、その電話の向こうの担当者曰く、「○○さん(私のこと)が妊娠されたということで、他の皆さんにも日数的にかなり無理をしていただいてまして…。」「?!」一瞬、罪悪感を感じた。しかし、すぐに思い直した。私の妊娠のせいにされたって、恒常的に契約日数より多い勤務を余儀なくされており、7月の実際の勤務日数にしても前月より1日減らされただけに過ぎない。それなのにあたかも全て私の妊娠のせいだというような物言いは何なんだろう?そこまで負い目を負わされるほど、私は現段階の労働日数では特別扱いされていない。同じ派遣会社でさっき会った人とこの電話の担当者の物言いの違いは何なのか?因みにこの不愉快な電話の主は女、面談で会って気遣ってくれたのは男である。
 公務員をしていた頃、不夜城と名高い本庁へ転勤したばかりの女性が妊娠した。その人を指して、私の直属の上司は「あれは迷惑だ。○○ちゃん(私のこと)はそんなことをしてはいけないよ。」と言った。まだ入り立てだった私は、そういうものかと流していたように思うが、私はその女性がずっと不妊治療を受けていたことを知っていた。不夜城への転勤と不妊治療の成果がたまたま重なっただけで、妊娠というものはこうも悪者になるものかと思った。
 妊娠した女性が負い目を感じなければいけないような状況、更にはそれを全ての理由にして負い目を何倍にも重ねられること、そんなのはおかしい。勿論、人に気を遣わせないように、また甘えすぎないようにしなくてはいけないし、自分がこなせない部分は他の誰かに負ってもらっていることも覚えておかなければならない。けれど、今日の電話はかなり不愉快だった。全てを妊娠の負い目にされるのなら、妊娠する可能性のある女性は”子作り”を考えた日から仕事を辞めなければならなくなる。そこまで個人の女性に求める社会に「少子化対策」など無理である。
 面談であった男性社員は、「契約期間は気にせずに無理しないで下さい。」と言ってくれたのだが、電話の女性の言葉により、「そんなこと言うのなら、とっとと辞めさせて欲しい。」と思った。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-27 16:12 | こうして社会は回ってる

タイトル無し(考えつかない)

実験復活。復活したくなかったけれど、事情が許さないので復活。
吐きながら、それでも何とか神経を集中させてやっていたのだけれど、結果は×。
ネズミにも咬まれた。
胎児に影響を及ぼすような、未知・奇妙なウイルスを持っていませんように。

獣医がネズミに咬まれるなんざ、どうかしている証拠であって、
気力を以てしても、体の不調には勝てぬということ。
年のせいか、何なのか。

どれくらい悪阻がしんどいかっていうと、
朝10時に気持ち悪さで目が覚めてトイレへ。
昼前にヨロヨロ起きて何か食べねばと思い、口にするものの、
食べた物も結局は腸管までは届かず…。
夫に大学まで送ってもらう前に何度もトイレに通って準備。
大学に着いたら2回トイレ。
実験準備後に3回。
実験終了後に1回。
おまけはふらふらっとビーカーを割ってしまい、余計な労働。
離れた棟の自販機に這いずっていって、グレープフルーツジュースをゲットし、血糖値を上げて今パソコンの前。夫の迎えを待つ。

吐きすぎてアルカローシスになってしまいそう。
神様がくれたプレゼントだけれども、試練も”ちと”きつい。
医者も何もしてくれないし、自分で点滴くらいしようかと実験室の生理食塩水に目をやる。

ここで反省。
ついつい愚痴を夫に言ってしまう。
けれど、神様に言うべきだね。
夫も人間だからね、私の辛さを受け止め切れないだろう。
いつもいつも神様に祈ってはいるのだけれど、悪阻という超現実的な問題の前にはどうしようもない。
後3週間くらいの辛抱かな。
その間に実験してデータ出して整理して…目眩がするので考えないことにしようかね。

早く楽にして下さい。。。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-25 21:11 | 徒然

親の愛など脆いもの

 私が生まれ育った家庭も傍目にはごく普通の家庭に見えていたはずである。けれど、私の心の中は父親に対するどうしようもない憎悪でいっぱいであった。「あいつさえいなければ幸せなのに…。」
 私とは反対に妹は傍目には父とうまく、いや寧ろ仲良しであった。それは父が私とのことを反省材料にしたのと、妹がそこへうまく填ったからだと思う。妹が幼い時、何かの時に母が父に「そんなことしたら、また失敗するよ。」と言った。私はとっさに「失敗するよ」の警告の中身が私のことを踏まえていると悟った。「どうせ、失敗作ですよ。」と言った私に、後から母がフォローに来たなんてこともあった。
 父親がいなくなればいい、殺したいほど憎いと思ったが、実行に移すまでには至らなかった。父がいなくなったら、父とうまくいっている妹は悲しむだろう、私が殺せば母は人殺しの親になってしまう、ここで父など殺したら私の人生はメチャメチャになってしまう、そんなのはもったいない…理由はさまざまある。私は父が自然に早く死んでくれることを願った。
 けれど、私に父と仲の良い妹もおらず、母が毎日辛くて死にたいと言い、私自身にも将来の夢がなかったならどうだっただろう?この子は15にして全てに絶望していたのではないか?私もそうだったら…?どうせ人間の目には、「普通の幸せそうな家庭」にしか見えない家庭の悩みは神様にしか分からない。「親のない子もイエス様は守ってくれる、元気を出して」という赤鼻のトナカイの歌詞があるが、親がいても絶望の淵にいる子だって守ってくれる。重い十字架を背負ってしまった彼に神の愛が届きますように。同じように夢も希望も持てずにいる子供は五万といるだろう。痛い。


 因みに今の私と父はお互いにたどたどしくて不器用ではあるけれど、悪くはない関係である。人生の先輩としてアドバイスを求めたりもしている。大人になってから、私の中に、どうしようもなく父親そっくりな面があることが分かったのと、神が私の罪を教えて下さったお陰である。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-23 18:49 | 家族

情けなく…

夫は今夜も飲み会。

つわりがひどく、買物に行くのもやっと、仕事は気を張って終え、フラフラと家へ帰る。
家では何をする気も起きず、ひたすら寝て過ごす。
一人の家で情けなさのあまり泣きたくなるほどに…。
夫の生活は何も変わらない。
自分だけ体調も生活も変わってしまう不安と不満に押し潰されてしまいそうだ。
籍は?生活は?
なぜ私だけこんなに変わらなければいけないのかと悔しくて泣けてくる。
こんな思いをしてまで子供を生むのだ、私の子だ。
自覚だか我だかも生まれてくる。
夫と別れるようなことがあっても、この子だけは私の子だ。誰にも渡さないなどと、辛さのあまりそんなifの想像もしたりして。
女の「お腹を痛めて生んだ子」という凄まじい自負はこうして形成されていくのだろう、と驚きつつ、

それにしてもどうしてこんなに辛く情けないものかと、ひたすら泣ける。
強い母にしておくれ。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-21 18:01

権威に巣くう詐欺師親父

「ここにいれば研究費もとれるから、そうなったら君を研究員として雇うこともできる。」
などと、いぶかる私を説き伏せておきながら何てことはない。研究費など取れる力などない。学生が集まらないことを隠すためのダミー。いやあ、私はお人好しの奴隷だった。そうやって外注業者からも“学生”を出させ、見た目に彼の下は潤っている。
 日本動物実験代替法学会に行く者は気を付けた方がいい。やたら声とパフォーマンスが大きい、見た目“権威者”には。自身の国際交流姿ばかり講演で自慢し、肝心の代替法については実験していない者には。教育現場に既に代替法が取り入れられているかのように発言する者には。他の学者から「研究なくして代替法は有り得ない。」と非難された者には。2年前、私は「そのとおりだ。」と自身の居場所に疑問を持ちながら、他に行くところがなかった。彼はそんな人の弱みをひたすら利用し、自分を高く見せるための道具にする。未来ある者は決して彼の誘いに乗ってはならない。
 子供ができて私が辞めることでほっとしているだろう。妊娠はその人にとっても大義メイブンになる。女の妊娠を大義名文にするのはろくでなし企業だけではない。アカデミックを気取る場所にもあるのだ。利用だけされてなるものか。いつか別の場所で別の形で借りを返してやる。
 その人が考えているのは自分の見た目、立場だけ。慕って付いて行く者などいない。そりゃそうだ。自分のことしか考えていないのだから。気がついていないからおめでたい。世の為にも人の為にも、動物の為にもならぬ。改心してやり方を変えるか、とっとと引退するべきだ。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-20 18:00 | 動物

焦点

腹にたまっていた言いたいことは山ほどあったが、
9月いっぱいで大学を辞めることになると思うと、
教官に告げた。
周りのものをそぎ落として
今大切なことに集中することにした。
後は天に任せた。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-14 22:02 | 動物

おえっ…

 つわりがつわりらしくなって来て、食欲廃絶状態です。雑誌には皆そうなるようなことが書いてあったのですが、この時期の妊婦って食べなくても平気なのかしら?
 それよりひたすら気持ち悪くてブルーです。こんな状態に皆なるものなのでしょうか?あるいは産科へ行ったら、吐き気止めでももらえるのでしょうか?あー、気持ちわる…
[PR]
by fussyvet | 2005-06-13 10:55 | 家族

神を盾に取られる

神様を信じていない身近な人たちから、私の神様を信じる気持ちや神様自身を利用して言われるのが嫌い。神様を信じてないのに神様を盾に取る人たちが嫌い。

キリスト教圏に留学して以来、キリスト教を”知っている”という指導教官。
「私が知っている限り、宗教は時間を取らせる。今は研究に時間を割くことが大切。神様は心の中で思っていればいいんだからね。」
何も知らないくせに分かったような口をきく。大嫌い。

子供ができず、「どうしてできないんやろ?」と悲しむ私に、信仰に理解はあるがノンクリスチャンの夫が言った。
「こればっかりは分からないからな。それこそ、”神のみぞ知る”よ。」
「神様のこと、信じてない癖に、こんな時だけ神様を持ち出すな!」
怒ってやった。

どうだ、神様が与えてくれたぞ。
神様を信用しろ>夫
[PR]
by fussyvet | 2005-06-07 07:03 | 神様を愛してる

最悪のことを想定しながら生きる生き方の癖

 子育てというものは、大変だが喜びも大きいという。私はまだ身体の中に抱え込んだだけで、生んでもいなければ育てることも経験していない。妊娠が分かった時、子供を生むことなどないと諦観してきた私に神が与えてくれたと、本当に嬉しかった。

 昨日、彼が以前痛めた腰痛を再発した。ただのギックリ腰である。が、医者で診断を受けるまで、私は心配で心配で仕方がなかった。こんな私が考えたこと。
「今、彼に倒れられたら、どうしよう?出産するなり、一人で稼いで子育てもしていかなければならないなんて、そんな…。」
 たかがギックリ腰で大袈裟な、と言われるだろうが、いつも最悪の場合を想像してそれに対処しようとしていこうとするのが私の生き方の癖である。最悪の場合を想定しておけば、現実はたいていそれよりもましであることが多く、後は良い方向へ這い上がっていくだけだからだ。弱い人間の自衛策であり、私はずっとそんな生き方をしてきた。しかし、出産を前にして夫が働けなくなった場合に起こることは、どうやって対処していいのか、今の私にとっては想像する前に気が遠くなって思考停止してしまうほど恐ろしいことである。想像するも何もない。ひたすら働いて育てるしかないのだ。
 子供を生み育てることを考えた時、私のこれまでの生き方では煮詰まってしまう。一人の時は自分一人を守っていくことを考えていけばよかった。けれど、これからも同じような生き方でいくと、自分の家族にとっての最悪の場合も想定していかなければいけなくなる。悪い想像は人数分だけどんどん際限なく膨らんでしまうだろう。それよりも良いことを想定して一人では得られなかった喜びを膨らませていった方がいい。そう、そうなのだ。それはわかっている。しかし、ずっと小さい頃から染みこんでいる生き方の癖を止めるのは本当に難しい。彼のギックリ腰で自分の危うさを実感させられることになった。ギックリ腰様々だ(勿論、早く治って欲しい)。
 子育ては長丁場である。想像したって仕方がない先のことを想像しながら生きるより、今日明日のことを大切に考えて生きていった方が幸せになれるだろう。いつから、このおかしな癖が私についたのか。完全主義の性格のせい?そんなものはとうの昔に捨てたはずである。あるいは、今でも私は傷付くことが恐ろしい、自分勝手な人間なんだろうか?自己中心の罪は二度と背負わぬように、神を知ってから心掛けてきたつもりなのに、少し幸せになってくるとつけ上がる、やはり私は愚かな者である。この罪をお腹の子供が受け継がぬように。どうか、この子は私に似ないように。彼の前向きで優しいところを受け継ぐように。そして、自分には分からぬ、私の良いところだけ神が拾ってこの子に与えて下さるように。私が実感できなかった愛情というものをこの子は感じながら育ちますように。私自身がこの子に愛情を伝えられる者になりますように。どんなことがあっても、親子共々感謝して生きていける者になりますように。…祈りも倍増である。
[PR]
by fussyvet | 2005-06-06 17:38 | 家族