カテゴリ:動物( 217 )

ペット産業の一面

 ある繁華街にペットショップがある。その繁華街には夜の店が多い。羽振りのいい男性が遊ぶ店のことである。そのペットショップはそこで夜10時まで営業している。一般客相手のペットショップならそんな遅くまでやっているはずがない。家族連れなら夜10時に訪れないだろうから、普通なら夜遅くまで営業するなど経費の無駄なのである。で、そのペットショップがわざわざ夜10時まで営業しているには訳がある。しっとりと飲んだ後、女性が“パパ”にかわいい子犬子猫をおねだりするのを狙っているのだ。酔った勢いのゆきずりのお客にわざわざその動物に見合った適正飼育方法や注意点をアルバイトの販売員が語るとも思えない。羽振りのいい、ええかっこしいの“パパ”にとっては可愛い女のご機嫌をとるための、あるいは女にとっては何でも言うことを聞いてくれる“パパ”におねだりして買ってもらう商品でしかない子犬子猫。どれだけが幸せになれると言うのか?そのペットショップのオーナーも金銀ジャラジャラまとい付けたお金持ちだそうだ。別に金持ちであることが悪いわけではない。でも、そんなにお金があるなら自分の店の改善に少しは回すべきだ。
 自覚のない販売者に自覚のない購買者。どっちもどっちだが、かわいそうなのは命ある商品たちである。

 今朝、歩いていたら、アスファルトの上にどんぐりが落ちていた。今回は私が拾いきれないほどの数であり、さすがに全て拾い上げて土の上に返すことは諦めた。元を絶たねばこれからもどんどん落ちてくる。
 保健所に勤めていた時、とにかくできるだけ譲渡しようと思っていた。しかし、小さな収容所に多い時は大小犬猫合わせて週40匹も収容される。それに対して譲渡希望者は月4、5人。元を絶たねばどんどん収容される。
お願いだからこれ以上増やさないで欲しい。避妊去勢手術をして欲しい。
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by fussyvet | 2004-10-16 10:25 | 動物

実験に使用する動物を減らす余地はある

 医者や研究者は自分の行っている研究の有用性を強調する。しかし、社会に還元しようがない、好奇心を満たすだけの研究が動物を使って行われているのも事実。
 下記の中ほどに臨床医の研究について、臨床医自身が語っています。

○○教授の総回診です!
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by fussyvet | 2004-10-15 21:28 | 動物

獣医さんになりたい子供への返答

 「獣医になりたい。」という若者からメールをいただいた。文面から判断すると多分中学生以下のお子さんだろうと思う。内容はだいたいこんな感じ。
「動物が大好きで獣医師になりたい。けれど、動物を解剖するのは気持ち悪い。何かで解剖図を見た時、吐きそうになった。動物を使う実習については、将来、多くの動物を助けるためなら仕方がないと思う。こんな僕ですが、獣医師になれるでしょうか?」

 解剖の気持ち悪さは慣れる自信があるかないかによる。どうしても気持ち悪くて慣れる自信がないのなら、やはり獣医師は向かないと言わざるを得ない。まあ、それは置いておいて、問題は後半。「動物を使う実習については、将来、多くの動物を助けるためなら仕方がないと思う。」ここには2つの誤解と不足がある。

1. そもそも、獣医師が動物を助けるための職業であるという認識。
2. 将来、自分が助けると思われる動物の命の重さと実習に用いる動物の命の重さの差について、「動物が大好き」な自分自身はどう考えるのか?

 まず1について。なんども言うが、獣医師という職業は一見動物を助けているように見えるが、その実、クライエントである人間を助けているのだ。診療報酬を払うのはクライエントであって、獣医療サービスを受ける動物ではない。「動物のお医者さん」という代名詞が定着してしまったために、動物が好きで獣医師を目指す多くの人は誤解している。誤解することを責めているわけではない。ドラマ、漫画、他のマスコミに振り回されないで、今一度その辺りを十分認識して欲しいと思う。
 次に2について。獣医系大学に入ってくるのは動物好きばかりではない。「医学部に入れなかったから。」「偏差値が高かったから。」「生物系の研究をやってみるのに資格も採れて好都合だから。」「家業を継ぐため。」…。そもそも獣医師というのは戦時の軍馬の診療や畜産業の牛、鶏、山羊等、大動物診療を通して第一次産業の発展に貢献すべく生まれた職業である。だから、その基底にある考えは、「動物をいかに有効利用するか。」であり、決して動物の命を助けるためではない。大動物診療獣医師になれば、競馬で勝てないウマ、牛乳が出なくなった乳牛、卵を産まなくなった産卵鶏が廃用となって屠畜場に送り出す場面に遭遇するのは日常茶飯事である。時代が変化して、診療対象がペットや実験動物に移っていっても基本的に「人間のための動物利用」を考える職業には違いがない。中には誤診を誤魔化したり、狂犬病ワクチンの副作用が危惧される老齢犬に飼い主にきちんと説明せずに偽って生理的食塩水を打ったり、悪徳ブリーダーとグルになって金儲けだけを考えたりする者もいる業界である。また、実験動物の獣医師となれば、自分が診療した動物が実験に使用されることに耐えなくてはならない。

 と言うようなことを平易な文章で分かりやすく書いたつもりで返信したのだが、質問してきた若者からの返答は来ない。子供には難しくて酷だったかも知れない。しかし、それで諦めるならそこまでの情熱。寧ろ大人になってから惑うよりもいいと思う。自分自身の経験も踏まえればそう思うのである。
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by fussyvet | 2004-10-12 16:31 | 動物

ごきぶりとの戦い

最近見ない。
寒くなってきたせいか、ミントの香りが効いているのか…。
でも、糞は落ちているので去ってはいない。
戦いは続く。
しかし、アメリカのように正義を大義名文にして爆弾を落としたりはしない。
ごきぶりにはごきぶりの正義があるのだ。
私はガンジーのように非暴力非服従で戦う。

ふざけたブログに見えるが本人は至って大まじめである。
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by fussyvet | 2004-10-10 22:27 | 動物

イヌは賢いし、ちゃんとその個性もある

まるでベイブの世界☆からのトラックバック。

 まずは大元のネタ記事をお読み下さい。10/5 鍵を開けた真犯人は「内部者」!――グレイハウンド犬「レッド」、仲間の犬も解放して大パーティー!

 とにかく、イヌもそうだけど、ネコもそう。哺乳類は個性があって、感じたり、思ったりすることも個体それぞれで、この記事のグレイハウンドのように、鍵の開け方を見て学習して、更には仲間も自由にしてやろうなどという使命感まで抱いたりするものが現れる。そんな生き物を商取引に売買することは、遙か昔アメリカで黒人を自分たちより下の生き物として奴隷売買したり、ナチスがユダヤ人を"Subhuman" (亜人間) として人体実験に使用していたことなどを思い出させる。
 他の生き物に対する価値観は人さまざま。だけど、その全体的なレベルが少しずつ変わっていくといいと思う。奴隷制もホロコーストもかってあったが、そうやってなくなった。動物たちの方までその動きが拡大していって欲しい。
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by fussyvet | 2004-10-09 14:33 | 動物

ペットの避妊・去勢手術

 開業している友人が言う。
「避妊に興味の無い飼い主にあえて積極的に手術を勧めると、あとでトラブルになる事が多いと思う。むずかしいところです。」
 開業獣医師が飼い主に避妊・去勢手術を勧めると自分たちの金儲けのためだと思われるから勧めづらいというのだ。
 それでは開業獣医師でない私が代わりに言おう。

 ペットとして動物を飼うなら、避妊・去勢手術をしてあげて下さい。雌のイヌ・ネコの場合、初回発情が来るまでに卵巣子宮全摘術を受ければ後に乳ガンに罹患する確立が減り、子宮蓄膿症という病気も予防できます。雄の場合なら若齢時の去勢手術により後に前立腺肥大に罹患する確立が減り、本能的な闘争心が減弱され穏やかな性質になります。
 何よりも、繁殖によりこれ以上増やさないで欲しいのです。人口に比してペット人口は過剰であり、”余って”しまった動物たちが保健所で今でも処分されています。その”余った”命たちに生きるチャンスを分けてあげて欲しいのです。
 「健康体にメスを入れたくない。」気持ちも分かりますが、ネコの場合、交尾排卵動物であるため、発情時の交尾によりほぼ確実に妊娠します。”誤って”できてしまった子犬・子猫たちの里親はそうそう見つかるものではありませんし、その”誤ち”を減らせば、保健所で殺される運命にある他の動物たちにチャンスが巡ってくる確立が高くなります。どうか、そんなチャンスを増やしてあげるためにも避妊・去勢手術を受けて下さい。お願いです。
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by fussyvet | 2004-10-08 20:51 | 動物

どこの国にも…

NYアパートでトラ飼っていた男性、5カ月の実刑判決 [ 10月08日 15時47分 ]

 んもう、どこの国にも…。呆れて言葉が出てきません。

 野生動物はペットとして飼えません。それがその土地に元々生息していない動物であれば、問題はもっと大きくなります。本来の生息地でないところで飼われるのは動物にとって不幸です。アパートでトラ、ライオン、ダチョウ、ゾウ、ワニ、カミツキガメ、サル等々は飼えません。…ってなことを逐一説明しないとあかんでしょうか?
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by fussyvet | 2004-10-08 17:24 | 動物