動物愛護の”ベクトル”

 先鋭化する動物愛護運動を疑問視し嘆く私に、「今は動物実験をする研究者側に”偏り過ぎて”いる。そのベクトルを真中に戻すために動物実験廃止も訴えなくてはならない。」と説明した動物実験廃止運動団体の人がいました。自分自身は今すぐに動物実験を廃止することは難しい、できないだろうと思っている。が、そう唱えていかなかったら、動物実験の”ベクトル”が研究者寄りになってしまうというのです。
 果たして本当にそうでしょうか?

 中高生の頃、数学で習ったベクトルを決定する要素としては向きを表す角度だけではなく、その矢印の長さ=強さも関係していました。それを忘れてはいないでしょうか?

 ベクトルを研究者側から取り戻すために、実行不可能なあり得ない理屈で動物愛護側に世論を呼び戻そうとすることが本当に正解でしょうか?

 研究者側からベクトルの向きを変えるためには、”先鋭的な”角度ではなく、その理論の正しさ、説得力、つまり強いベクトルが必要なのではないでしょうか?「動物実験即刻廃止!」という叫びではなく、「代替法が構築されるまで、実験動物の苦痛の軽減、使用動物数の削減。」の方が力強く、多くの人々を振り向かせられると思うのですが、違うでしょうか?
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by fussyvet | 2008-11-20 22:57 | 動物
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