InterNICHE

 教育における動物実験代替法を推進する運動を展開している国際的な組織InterNICHEのコーディネーターMr. Nick Jukesと会ってきました。昨年に続き二回目です。とても多忙な方で一年の大半を世界中飛び回っており、教育における動物実験代替法の普及のため心血を注いでいます。厳格なベジタリアン(ビーガン)ですが、今回私と会っているときは少し妥協してくださった場面ではちょっと安心しました。つまりは自分の主義主張にだけ固執して周囲にだけ妥協させる人ではないのです。
 現在、この組織のJapan contactとしてALIVEという団体が受け持っています。少し前までは現役の獣医学生らが中心柱となって活動していました。しかし、次第にそのようなアクティブな学生も減っていった…。とても寂しい思いではありますが、学生という立場を考えれば封建的な日本社会では仕方がないことだろうとも思います。私自身、学生時代にさまざまな実習でさまざまな動物を使用し、単位を取って卒業するためにはそれらを拒否することもできず、とんでもなく非人道的な実習に苦しみ、今も思い出すと怒りが湧き上がってきます。感じ方は人それぞれだと思いますが、私は私と同じような感性を持った学生に同じ苦しみを味わわせたくない。そんな一心からInterNICHEの活動に関心を持ち、接触し、協力しようとしてきました。今回、Nickと会い、個人的なことも交えて話をしていくうちに、心底もっと協力しようという決意を固めているところです。このような機会を与えられたことに本当に感謝します。
 教育における動物実験代替法は学生だけでは普及しません。現在の生体を用いた実習と同等の教育レベルを代替法が持つことを示す証拠と決定権を持つ大学の教授らの関心と理解と協力が不可欠です。その中でいかに交渉し、普及させていくか。とても困難な道のりではありますが、インドなど海外では既に相当数の代替法が大学教育に取り入れられ、相当数の動物の犠牲が減っているとも聞きました。そのような海外での実績を踏まえ、日本でも普及するように…。と、これまでは考えてきたのですが、今は少し考えを変えています。海外からの波で変わるのではなく、日本自体から変化の波を起こせないか、もともと勤勉で細かい調査能力に長けている日本人ならできるのではないか?そんなふうにも思うわけです。
 今後、このブログではこのような教育における動物実験代替法についても取り上げていきたいと考えています。

参考:InterNICHEの日本語ページ
[PR]
by fussyvet | 2008-12-21 22:52 | 動物
<< ジンバブエでコレラ流行 とりあえず退院 >>