新日本石油への問い合わせ

 今週の月曜日(2007年10月1日)に個人的に先述記事でスーダンとの石油の取り引きを行っていることが明らかになった新日本石油に以下のような問い合わせをしてみました。


問い合わせ内容 ココから***

 初めて問い合わせさせていただきます。
 今年8月31日金曜日付けSudan Tribune誌を読みました。御社の常務取締役 執行役員 需給本部長兼小売販売本部長であられる中村 雅仁氏が8月30日に今冬、ナイルブレンドを追加供給するようスーダン側と交渉しているとのことですが、失礼ながら御社はスーダンにおけるダルフール紛争についてご存知でしょうか?現独裁政権が盗賊まがいのアラブ系遊牧民を含むジャンジャウィード民兵と連携し、罪のないアフリカ系住民を虐殺しています。現在は反政府軍やアフリカ軍も絡みほとんど泥沼化していますが、スーダン政府が罪のない市民の虐殺に加担したことは明らかで海外ではジェノサイドであるともされている紛争です。御社はそのスーダン政府とビジネスを行っているとのことですが、柏崎刈羽原発の停止により首都圏の電力不足が危ぶまれている現状も理解しますが、他に交渉する国はないのでしょうか?因みに御社は現在ニュースで話題になっているミャンマーとの取り引きに関して「世辞情勢とエネルギービジネスは別々の問題とみなしている」とおっしゃっているようですが、スーダンについても同様の見解をお持ちであると解釈してよろしいでしょうか?スーダンの石油の最大の取引先である中国の石油会社がダルフール紛争に抗議するディスインベストメント運動に遭っていることをご存知でしょうか?日本ではダルフール紛争に関心を寄せる消費者がいないとお思いでしょうか?
 ダルフール紛争では幼児が母親から取り上げられて炎の中に投じられる、銃剣で刺殺される、更には首を切り落とされる、女性は攻撃目的で強姦され、男性は生きたまま去勢され、あるいは目をえぐられ、そんな想像を絶する虐殺が行われているのをご存じの上でスーダンとビジネスを行われるのですか?御社は、その資金により政府軍が購入した武器と兵力で罪のない幼児までもが殺されることに目をつぶれる会社なのですか?
 御社の会長は経団連の副会長でもあられるが、利益になることについては政治情勢を利用するが、不利益なことについては「政治情勢とビジネスは別」と二枚舌を使われるのでしょうか?
 是非、ミャンマー、そしてスーダンとの取り引きについても熟考し、リーダーである企業として真の企業倫理とは何かを示して下さることに期待します。そうでなければ、御社についても中国国営企業に対する海外の”負の投資運動”が他人事ではないことを理解された方が良いと思います。

ココまで***


 かなり辛辣な文章になりましたが、3日後に以下のような返信がきました。


返信内容 ココから****

 ○○ ○○様、
平素よりENEOSホームページを閲覧いただきまして誠にありがとうございます。
お問い合わせにつきまして下記の通り回答させていただきます。
 
 現在のスーダンの悲惨な人道状況につきましては、大変憂慮すべき状態にある
ものと認識しており、深く懸念するものであります。
 スーダン原油と同品質の原油の供給量は全世界でも限定的であり、代替品の
確保は容易ではありません。弊社は、わが国のエネルギー安定供給に配慮しつつ、
当該原油の購入量削減に向け、まさに検討しているところでございます。何卒ご了
解くださいますようお願い申し上げます。

今後ともENEOSホームページをご愛顧いただきますようよろしくお願いします。
                         
*******************************************
新日本石油株式会社 お客様相談室
              ○○ ○○
〒105-8412 東京都港区西新橋一丁目3番12号
TEL:0120-56-8704(コールエネオス)
*******************************************

ココまで***


 ある程度予想された内容の返事でしたが、無視しようと思えば無視することも可能だったでしょうにきちんと返事をもらったことを肯定的に受け止めています。また、返信までに3日間かかったということは担当者どまりではなく、上司にも内容について相談がいったかも知れません。このような消費者や投資家の声が多く聞かれるようになったのなら、当該企業としてもいろいろと考慮してくれるかも知れないと期待しています。

 私が意見を送ったのは、「お問い合わせ」ページ「株主・投資家情報について」の送信フォームからですが、同上「お問い合わせ」ページの最下部にある「その他」でもいいかも知れません。送ってみようと思われる方は意見を送ってみて下さい。上の駄文を参照していただくのは光栄ですが、できればご自身の言葉にアレンジしていただいた方が事務的でなく効果的であると思います。また、丁寧な言葉でないと誠意も伝わらないと思いますし、誹謗中傷は逆効果であると思いますことを付加させていただきます。

 またSudan Disinvestmentという組織がかかげるスーダン政府と取り引きのある企業のランキングがあるのですが、これによれば、Sudan Tribuneで明らかになった新日本石油が分類されているカテゴリーよりも悪い分類(一番悪い分類)に三井造船の名前が挙がっています。また、新日本石油と同じカテゴリーに他の会社名も見られます。三井造船がどのような形で関わっているのかまだ分からないのですが、とりあえず国内では新日本石油だけではなかったということだけ付け加えさせて下さい。

 個人的には地震で原発が停止し、電力需要に追いつかせなくてはいけないという会社の立場も理解できます。また、現在のダルフールの状況はスーダン政府や中国に対する圧力だけではなく、国連の介入による停戦監視や和平協議が最重要であるように思えます(機会があれば後日ニュースで流したいと思っています)。ジャンジャウィードをバックアップし、空爆を続けるスーダン政府への資金流入を止めるだけでは全面的解決にはつながらないのですが、少なくとも罪のない住民を殺すための武器を政府が禁輸措置を破って買い続けるのを阻止するのには有効であると思われます。
[PR]
by fussyvet | 2007-10-06 21:21 | こうして社会は回ってる
<< 止まらないカオス スーダン、ミャンマー、そして日... >>