スーダン、ミャンマー、そして日本の石油会社と電力事情

 まずはSudan Tribuneからの転載・和訳(by fussyvet)です。

Nippon Oil asks Sudan for additional Nile Blend for Dec-Jan
Friday 31 August 2007 04:30.

日本石油、スーダンに12月-1月ナイルブレンドの追加を依頼
2007年8月31日金曜日4時30分

August 30, 2007 (TOKYO) — Japan’s largest refiner, Nippon Oil, is holding talks with Sudan to see if it can get additional supplies of Sudanese Nile Blend to meet an anticipated increase in demand from Tokyo Electric Power Co (Tepco) for the winter season, Masahito Nakamura, senior vice president for Nippon Oil, said Wednesday.

2007年8月30日(東京)-日本の石油会社の最大大手新日本石油は予想されている東京電力からの冬季需要増加に対応するためスーダンのナイルブレンドの追加供給見込みをスーダンと折衝していると水曜日、同社常務取締役 中村 雅仁氏が語った。

"We have begun talks with local utilities to see how much additional fuel they would need for the winter demand season," Nakamura told Platts on the sidelines of a press conference in Tokyo. "We are also talking with Sudan to see how much additional barrels of Nile Blend we can get over December-January."

「私どもは冬季需要期に必要な追加量を査定するため各公共施設との会議を開始しました。」
中村氏は東京での記者会見の際にPlatts(この記事の記者)に語った。
「12月から1月まで追加可能なナイルブレンドの量を査定するため、スーダンとも折衝中です。」

The company currently imports around 70,000-80,000 b/d of the Sudanese crude.

同社は現在スーダンから原油約7万~8万 b/d を輸入している。

Nippon Oil’s approach comes on expectations that Tepco’s fuel procurement will spike, as the utility was forced to shut its largest nuclear power plant July 16 following a major earthquake.

日石の申し入れによれば、東京電力が大地震発生により7月16日に最大の原子力発電所を閉鎖せざるを得なかったことにより、東京電力からの燃料買い上げは急増すると見込まれるという。

Tepco’s nuclear power generation capacity has more than halved, falling to 6.44 GW from just seven units, compared with a normal nuclear generation capacity of 17.31 GW from 17 units across Japan, after it shut the earthquake-damaged 8.21 GW Kashiwazaki-Kariwa nuclear power plant in northwestern Japan.

東京電力は日本北西部にある8.21ギガワットの柏崎刈羽原子力発電所を地震被害により閉鎖して以来、通常日本国内の17基から17.31ギガワットあったの原子力発電能が半分以下に落ち込み、たった7基による6.44ギガワットしかないという。

The drop in its nuclear power generation has forced Tepco, Japan’s biggest utility, to boost its thermal power generation, using feedstocks such as direct-burning crudes, low sulfur waxy residue, low sulfur fuel oil, LNG and coal.

原子力発電の減少により東京電力の最大施設は直接燃焼原油、低硫黄残渣油、低硫黄燃料油、LNGおよび石炭などの原料を利用する火力発電の増加を余儀なくされた。

Japan’s winter power demand season typically lasts from December through March.

日本の冬季電力需要期は通常12月から3月いっぱい続く。

(Platts)


 日本の電力事情はダルフール紛争に関係なく石油を要求します。他によりどころがなかったのかも知れません。しかし、以下のミャンマーとの関係についての当該石油会社のコメントを読むと、会社、ひいては日本という国の体質であり、ダルフール紛争に関して中国ばかり責めていられないのかも知れないと思わされます。以下の記事ではアメリカ、フランス、中国と並んで日本、韓国、マレーシア、インドなども非難されています。

元記事
Global firms provide lifeline to Myanmar's junta
上記の一部和訳
2007/9/30国内 ミャンマー第二ダルフール説

 新日本石油など大手であれば、当然政府要人とも関係があるでしょう。因みに新日本石油の現会長は経団連の副会長の一人です。アメリカでは、スーダンにオイル利権を持つ中国の会社に投資している企業や個人に対し、投資を止めるよう求める運動が功を奏してきているというニュースもあります。一個人としてできることは、日常生活でも省エネにつつ国内の石油会社に対して上記にあるように「政治情勢とエネルギー・ビジネスを別々の問題とみなす」などと言わず、紛争により虐殺など生じている国との関係を再考して下さるよう請願することでしょうか。

☆ダルフールの惨状が映像でわかります。
2005年7月9日放送NHKスペシャル「アフリカゼロ年 第1回 ジェノサイドを止めるのは誰か」 by ニコニコ動画(要登録)

☆ダルフール紛争で惨殺されている子供たちを救うための各種署名にご協力下さい。
Globe for Darfur
国連日本代表部への嘆願書送信について

☆駐日スーダン大使館へダルフール紛争解決に向けた要望を送る1クリックアクションにご協力下さい。
アムネスティ

☆ダルフール紛争に関する募金サイト
国連難民高等弁務官事務所(こちらは資金不足が深刻で、ダルフールが援助縮小の危機にあるそうです(参考))
日本ユニセフ
国境なき医師団
オックスファム・ジャパンのスーダン緊急支援

Special thanks to ダルフール・ニュース
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by fussyvet | 2007-09-30 22:15 | こうして社会は回ってる
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