獣医師、仕事、その他

 ダルフールの惨状を知りながら、彼らに何もしてあげることはできない。無力感でいっぱいです。獣医師でなく医師であったなら、現地に赴くことができただろうか、などと仮定するのもおこがましい。ifの話は誰にでもでき、小心者の私にできるわけがなかったでしょう。

 獣医師を夢に抱く女子高生からメールをもらいました。小さい頃から獣医師になるのが夢で、動物を助ける職業に就きたいと思っているが、いろいろ調べていくうちに果たして獣医師でいいのか疑問に思いながらも獣医師になる夢を捨てきれないとのことでした。私自身も小さい頃から獣医師になるのが夢で、思春期に人間嫌いから「人間助けるよりも動物助けたい。」と思い、念願の獣医師になりました。しかし、現実的に真に動物を助ける職業は存在しません。動物が対価を払ってくれるわけではありません。全ての行為は人間が対価として支払ってくれるものです。それが、”職業”です。だから、本当に動物を助けたいと思うのなら、動物を助けているようで実は人間を助けている獣医師という職業に拘るのではなく、真に人の役に立っていると実感できる職業で生計を立てつつ、動物のためにできることをボランティアでするのが良いだろうと今の私は憧れで獣医師を志す若者にアドバイスすると思います。動物を助けるのは獣医師ではありません。けれど、仕事として行う行為は人のためにあるべきであり、対価を得る以上人のためでしかないのであり、そこから仕事の達成感や充実感、さらには幸福感を得ると思います。どんな職業でもそうですが、漠然とした憧れから一歩超えて、”仕事”の意味、社会貢献とは、達成感とは、さらには人生の充実感とは何であるのか考えつつ、将来を考えることを若い人にはお勧めします。

 ダルフール紛争のニュースを和訳しながら、己のこれまでの人生も振り返りつついろいろ考えてしまいました。
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by fussyvet | 2007-09-26 00:05 | 動物
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