スーダン政府の停戦無視、和平に水を差す…

 本日もCoalition for Darfurからの転載・和訳(by fussyvet)です。9月10日に停戦協定を破りスーダン政府が空爆を行いました。国連事務総長がスーダン訪問を終えたばかりの頃です。10月に和平会議が開かれる予定であるにも関わらずです。こうしたスーダン政府のあらゆる非難を無視したやり方について事務総長が警告していることを伝えるものです。

2007年9月19日水曜日
ダルフール:潘基文国連事務総長 攻撃は政治交渉を損ねることをスーダンの指導者が理解するよう望む
AP通信より

Secretary-General Ban Ki-moon urged Sudan's president on Tuesday to commit to a ceasefire in Darfur and heed his warning that the recent upsurge in fighting could have a negative impact on upcoming political negotiations to end the four-year conflict.

潘基文国連事務総長は火曜日、スーダン大統領に対し、ダルフールでの停戦を忠実に守り、4年間に渡る紛争終結のため予定されている政治交渉に最近急増している攻撃が悪影響を及ぼすという警告に耳を傾けるよう強く求めた。

Ban, who held two rounds of talks with President Omar al-Bashir in Khartoum earlier this month, said the Sudanese government and the international community must redouble their efforts to maintain the positive momentum toward peace.

潘氏は今月初め、ハルツームのオマル・アル=バシル大統領と2回に渡り会談を持ったが、スーダン政府と国際社会は和平に向けた前向きな推進力を維持するため一層の努力を要すると語った。

The "Sudanese government should take utmost efforts to manage this path with utmost care," Ban said. "This process has been and will be very fragile. (The) whole international community must nurture this process. For that, he must commit (to) this cessation of hostilities and protect all humanitarian workers."

「スーダン政府は和平への道を維持するために最大限の注意を持って最大限の努力をすべきである。」潘氏は言う。「そのプロセスはこれまでも、またこれからもとても脆いものである。国際社会全体でこのプロセスを守り育てなければならない。そのためにはスーダン大統領は停戦を忠実に守り、全ての人権擁護活動家を守らなければならない。」

During Ban's visit, he and al-Bashir announced that new negotiations between the government and rebel groups to settle the Darfur conflict will be held in Tripoli, Libya, starting Oct. 27. On Friday, Ban and African Union Chairman Alpha Oumar Konare are chairing a high-level meeting at U.N. headquarters to map out strategy and a roadmap for the negotiations.

スーダン滞在中、潘氏とアル=バシル大統領はダルフール紛争終結のための政府と反政府軍との新たな交渉をリビアのトリポリで10月27日より行うと発表した。金曜日、潘氏とアフリカ連合のアルファ・ウマル・コナレ委員長は交渉のための戦略と計画を策定するため、国連本部にて高官レベル会議の議長を務めている。

The announcement culminated a new initiative by the two organizations to relaunch peace efforts and months of difficult negotiations with the Sudanese government on deployment of a new 26,000-strong AU-U.N. peacekeeping force in Darfur, which was finally approved on July 31.

声明は、7月31日に最終的に承認された新たに26,000人のAU-UN平和維持軍をダルフールに配置するためのスーダン政府との困難な交渉と和平への努力を再開するため、国連とアフリカ連合が新たな計画を立てることで最後を結んだ。

Ban told a news conference that he was "very much concerned" at the recurrence of violence in Darfur.

潘氏は記者会見でダルフールでの武力衝突の再発に「大変心を砕いている。」と語った。

(後省略)

 機会があって2005年7月9日に放映されたNHKスペシャル「アフリカゼロ年 第1回 ジェノサイドを止めるのは誰か」を見ました。アフリカ系住民に対する残虐な殺戮行為を繰り返しているジャンジャウィードというアラブ系民兵組織の指揮官の言い分、アラブ系に加担してしまう州政府知事、アフリカ連合の苦悩、ルワンダ虐殺も経験した指揮官の思い、そして国連での国際社会の負の対応がよく表されていたと思います。虐殺にあった人々の証言もあります。母親の腕に抱かれた息子と同じくらいの幼児の泣き顔が忘れられません。放映されたとき、私は妊娠初期でつわりに苦しみ、派遣の仕事をしつつ、学会に向けて実験をしていた頃でした。放映に気付きませんでした。NHKのホームページを見ましたがDVDでの販売はされていないようです。もし、よろしければ再放送するようNHKに声を届けていただけませんか?

 この紛争解決のキーはスーダン政府と反政府軍の話し合いだと思います。反政府軍のリーダーは政府軍が停戦協定を破るような攻撃を止めない限り、和平交渉のテーブルにはつかないと言っています。確かにその通りだと思います。残虐なジャンジャウィードを利用しているのもスーダン政府です。これに国際社会から多くの声を届けるのが必要だと思いました。

☆駐日スーダン大使館へダルフール紛争解決に向けた要望を送る1クリックアクションにご協力下さい。
アムネスティ


☆ダルフール紛争で惨殺されている子供たちを救うための署名にご協力下さい。
Globe for Darfur
国連日本代表部への嘆願書送信について
Petition the International Olympic Committee


☆ダルフール紛争に関する募金サイト
日本ユニセフ
国境なき医師団

Special thanks to ダルフール・ニュース
[PR]
by fussyvet | 2007-09-20 12:32 | 世界の話
<< ダルフールの強姦被害者とその子... 北限のジュゴンを守りたい >>