動物実験の代替法が取り入れられている獣医系大学は国内にあるか?

 前回に引き続き、日本獣医学会のQ&Aより。2007年7月25日付けで以下についての回答文が掲載された。

日本獣医学会:獣医学Q&A 実験動物の代替法が行われている獣医系大学はありますか?

 回答しているのはやはり北海道大学獣医学部の教授である。「動物実験代替法が取り入れられているか?」の質問にはっきりと「はい。」と答えられているけれど、これをこのまま鵜呑みにすれば、入学後苦悶する学生は絶えないだろうと危惧する。「動物が苦悶の表情を呈するような教育実習はまずどこの大学でも行なわれていない筈」とあるが、実際に安楽死方法を知らない獣医の大学教官による指導により、苦悶する学生が今でもいるし、ストリキニーネという痙攣を起こす物質を生きたマウスのお腹に注入して、痙攣に苦悶させる実習が行われている。これらはDVDなどで代用できる実習だとして海外などでは毎年動物を苦悶させるような実習は行われていないところもあるが、そのような映像教材による代替法の取り入れについても日本の獣医系大学は消極的であり、まだまだ普及していない。ただ、実際にこの北海道大学では教育における動物実験の代替法を積極的に取り入れようとする動きがあることは事実で、実際に熱心な大学教官ががいらっしゃる。その先生たちの努力を否定するものではない。「代替法が取り入れられています。」とはっきり言い切れるほどではないが、早く肯定の肯定が内部学生から見ても第三者から見ても躊躇なくできるよう、願って止まない。
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by fussyvet | 2007-07-28 22:54 | 動物
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