犬の抑留施設改善の予算(続き)

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○若林国務大臣 失礼いたしました。

 先ほど、狂犬病予防法上の抑留施設と動物愛護法上の保管の施設との関係整理をすべきだというお話がございました。

 現在、その重複状況を自治体に対して問い合わせをいたしておりまして、その実態を把握した上で、厚生労働省ともよく協議して、その整理をきちっとしていかなきゃいけないと思っております。

○松野(頼)委員 ぜひ、この施設を見ていただいて、狂犬病予防法の施設なのか、動物愛護法の施設なのかというのは非常にあいまいなんですね。少なくとも、動物愛護法の施設であれば、動物愛護法及びその関連法規の中で示されている施設には適さないわけです、この施設は。ただ、狂犬病予防法の、抑留して三日目に今まで殺していた施設ですよと言われると、ああ、そうだろうなというふうに思うんですね。

 ですから、去年から再三言っているのは、やはり狂犬病予防法の整理と動物愛護法の整理をしてもらいたい。要は、中央レベルでは、この資料の四、これも二月に出していただいた通知ですけれども、こういうチャート図にしていただいているんですが、このチャート図で見ていただいても、狂犬病予防法と動物愛護法、最後に一致するのは殺処分のところだけで、あとは別の線なんですよね。ただ、受ける自治体はごっちゃなんです、施設は。動物愛護法に基づいた施設がある地域とない地域と、運用している自治体とそうでない自治体というのが実際に現場でごっちゃになっているので、そこのところをぜひ整理をしていただきたい。

 同時に、菅原政務官、きのうは随分事務方と議論をさせていただいたんですけれども、狂犬病予防法においては、これはまことに申しわけないけれども、犬の愛護の部分は入っていない。ただ、受ける方の自治体は同じ二つの法律ですから、要は、狂犬病予防法に基づく二日間の抑留期間、動物愛護法に基づく、飼養に適する犬、猫に関してはできるだけ譲渡の可能性を探るようにという動物愛護法と、犬から見ると同じ保護、抑留されている期間に二つの法律がまだかかわっているんですよ。

 では、ちょっと極端な例でお話をさせていただくと、狂犬病予防法で抑留をしている二日間にえさを与えなくてもいいんでしょうか。例えばその間にけったりしてもいいんでしょうか。ちょっとそこを具体例としてお答えをいただきたい、これは極端な例で申しわけありませんが。

○菅原大臣政務官 現在の狂犬病予防法の中で、先ほども答弁の中で申し上げたとおり、動物愛護の観点を阻害するものではない、こういう思いの中で、今挙げられた例については、あってはならない、このように認識しておりますけれども、この問題については、二つの法律にまたがって、またそのすき間の中でいろいろな課題があり、先生からも御指摘をいただき、また本委員会において御議論されておりますから、今後、環境省とよく協議をしながら、この点は問題点を浮き彫りにし、また収れん化していく方向に向けて努めていきたいと思っております。

○松野(頼)委員 できれば厚労省にお願いをしたいのは、たとえ狂犬病予防法に基づく抑留期間でも、動物愛護の観点を忘れずに、もし、その後、三日目に動物愛護として運用するようになった場合、要は、飼養に適する犬を譲渡することも処分の一つだというふうにこの間通知を出していただいたので、その二日間においてもしっかりと、譲渡をして里親に上げたときにもちゃんと健康管理ができるような状態にぜひしていただきたい。このことを政治家としてちょっと前向きに答弁をしていただけないでしょうか。

○菅原大臣政務官 大変重要な御指摘であると認識をいたしております。あくまでも狂犬病予防法の中で、先ほど来繰り返しになりますが、動物愛護の観点を排除するものではない、あわせて、二日間ということにおいては、当然そこにおいての責任があろうかと思っておりますから、今の御指摘を踏まえたことを実効性を上げるべく努めていきたいと思っています。

○松野(頼)委員 どうもありがとうございます。

 非常に前向きな答弁をいただいたというふうに、できれば、こういう施設を改善するときに、またどっちの予算でやったらいいんでしょうか。狂犬病予防法で交付税を要求するのか、動物愛護法で、新たに基準をつくっていただいて交付税を要求するのか、ちょっと御答弁いただけますか。

○若林国務大臣 狂犬病予防法と動物愛護法と、両方にまたがって、それを同じ自治体で受け、現場がその扱いによって困惑し、混乱している自治体もあるやに承りまして、その関係をきちっと整理をすることは先ほどお約束を申し上げましたが、整理すると同時に、いずれにしても、どちらの法律に基づいて飼養管理をするにしても、やはり命を大切にするんだという基本的な考え方に立って処理をしていかなきゃいけないんですが、施設整備については、どちらの方で施設の整備をしていくのか、その後もその施設をこのまま使っていくというような方法もあるのかないのか、そんなことも含めまして、つまり整備した後ですよ、これから両省間で十分協議をし、両省間が重なることがないように、また両省間の考え方が同じ方向を向いているように、要求段階できちっと整理をした上で総務省に交付税措置の要求をしていくようにしなきゃいけない、こんな思いをいたしております。

○松野(頼)委員 時間があと五分になりましたので、前回ちょっとお願いをしました、資料十三をごらんください。

 「動物の処分方法に関する指針」、ここで、第2の定義の(3)、処分、殺処分、致死させることをいう、これは環境省の文書なんですけれども、これは非常に紛らわしいので直していただきたいということを四月十日に申し上げました。直していただけましたでしょうか。

○若林国務大臣 これを改善する、直すということをお約束申し上げました。そこで、これを直すという方針はもう決めているわけでありますが、告示でございまして、告示の改正は、中央環境審議会の意見を聴取するということが必要になってまいります。中央環境審議会にかける、このこと自身は、多分、かければ当然のこととして同意いただけるものと思っておりますが、この機会に、中央環境審議会の動物愛護の関係に、このことだけをかけるんじゃなくて、その他の事項についても意見を聞いて、改善すべきことがあれば改善をした方がいいんじゃないか、そういうふうに私の方から指示をしていることもありまして、何の審議をお願いするか、今整理しているところでございます。いたずらに長引くことがないようにということで、夏までにはこれを整理して、中央環境審議会の方に意見を聞くような形にしたいというふうに考えております。

○松野(頼)委員 大変前向きな御答弁をいただいたと受け取らせていただきます。

 ぜひ、さっきの施設及び今のこの殺処分数を減らすこと、もうこんなものは小さいことなので、ただ、これで混乱をしているということもあるし、これを入り口にして、この動物愛護行政とまた狂犬病予防法の行政のやり方をぜひ根本的なところから改善をしていただきたいということをお願いいたします。

 ちなみに、御参考までに申し上げると、日本の殺処分数というのは世界の中でも高いんです。資料十二につけてございます。これは環境省の資料ですけれども、日本、イギリス、アメリカというデータをとられていますが、日本は、犬、猫、約九割以上、イギリスでは二割から一割以上、アメリカで五割以上。ちなみに、アメリカの下に、民間のシェルターを活用した、要は保護施設を活用した譲渡のやり方みたいなチャート図も、ちゃんと環境省の方でこういうデータを持っているわけですから、これを見て、改善をするところの根本的な議論をぜひしていただければありがたいと思いますし、非常に諸外国に比べて、世界に恥ずかしい数字だというふうに思っています。

 どうも環境省の外郭団体がつくられたパンフレットでは、外国に紹介する日本の動物愛護では、すばらしい施設と、犬と人間が遊んでいる絵とか阪神・淡路大震災のときの絵と、いいところだけが写されていて、さっき御紹介させていただいたような保護施設、抑留施設の写真は全くありませんでした。その姿を見ても、非常に今の現状というものが世界に恥ずかしいというふうに思っていらっしゃるんではないかというふうに思いますので、ぜひ改善をお願いいたしたい。

 あと最後に一点、資料の最後の十七から十八、十九、環境省が平成十七年につくられた、日本動物福祉協会というところに千百四十万相当でつくっていただいた動物検索サイトなんです。これが支出負担行為決議書ですけれども、この千百四十万相当が随意契約ということだったので会計法に照らしてどうなのかなということもあるんですけれども、まあそれはさておいて、実際にこれを稼働させてほしい。

 最後の十九ページをちょっと見ていただきたいと思うんですが、ある民間団体のホームページにこんなことが書いてありました。

 余談ですけれども、佐世保市も環境省収容動物データ検索サイトをことしの三月ごろ導入しようと環境省に問い合わせたところ、その導入の手続が年に一回しかされていないので、四月になったら連絡しますよと言われた、それっきり返事がありませんということが書いてあるんです。

 昨年の十二月に委員会で私が指摘をさせていただいた、資料の十七というのがいわゆるその動物検索サイトなんですけれども、十二月の段階では十三しかつながれておりませんでした。その後、指摘させていただいたので、十八にふえました。ですけれども、きのうの夜検索をしましたら、譲渡動物の検索はまだ十六枚しか写真が載っていないんです。迷子動物は、少し頑張られて九十八件写真が載っていました。ただ全国です。

 まず、百幾つある当該の自治体に対して十八しかつながれていない。一千百四十五万を払って、毎月五十万の管理費を払っている検索サイトに対してこの活用では、余りにもお金の無駄なんではないでしょうか。そして、何でこんなにつながれないんだろうといろいろ環境省に言われても、こういう、問い合わせたところ何の返事もありませんという状況ですので、時間が来ましたので、大臣、これは早急に改善する、どんどんつないでいくということを答弁いただいて、質問を終わりたいと思います。

○若林国務大臣 まず、佐世保市の案件についてでございます。

 この御指摘を受けて聞きましたところ、誤解があったようでございまして、これは県を通じて委託をしているということもあって、手続は実はいつでも受け付けているということでございまして、そのことをきっちり佐世保市の方に、また関係者にお伝えをしなきゃいけないというふうにいたしております。

 なお、このデータベースネットワークが有効に活用されていない。これだけの努力をしてシステムをつくり、費用もかけて管理しているわけですから、委員がおっしゃるように、これがもっと有効に使われなければ意味がないわけでありますので、有効に使われるようなことをどのような形でアピールしたらいいのか、工夫をしながらもっと積極的に使われるようにする指導をしていきたい、こう思います。

○松野(頼)委員 どうもありがとうございました。

ココまで------
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by fussyvet | 2007-07-02 11:22 | 動物
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