子供か仕事か

亮子に子離れ指令!吉村強化委員長「柔道に集中しろ」
6月14日8時2分配信 スポーツ報知


 全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長(55)が13日、リオデジャネイロ世界選手権(9月)で出産からの復帰Vを目指す女子48キロ級・谷亮子(31)=トヨタ自動車=に「柔道専念」を勧告したことを明かした。

 吉村委員長は「これからは柔道に集中していかないといけない。(育児との)2足のわらじではきつい」と子離れを勧めた。すでに谷本人とも直接話をし、谷の母・和代さんには大会までの育児のサポートを求め、理解を得られたという。

 谷は世界代表に決定後の全日本合宿に長男・佳亮ちゃん(1つ)を帯同。来月参加するスペイン合宿にも連れて行く可能性が浮上していた。しかし「いくら子どもがかわいくても、代表になったらそうは言ってられない」と吉村氏。佳亮ちゃんのスペイン行きは「ないだろう」とした。

 すべては3か月後に迫る世界選手権で勝つための“非情指令”。「本番までに追い込んでいくしかない。動き自体は良くなっている」と期待を込めた。  最終更新:6月14日8時2分


 ワーキングマザーを取り巻く状況を全て凝縮したような問題記事。私自身は谷選手が出産した4日後に出産し、しかも出産予定日が2月1日だったにも関わらず約1ヶ月早産したことも全く同じなので、彼女の記事を追っていくと自然に自分自身の状況を鏡で見ているように感じる。先日、彼女が産後初の大会に出場した時、私も活動を再開した頃。まだ授乳中であったり、夜も子供に起こされたりすることも彼女と同じ状況で、私は本当にふらふらでましてや柔道なんかできない状況だったから、「谷選手はすげぇや。」と思ったものだ(最も年齢差もかなりあるのだけれど)。
 「子供を預けられるようになったのだから、楽しているはずだ。」と思われているのなら、それは正面切って反論させてもらう。入園準備から、毎日の登園準備、送り迎え、帰宅後の世話と翌日の準備は夫ではなく全て私。他のワーキングマザーを見ていても、どうやら家事育児は母親の方に覆いかぶさっているようだから、子供を持ちつつ働く女性の負担は大きい。それでも子供はかわいいし、仕事はしたい(しなくてはいけない)。どちらも大切である。
 そんな中、谷選手は”仕事”に専念するよう追い込まれた。おっぱいは断乳するのだろうか?子供、「おっぱいちょうだい。」と泣くだろうな。お母さんが育児を手伝ってくれるのか。うちは無理だ。子供を母親一人で育てるのはとても困難だ。ワーキングマザーならなお更だ。誰かサポートしてくれないと働きながら子供を育てられない。。専業主婦だって、2人以上子供を育てるとしたら、全く一人でなんて無理だと諦める人、多いんじゃないかな。このニュースはそうはっきりと言っている
 私は学会に息子を連れて行くけど(可愛いからという理由だけじゃなく、預けられるところがない)、谷選手は置いていくんだ。胸が痛みやしないかな。仕事の合間に子供のことを思い出さない母親はいないだろう。私も預けられるところがあったらな…。いろいろ想う。
 誰かサポーターがいないと、仕事に集中できない…、このニュースはそのこともはっきり言っている。男性はどう?こんな悩み抱えている男性はいる?谷選手の旦那さんが、谷選手が言われたのと同じことを監督から言われたなんて話は聞いたことない。妊娠出産、そして母乳育児の場合は授乳も女しかできないから、育児も最初は女性主体になる。出産後、母乳をあげることは女性しかできないかも知れないけれど、ミルクやおむつ交換、入浴なんかは男もできる。が、妊娠から出産後一定期間、女性が仕事を離れて家庭生活一つになることを理由にして夫ができることでもしなければ、そのまま男性に引き継がれることなく女性への負担は増えていく。我が家は典型的なそのパターンにはまっていた。
 ここ1年くらい、出産後夫婦仲が悪くなりまもなく離婚する夫婦が芸能ニュースでも流れていた。私が置かれた状況のせいで目に付いたのかも知れない。私も育児と家事では重荷にしかならない夫と別れて、自由の身になりたいと思った。自立できるだけの収入が得られる仕事を見つけて、実行しようと思うことがしばしばある。が、幼い子供を抱えた女に良い仕事はない。身動きできずに苦しい。
 そんな中、先日見た映画。

「モナリザ・スマイル」(大好きなジュリア・ロバーツ主演)

 泣いた。そしてすっきりした。個々の登場人物についての好き嫌いを感想にしているレビューも多いが、一定以上の年を重ねた女なら、全ての登場人物に自分を見、わかるのではないかと思う。「子供か(家庭か)仕事か」と女だけ二者択一を迫られるなんて…。「ワーキングウーマン(マザー)」と「専業主婦」、「シングル」と「既婚」と女だけ周囲から区分けされて、十把一からげにされたり、対立させられたりするなんて。私は働く女だったし、シングルだったし、結婚したし、専業主婦も経験したし、誰でも一枠に収まっているわけではないのだ。「女の敵は女」という時代から、「女を理解できるのは女」、さらには「男女が理解し合い、助け合える」時代に望みをかけたい。

 とりあえずは保育園の条件を緩和してちょうだい。女の労働条件は勿論、夫の労働条件も何とかしてちょうだい。
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by fussyvet | 2007-06-14 13:21 | こうして社会は回ってる
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