サイバーテロはダメだ!

宮崎県へ!鶏を殺すなら配慮ある扱いを! - 動物たちを助けるためにできること - 楽天ブログ(Blog)

 家畜伝染病の中には、発生したら感染拡大防止のため、感染が疑われる家畜を殺処分しなくてはいけないものが数多くある。数年前に日本で約90年ぶりに発生した口蹄疫(獣医でない友人は”ユンケル”と言っていた)、BSE、そして鳥インフルエンザも含まれる。昨年に引き続き今年も国内で高病原性鳥インフルエンザが発生してしまったが、このような動物の大処分を伴う家畜伝染病が発生するたびに、私は国内の動物愛護活動家の動きを懸念しなくてはいけない。メールでの呼びかけをである。こういった扇動がサイバーテロに当たるとは考えたことはないのだろうか?現場の職員、農家、更には周辺住民は、自分自身の生命及び生活が脅かされ、自分たちの身を守るのにいっぱいいっぱいである。

 高病原性鳥インフルエンザの発生がなくとも、毎日、食肉のために何倍もの羽数が屠鳥されている。その方法は、頚部の動脈を切るものであり、動脈切断の前に電気ショックで失神させて、頚部切断時の痛みを和らげる方法を取っているところは少数だ。電気ショックにより、肉に出血痕が混じってしまい、商品価値がなくなってしまうからだ。鳥インフルエンザによる二酸化炭素による窒息死と日々の食用鶏の屠鳥、どちらが苦痛が大きいと思うだろうか?

 扇動メールの最後に、「鳥インフルエンザの発生、そして、たくさんの鶏への対応、住民の方々の安全性の確保など、大変な状況であることをお見舞い申し上げます。ご多忙なことは重々承知しておりますが」と付加されているが、本当に住民の方々の安全性を案じ、多忙であることを重々承知しているのならば、こういった緊急時に件のようなメールを送り、更にはそれを多くの人に扇動するような行為はしてはならない。現場は本当に大変だ。京都で初めて鶏インフルエンザが発生した際は、初発の養鶏農家がマスコミ初めほうぼうから非難され(勿論非難されるべき点もあったが)、ついには夫婦が自殺してしまった。それは一事例だけれども、それほど直面してしまった人間は追い詰められるのだ。それなのに、更に一面的にしか動物愛護を捉えられない人間から大量に送りつけられたメールへの対応…、どうしろというのだろうか?
 殺処分される鳥は実際に可愛そうだ。だがそれは、普段から食用にされる鳥の屠鳥行為も同じである。そうならば、普段から各食鳥処理場に同じようなメールを出してはどうか(勿論、皮肉である)。

 菜食の勧めなど、ライフスタイルの変化を求めることはとても有意義であると思う。しかし、サイバーテロ的なやり方は断じて許容される行為ではない。ましてや、普段から鶏肉を食する人にもこのようなメールの送信を勧めらるなど、今回の騒動で死活問題になっている人たち、健康被害を心配する周辺住民にとっては、自分たちの生活を脅かす行為であり、怒り心頭である。そういった人たちが次に抱く感情。それは、「動物愛護は過激で何もわかっちゃいない!」 
動物たちにとっても、結果的にとても迷惑であり、何の特にもならない。
[PR]
by fussyvet | 2007-01-26 11:12 | 動物
<< テレビ番組の動物実験 教職員組合というもの >>