0歳最後の日

 小さかった息子も明日1歳の誕生日を迎える。この1年、大病を患うことなく、よくぞ無事育ってくれた…と諸手を挙げて万歳したいところだが、実は1度だけ、息子を失ってしまうと本気で思ったことがあった。
 11月23日勤労感謝の日、私が所属するキリスト教団の信徒大会があり、ノンクリスチャンの夫も伴って親子3人で朝から出かけていた。小さい息子も、ちょうど私の洗礼、結婚式、そして息子の献児式を取り仕切って下さった牧師さんが主催する子供のコーナーで夫と共に楽しんでおり、私は私で久しぶりの講演会を聞き、とても満たされていた。が、突然、息子を看ている夫からメールが入り、私は講演会の途中ですっ飛んでいった。息子が突然、大量に嘔吐したのだ。それを皮切りに、止まらない嘔吐と下痢で息子は脱水症に陥り、毎日医者に通ったが治まるはずのものが治まらず、8,500gあった体重が4日間で500gも減り、ついには入院することとなった。息子はぐったりし、泣き声も元気なく、夜も眠れず、何も食べず、母乳を飲んでも水を飲んでも吐き、何も食べていないのに大量の下痢は治まらず、本当に死んでしまうかもしれないと思った。幸い入院してからは、日に日によくなり、3日で退院することができたのだが、入院期間中、私は24時間付き添いで小さなオリのようなベッドに息子と一緒に入り、寝食を共にした。
 完治するまでの10日間は本当に長く、辛い日々だった。そして、元の生活にすっかり戻ったとき、平坦で同じように繰り返される何もない日常が、どれだけ待ち遠しく、幸せなものだったか、心から感謝した。子育ては自分の時間を持てない。更に社会から隔絶されている孤独感が不安となって、ずっと私を襲っていた。小さなことにとてもイライラしていた。が、この10日間の試練によって、神様は私に大切な時間というものを実感させてくれたのである。

 今でも不安、不満は尽きない。早朝から夜遅くまで仕事に追われる夫に全くキャリアから脱線してしまった自分。頭の痛い家族の問題。全ての問題は未消化なまま、そこに取り残されている。これらが一つ一つ解決するまで、私の中の葛藤は終わらないだろう。それでも毎日祈り続けるし、神に話しかけ続ける。そうして、本当に大切なものを落とさず、抱き続けられるよう、明日からの1年間もまた平坦かも知れぬ毎日を踏み続けていこう。
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by fussyvet | 2007-01-03 21:40 | 家族
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