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離乳食を考えている時に思ったこと

 昨年(2005年)12月に神奈川県伊勢原市で行われた日本動物実験代替法学会第19会大会の親睦会で、ゲスト演者として来日していたNICEATMのディレクターである獣医師にこれを機会にとばかりに近付き、名刺ももらっていろいろ話をさせてもらっていた時、その獣医師が
「娘がベジタリアンになっちゃって。」
と笑いながら嘆いていた。ローティーンにして娘がベジタリアンになってしまったことは、彼にとって嘆けることだったらしい。娘さんがどうしてベジタリアンになったのかちょこっと聞いてみたけれど、父親である本人もよく分からないらしい。お父さんの姿を見てベジタリアンになったのか、外からのいろいろな情報でベジタリアンになったのか。獣医師という職業は、基本的に動物を利用する立場にある。そういう仕事に就いているお父さんにとって、娘がベジタリアンという生き方を選択したことは、自分の仕事を否定されているようで少し悲しかったのかも知れない。

 なんてなことを昨日で3ヶ月になった息子の離乳食について、いろいろ勉強し、検索している間に思い出した。厳格なベジタリアンの中には自分の子供もベジタリアンにしようとする者もいるかも知れない。だが、私はそれは親のエゴだと思っている。乳幼児期に菜食で育った子供について、その子が本当に健康上問題なく成長できるというデータはない。息子には普通の離乳食を与えようと思っている。卵、お魚、そしてやがてはお肉も。何を食べていきていくか、どうやって生きていくか、どんなライフスタイルにするかはこれからの息子の人生の中で息子が決めればいいと思う。私がとやかく言うことではない。娘がベジタリアンになってしまったNICEATMの獣医父さんの逆で、息子が肉食獣になってしまった獣医母さんに将来私はなるのかも知れないが、それもまた良しである。

 とりあえずの離乳食、良識派の6名の委員が先頃辞任してしまったプリオン調査会も業界団体も信用できないので、牛肉だけは息子に与えないでおこうと思うけどね。
by fussyvet | 2006-04-05 15:33 | 動物
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