コピペは意見か?

 先日、環境省の「動物の愛護及び管理に関する法律」改正におけるパブリックコメント後の会議があり、それに出席した近しい獣医から聞いたことだが、パブリックコメントでは句読点まで一字一句同じものが多数寄せられていて、お上も頭を悩ませているという。明らかにどこかのサイトからコピー・ペーストした文章をそのままパブリックコメントに送ってる人と、それを推奨している人がいるわけで、きちんとした意見を募集しているのにそんなことをしていたら、動物愛護運動に対する信頼性も本当に損なわれてしまう。パブリックコメントは、どれがいいかを選ぶ”投票”ではない。それなのにコピペを許容し、さらに推奨する者はサイバーテロリストと言われても仕方がないだろう。コピペの推奨は何もウェブ上だけに限ったことではなくて、メーリングリストなどのメールツール上でも同じこと。私は多分コピペで送る人がいるだろうと踏んで、敢えて自分の意見をブログに載せなかったけれど、載せる人は必ず「自分の意見に修正し、自分の言葉で書くよう」注意事項も載せないとダメなんでない?
 なんて全く同じことを研究者とかも自分たちのメーリングリスト使ってやっていたら、笑止千万だけれど。有り得るほどレベルの低い人が研究者にいるから困ってしまう。

 その環境省の会議で、やはり産業を全く無視した「動物の権利論」については危惧感が抱かれていることが分かった。動物の権利を主張していけば、突き詰めれば、畜産業は廃止、当然それを餌にするイヌ・ネコも飼えないことになる。私個人の夢は全ての動物が人間の管理下から逃れられることだけれども、それは今のところ不可能だということも分かっている。何度も言っているけれども、動物の権利だけ主張していてもダメだ。消費者の意識ととりあえずペットや畜産動物を含めて今現在人間の管理下に置かれている動物の福祉が先である。それらのことは国の役人も当然分かっていることなのだということを実感した。やっぱり自分たちの原罪を振り返らずして「動物の権利を!」と叫んでいても仕方がないんだよ。
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by fussyvet | 2006-03-27 14:36 | 動物
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