国内のクマ牧場に改善勧告

asahi.com: クマ牧場2カ所に施設改善勧告 頭数適正化など求める-社会 2006年02月21日16時05分

 日本動物園水族館協会(日動水、会長=小宮輝之・上野動物園長)は、クマの過密飼育や観客によるエサやりが国際的に批判された北海道の「のぼりべつクマ牧場」と熊本県の「カドリー・ドミニオン」に対し、施設改善を勧告している。協会の倫理要綱に違反するとして2月中に改善計画を提出するよう求めた。日動水が施設に勧告するのは初めて。

 改善勧告は、のぼりべつクマ牧場を「十数年前に比べるとかなり改善された」としながら、(1)過剰な頭数の適正化(2)エサやりの改善(3)改善結果の年次報告、を求めた。

 同牧場には141頭のヒグマがいる。観客が与えるエサをねだってヒグマが立ち上がり、競う姿も珍しくない。

 カドリー・ドミニオンにも「飼育頭数が過剰。繁殖を中止し、適正規模を目指す」よう勧告した。同園はクマ8種280頭がいて、有料の「おやつやり」や子グマを抱けるコーナーがある。

 92年のワシントン条約京都会議で、ロンドンに本部がある世界動物保護協会(WSPA)が、のぼりべつクマ牧場を「クマの虐待」と告発した経緯がある。増えすぎたヒグマの大量殺処分や、クマの胆嚢(たんのう)を売ったことなども明るみに出た。

 昨年8月、世界動物園水族館協会(WAZA)の会長らが両施設を視察。「19世紀の動物小屋なみに最悪」などと報告した。WAZAに加盟する日動水も理事らが現地調査し、倫理委員会で処分を決めた。

 改善勧告について、クマ牧場の伊勢伸哉園長は「ペアを作らないなど繁殖制限してきたが、放飼(ほうし)場などはあまり大きな変化はなかった。改善計画を提出する」という。カドリー・ドミニオンの上山栄二園長も「3月末までに改善計画をまとめたい」と話している。


 ホームページにも書いたのだけれど、種の保存、保護の機能を担う近代的動物園ならともかく、見世物としか機能しない動物園ならば、時代遅れで要らないと思う。登別のクマ牧場は訪れたことがあるけれど、本当に過密でクマがグジャグジャとアリのようにいて、クマもストレスが溜まっているようだった。見物客に二本足で立って両手を挙げてみせ、餌を乞う姿がとても憐れに思ったことを覚えている。
 初めての改善勧告だそうだけれど、国内のあらゆる組織がそうなのだけれど、内輪をかばうものだろうから今まではされてこなかったのだろう。つつけば、自分もつつかれる恐れもある。それほど自身の施設に自信を持てない状況が続いているのかも知れない。
[PR]
by fussyvet | 2006-02-22 17:36 | 動物
<< 文科省のパブコメに 夢を見た >>