あるパブコメ結果等から

2006年1月24日 火曜日 山形新聞ニュース

犬数十匹餓死させる? 管理の夫婦を聴取・鶴岡署

 鶴岡市茅原の犬舎で、犬数十匹が死んでいたことが23日までに分かった。鶴岡署は、十分に餌を与えずに死なせた可能性もあるとみて、動物愛護法違反の疑いで、この犬舎を管理していた夫婦らから、任意で事情を聴いている。容疑が固まり次第、書類送検する方針。

 調べによると、今月18日に犬舎の様子を見に訪れた知人の女性が、同署に通報した。犬舎内は発見時、骨と皮となった犬の死骸(しがい)が詰め込まれた黒いごみ袋が数個置かれていたほか、隅には犬の死骸が集められて放置されていた。餌は現場に残っていたが、調べに対し、「十分な餌を与えられなくなった」などと供述している。

 この犬舎ではゴールデンレトリバーやパグなどが育てられていたが、1年ほど前から犬が死んでいるのが目撃されるようになったという。犬舎は、民家と離れた青龍寺川沿いにある。発見時は雪で道路が埋まり、車では行けない状態となっていた。県庄内保健所は、通報を受けて犬舎を立ち入り検査し、関係者から事情を聴くなどして調査している。


 動物1匹を飼うには、人間の子供を育てる、あるいはそれ以上の環境条件が必要である。食料代は人間の子供以上にかかる場合が多い。安易に繁殖させて売りさばこうなど、所詮無理な話である。繁殖で生計を立てること自体、私は無理だと思っている。

 屠畜場に食肉検査員として出張勤務していた頃、そこで働く人がイヌのブリーダーもしていた。その人が言った。
「動物愛護、動物愛護っていうけど、それなら豚や牛なんかどうなるの?」
人間の食料となるために殺される動物がいる。人間は動物を利用して生きるものだということを暗に言いたかったのではないかと思う。その考えのもと、その人は人気犬種を選んではせっせと妊娠・出産させていた。当時その人が扱っていたのは某貸し金融会社のCMで今でも人気の高いチワワだった。その人にとってイヌはかわいい生き物である。しかし、金になる商品でもあった。

 昨年、「動物の愛護及び管理に関する法律」の取り扱い省庁である環境省が募集していた「動物取扱業、特定動物等に係る改正法の施行等の在り方に対するパブリックコメント」の実施結果が公表されている。概要によれば、受付数の合計は11,756通、延べ意見数は23,183件、特に動物取扱業に関する基準等に関するものが多かったそうだ。その意見の多くはイヌ・ネコの販売日齢制限に関するものであり、「一律に決められるものではない」という意見が約5,400件、「生後45日あるいは8週齢以上とすべきである」が合わせて約4,300件であった。前者は業者、後者はその他の人から寄せられたものであろうことは容易に想像がつく。職業の自由を盾にする人たちは当然のことながら、規制には反対する。自分たちの仕事が規制されることは誰しも面倒なことだからだ。そう、動物を取り扱うことは立派な収入源でしかないのだ。生計を立てることを考えずに動物の福祉のことだけ考えるのであれば、幼弱動物の心身の発達に支障を来たす早期にその親動物から離して店頭販売することなど考えられないはずである。

 動物に関する全ての業界の政治的圧力は大きい。5,400対4,300という、規制排除への意見の多さを見れば分かる。今、実験動物に関するパブコメが2つある。今度はどちら側からの意見が多くなるか。ちなみに研究者側の多くは規制を設けて欲しくないと思っている。
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by fussyvet | 2006-01-25 12:09 | 動物
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