日本の動物実験に携わっているお偉い面々が考えることへの危惧

第3回実験動物小委員会(環境省)★傍聴…

 平成17年12月5日(月)、環境省にて「中央環境審議会動物愛護部会第3回実験動物小委員会」が行われましたが、それを傍聴していらっしゃった方のレポートです。
 私自身はこの小委員会の傍聴には行かなかったのですが、知り合いが傍聴してきまして、資料ももらいました。ここで私なりの論点整理をしておきます。
 今回の動愛法改正に伴う基準改正では、基準を定める項目は増えていますが、全て動物実験を行う機関等の”努力”を促す形となっています。因みに欧米の法律では日本のような「本人の努力に期待しま~す。」みたいなものはありません。"should"や"must"でもって、守るべきことをきちんと文中に書いています。そして、罰則もありです。
 米国のAnimal Welfare Actという日本の動愛法にあたる法律では、動物実験倫理審査委員会には少なくとも獣医師および当該研究機関とは全く関わりのない外部の人間を一名ずつ含めるように定められていますが、今回の日本の改正にはそれは含まれていません。因みに先日、日本動物実験代替法学会大会で韓国ソウル大学の先生(なんと大学時代の知り合いでした)と話していましたが、韓国でも動愛法が制定されつつあり、その中ではアメリカと同様の内容が盛り込まれそうだということでした。
 米国の法律では、実験動物の購入元から実際に実験に使用するまで動物一個体ずつを識別し、記録し、その記録を保管し、関係監督機関に提出しなくてはなりませんが、日本の今回の改正素案ではそれもありません。良からぬ実験機関が、近所から家猫であれ、野良猫であれ捕獲した業者から安くその猫を購入し、実験に使っていても、記録が残っておらず、その記録のチェックも行われていないので何でもありということにもなります。

 この法律改正でいい加減な規定をするならば、日本の研究者は自分で自分の首を絞めることになるでしょう。なぜかって?そんな信用のない動物を用いた実験は信用がなく、国際的にレベルの高い科学論文では採用されなくなりつつあるからです。韓国ソウル大の先生は「国際ハーモナイゼーションが必要だから、韓国も信頼されるようになっていかなければなりません。」と自ら法律の改正において国際基準に見合った基準を提案しているのだそうです。そのうち、日本は(もう既にかも知れませんが)、本当に韓国に差を付けられるだろうと思ったものです。
 研究者を目指す若者達、やっぱりとっとと日本を出た方がいいかも知れません。中央で自分たちに甘々な研究者を見ていると、とてもじゃないけど危機管理をできる人たちに思えず、付いていくことをお勧めできないからです。大東亜なんとかという企業に丁稚の如くこき使われ、コツコツ孤独に研究して発明した特許への貢献料が2万円であった研究者は今米国の大学の教授になっています。「研究したいやつはどんどんこっちへ来い。」と日本の封建社会に辟易しておっしゃいました。理系をしきる日本のおじさん、おばさん達は、その大東亜なんとかという企業のお偉いさんたちと何ら変わることはないように思います。信用できる人はごく僅かですし、その信用できる人は、地位だけに固執しているタヌキたちに左遷されたり、頭を押さえつけられたりしている。私もいつも辟易しています。

 話がそれました。今回の基準改正で自分たちの首を絞めるのか否か、それはエライ人たち次第です。そして、もしもあなたが動物実験に心を痛めていらっしゃるのなら、エライ人たちに「何言ってるの?」くらいの意見を届けてもいいかも知れません。だって、研究は国からの助成金、つまりは税金でまかなわれているものが多いのですもの。そして、国立機関の研究者達の給料も。
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by fussyvet | 2005-12-09 16:35 | 動物
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