第5回国際動物実験代替法会議 最終日

8月25日(木)
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全体講義7
「動物実験代替法の教育。教育されるべきは誰か?」
Tsutomu Kurosawa:Osaka University Medical School, 日本
 当該演者は毎回ほとんど同じスライドで、表面的なことを大袈裟に語るので個人的に信用していない。が、海外の人の反応はどうかという興味があり、お手並み拝見と思い聴講したが、質問も意見も誰からも出なかった。それから、大きな誤りを一つ。「日本ではかつて保健所等からの払い下げ動物が大学などの研究機関で使われていたが、…。」と曰っていたが、今現在でも行われている。本当に廃止になるのは来年度から。情報不足もいいところ。自分の思いこみだけで国際的な会議で誤った講義をしないでもらいたい。余程、その場で指摘してやろうかと思うほど腹が立ったが、他の誰からも質問も意見も出ないところに身内が語りにいくのもどうかと思い、止めた。

Parallel Sessions/Workshops
・Establishing the 3Rs Principle in Japan JSAAE-Session
 2007年には次回の会議が日本で行われる。まあ、それの宣伝も兼ねてのワークショップ。同じ講堂で開かれた他のワークショップと比べると、最終日ということもあってか少な目。関心が薄いのか?それよりも、もっと演者たちは英語を勉強した方がいい。英語を母国語としない研究者の中で日本人の英語は一番ひどいと思った。一応、国内で仕切る人たちなのですから、ねえ、先生方。

Session
・Non-invasive Approaches – New Imaging & Remote Techniques
MRIなどの非侵襲的な方法で実験の解析を行う方法についてのセッション。

Session
・Development and Validation of Alternatives for Dermal Toxicity Testing
皮膚毒性試験の代替法の発展と評価方法についてのセッション。半分は欧州の代替法評価機関であるECVAMとそして日本の発表。日本の代替法ではこの皮膚毒性試験について研究している人が多く、個人的には信頼している研究者が携わっている。代替法に関心のある人には、国内ならこの道に進むことを私は勧める。どの先生が信頼できるか知りたい人は、私のホームページから入ってメールを下されば、お教えします。

Workshop
・Ecotoxicity – Applying the Three Rs
環境毒性試験における代替法についてのセッション。多くは魚が使われるが、その使用数のReductionやReplacementについて。


 以上で5日間の日程は全て終了。
 個人的には夢の広がるいい会議であった。私も本当は海外に行って勉強したかった。それをわざわざ引き留めて、事務員代わりに使ってきた今の指導教官には本当に怒りを覚え、悔しくて仕方がない。日本で信用できる研究者はわずか(そのわずかな人たちは本当に真摯で謙虚で信頼がおけると思うが)。欧米と比較すると、その携わっている人数、研究者の質共に圧倒的な差を感じる。若い人はとっとと欧米に出るべき。そこで学んで、日本に持ち帰ってくればいい。私なら日本に帰って来たいとは思わないだろうが…。
 2007年には日本で開催される。出席し、できれば発表もしたい。経済的、精神的、時間的、体力的、地理的状況が許せばの話(こんなに制約が多いのか…)。しばし、出産育児に集中し、それでも戻ろうと神様が思わせて下されば、戻ろうと思う。
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by fussyvet | 2005-10-15 23:48 | 動物
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