獣医の卵…

 知り合いの獣医学生が、退学届けを出したらしい。ずっと、イヌ、マウス、ラット、ウシ…実習で動物を犠牲にすることを悩み、それらに代わる方法を模索していた子だったのに、疲れ切ってしまったのだろう。本人から話を聞いていないので、これまでの経過から推察するとそうなのではないかと思う。

 母校の実験動物学講座に入ってくる学生がいなくて困っているという話を聞いた。そこの今の教授は自信家で、「「実験に動物を使いたくない。」という学生は面接で落とす。」とまで言った人である。その場で私は彼に言った。
「あなたは学生の授業料と国民の税金で喰わしてもらっている。もっと考えるべきだ。」
 学生は大学に授業料を払っている。大学教官は国立大学が独立行政法人になったとは言え、まだ税金により賄われている。そんなことも忘れ、傲り高ぶった考え方で講座を運営すれば、この少子化の時代、そして獣医系大学の人気が高く、頭の良い学生が増える中、学生はそんな傲慢なところからは離れていくだろう。謙虚にならねば、己の首をも絞めることになることに気が付くべきだ。
 学生は”良い子”にならず、もっと主張するべきだ。ただし、”だだっこ””やんちゃ”では通用しない。きちんと大人として主張するのだ。そうすれば、学生の意向を全く考えようとしない、傲り高ぶった者は大学からお払い箱となるだろう。
 二人三人と、疲れ切って退学する学生を増やすことは、非建設的であり、獣医の世界のためにならない。
[PR]
by fussyvet | 2005-10-11 20:46 | 動物
<< 趣味 それは違う >>