民意の力

 地方自治体が管轄する保健所あるいは動物管理(愛護)センターから動物実験実施施設(大学、研究機関等)へのイヌ・ネコの払い下げが平成18年度から廃止になるという(ALIVE記事参照。素晴らしいことだと思う。なぜ、払い下げがいけないかという理由は以前に書いたが、動物の福祉を考えると人道上極めてよろしくないこと、そして、動物実験を行ったとしてもそのデータの信頼性は乏しく、動物実験の3Rの一つであるReduction(使用動物数の削減)にならないからである。払い下げ問題に心を痛める人たちの声が届いたのだ。私は払い下げ動物を獣医学生の実習に平気で使っている獣医系大学の程度の低さなどのために、払い下げ廃止にはもっと時間がかかるだろうと思っていた。よかった。が、安心してはいけない。行政職員の中には良からぬ者もいる。安月給で嫌な仕事をしているのだから心から同情はするが、誘惑に負けて陰で取り引きする職員もまた出てくるかも知れない。監視の目は必要だ。

 民意の力ということに絡めてもう一つ。化粧品、洗剤、日用品に関する動物実験に対する反対デモが行われるらしい。全ての動物実験をなくすことは無理でも、「化粧品はヘチマ水やオリーブオイルで十分です。」、「洗剤は天然石鹸でいいのです。」という声が民意の大半を占めれば、上記の動物実験はなくすることができるだろう。未だに知らない人に知らせ、輪を大きくする活動としてはいいだろうと思う。ただし、不法侵入により撮影された写真を用いて世論を大きくするやり方には決して感心しない。違法行為を行った団体を支援しているわけではないと言っているが、違法行為を利用することで、その過激な団体を肯定し、煽ることには間違いないのだから、そんな方法は即刻止めるべきだ。
[PR]
by fussyvet | 2005-09-26 22:06 | 動物
<< 傲慢で独善な人 心の回復力 >>