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元学生から内部告発された北里大学の動物実験について

 Twitterなどで「無条件」に拡散されているのですが、ちょっと違和感を覚えることもあるので書きたいと思います。

 <内部告発>北里大学での残虐実験!!猫の頭を開き、電極を刺す!!ネズミを画鋲で張り付け!!

 現在、どこかの病院で臨床検査技師をしている元北里大学生からの告発だそうですから、臨床検査技師を養成する課程の実験動物学および生理学実習で行われた実験だろうと思います。私は臨床検査技師の必須課程を知らないのですが、もし、これらの実習が国の定めた必須課程の一つであるなら、なんらかの動物実験をしなくてはいけないのだろうと思います。それは学生が「無意味である」と思うか否かに関係なく、実習自体は実施が定められていて、その単位を取らない限り、臨床検査技師にはなれないということです。

 今回、告発された動物実験は3種類あったようです。無麻酔でマウスを磔にするなどは言語道断(ただし、麻酔後に覚醒させない条件で発泡スチロールにマウスの針で四肢で指すことは、責められません)、また、痛覚のあるカエルの脊髄破壊を不慣れな学生に何度もやらせるのも問題があると思います。麻酔下で猫の頭部に電極を刺入して行う実験は、生理学ではしばしば行われる手法であって、麻酔後に覚醒させない条件下で行うこと自体を責められるのであれば、あらゆる医薬系大学がその非難の的に入ることになります(ちなみに、この猫の実験は必須の実習内ではなく、研究室に所属後、その研究室の研究として行われた[る]ものです)。個人的には猫好きな私には耐えがたい実験ですが、自分に耐えがたいからと言って、その実験を非難し、さらには止めさせることはできるのか?

 今回の内部告発事件に関心を持たれた人のうち、「動物実験は絶対にダメ」とまでは思っていない人、または「よくわからない」人には、告発内容のどこがどういけなかったのか、具体的に考えてみてほしいと思うわけです。

追記:「大学の必須課程として、動物実験が採用されていること自体が問題だと思われる人があれば、では、動物実験に代わる大学教育教材として妥当な実習内容はどういうものなのか、実際に妥当性が認められた方法があるのか、考えてみてほしいと思います。一番の問題は、大学教育における動物実験代替法に取り組む教官、および関心を持つ学生が皆無に近いことなのですが。

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by fussyvet | 2011-02-04 11:39 | 動物 | Trackback | Comments(3)
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Commented by あられ at 2012-03-22 15:43 x
まず、一つ。北里大学は「臨床検査技師」国家試験受験資格は卒業後得ることができますが、臨床検査技師になるための大学ではありません。当時の学生では企業の研究室や大学の研究室に就職した学生が多数いました。(現在学科が改正されてからの大学の設置目的はしりません。)実験動物の扱いができるかどうかはその後の実習にも必要な技術であることはたしかです。カエルのフレッシュな心臓や筋肉を得る実験は生理学実習で行われたもので、それにはその手技は必要なことであるとおもいます。おそらくこの「告発者」と同時期に在籍していたと思いますが、「画鋲」ではりつけ、などあるはずがありません。
Commented by 質問です at 2012-07-15 13:57 x
どのような実験が一般的かという以前に、大学内部でこのような実験をしていること自体、一般の人は知りません。
その意味で、専門家から見たら「おかしな」内部告発も一定の意味があるのではないでしょうか?
http://www.ava-net.net/animalresearch/74.html
Commented by 通行人 at 2012-08-08 23:25 x
>当時、「どこから入手したのか」とか「どこの猫か」と何度か先生方に訊きました。「その辺の野良猫」との答えでした。だんだん猫の捕獲が難しくなったようで、飼い猫と思われる猫も連れてきたことがあると聞いたこともあります。


上記が本当だとしたら、少なくとも実験動物の入手方法としては問題があるのではないでしょうか。
(「未必の故意」が該当する場合は法律的にも)
2006年より前は保健所から下げ渡されていたそうですが……。
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