人気ブログランキング | 話題のタグを見る

相変わらず建設業界は予算に巣食ってるのか

大阪府豊中市の曽根南(そねみなみ)町というところに豊島(てしま)公園という公園がある。球場、児童公園、噴水、バラ園などを備えた市民の憩いの場だ。朝夕にはウォーキング、昼間は散歩をする大人、夕刻には友達と遊びまわる小学生たちが集まる多用途の市営公園だ。

この豊島公園にあったバードドームが2009年度を以て、「市の予算不足」を理由に突然閉鎖され、取り壊された。セキセイインコや文鳥、その他の小鳥がドーム型のスペースで飼育され、誰でも中に入って憩うことができた。それが突然「予算不足」を理由になくなったのだ。維持費用と言っても、小鳥の餌代と、シルバー人材派遣によって管理業務を行っている安く雇われた「おじいちゃん」たちの人件費くらいのものだ。「取り壊し決定」の張り紙を見たとき、「大阪府豊中市はよほど予算がないんだな」と思ったし、不審にも感じた。

そうそう、大阪府豊中市と言えば、先日、60代の姉妹がマンションの一室で餓死していたのが発見されたばかりである。「執行官からの相談がもう少し早ければ対策を立てらてたのに、残念」と市の高齢介護課長が言っているから、バードドームを維持できないほど逼迫した予算の中でも、「もう少し早く相談していれば」助けられたのだろうか。ちなみにこの60代姉妹が餓死した住居は、豊島公園の目と鼻の先にある。

ちっぽけなバードドームを廃止し、60代老姉妹を餓死させるほど予算が逼迫した大阪府豊中市の豊島公園内で、現在、大掛かりな児童公園の整備が行われている。多少、古くなってはいたが、まだ使える児童遊具をすべて撤去し、ショベルカーが地面をひっくり返していた。あの児童公園は地面をひっくり返さなければならないほど凸凹ではなかったし、すべての遊具を更新するほど傷んではいなかった。

今は亡き筑紫哲也が、「年度末になると、この国の道路はそんなに頻繁に整備しなければならないほど脆いのかと思わされる」と言っていたのを思い出す。特に談合が盛んな関西地区、ちっぽけなバードドームを廃止し、姉妹を餓死させた自治体において、まだ使用可能な公園の大規模整備工事が行えるというのは、どういった予算の審議と成立に因るものなのか。全く疑問だ。

疑問を持ったらから、豊中市に尋ねてみたい人は、こちら。

大阪府豊中市へのご意見ご質問のページ:http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/sanka/iken/index.html

大阪府豊中市議会のページ:http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/shigikai/index.html

平成22年6月2日現在の大阪府市議会議員一覧:http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/shigikai/giin/index.html

※本ブログはリンクフリーです。ただし、本ブログ内の文章の転載・転記する場合は、リンク等により記載元としてこちらが分かるようにし、かつ、同一文章を修正または一部抜粋することなく全文を記載してください。同一日付内文章の無断での一部抜粋および加工転載は一切お断りします。
 管理人は仕事、育児および家事にと綱渡り生活を送っております。申し訳ありませんが、いただいたコメントおよびメールについて、個別に返信することができません。ご了承ください。
by fussyvet | 2011-01-21 10:24 | こうして社会は回ってる
<< 孤立型核家族の妻が勤め人なんて... 独身女やってるのも大変だったけ... >>